菩提心の称賛《宝珠の灯》第247偈
247)菩薩戒に破戒が起こったならば、
再度受けることは勿論可能だけれど、
地を得るために時間がかかる。
それ故に、破戒に染らぬことが大切である。
三行目「地」とは
「菩薩地」の略。
菩薩地は、
空性を直接悟る大乗見道から始まる。
出家者の戒律である別解脱戒は一生続き、
今一度破戒すると
今生で受け直すことはできないけれど、
菩薩戒は受け直せる。
でも、
修行の進み具合に影響が出てくる。
階段を途中まで昇って、
落ちるようなことだから。
はっきり言われていることは、
「今生で菩薩戒を破戒した者は、
今生で空性を直接悟ることはできない。」
ということ。
菩薩戒は仏陀になるまで続く戒
だから転生を超えていく。
けれど、遠回りしたくなければ、
今ここで、
破戒しないことが大事。
何が破戒に繋がるかは、
それぞれで学ばなければならない。
先ず一番気をつけなければならないことは、
誰一人として
衆生から外してはいけないということ。
すごくヤナ奴がいて、
「コイツだけは助けない」
なんて心の底から思ったとしたら、
「全ての衆生のために」という
目的が無くなってしまうので、
一発で破戒になってしまうのだ。
気をつけよう。
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