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指導現場にこれは絶対必要!

少し前にUEFA C級の最終面接で指摘されたことを書こうと思います。

PLEとは''Positive Learning Environment''の略。

要するに「子ども達が常に前向きに学べる環境を作ってあげましょう」と言うこと。サッカーの指導現場ではこれを徹底するべき、とアイルランドでは強く推奨されています。もっと言えばサッカーだけではなく、教育現場でも同じことが言えるかもしれません。

では指導者は何に気をつけるのか。

言葉のチョイスです。

私の指導実践をビデオで見てもらった時に言われたのがこれでした。選手の苦手なところを直接的に指摘しないよう言葉を選ぶこと。子どもは言われたことを指導者が思っている以上に気にしてしまうからです。そしてそれを見た周りの子ども達にも伝染してしまう恐れがある。

よくある例が、利き足と苦手な足。でも苦手な足とは言わずに「逆足」と言ったり「右足と左足」とセットで言ってあげる。決して苦手な足を子どもに「苦手」と意識させない言い方が大切です。

選手を個別に見て分析するときも、長所と短所と捉えない。言い方は沢山あると思いますが、「伸び代がある部分」とか短所を見ずに長所をドンドン伸ばしてあげるなど、子どもが短所だと確定的に思わせないようにする。

指導員の方は、「アイルランドはもしかしたら子どもに甘すぎるのかもしれないけど・・・」と言ってましたが、現地の子ども達を見ても自ら学ぶ意欲と、意見を言う積極性、練習中もお互いをポジティブな掛け声で高め合う姿は印象的でした。

そしてこのPLEの精神は今回のC級講習会でも実践されていました。「とにかくお互いが積極的に学べる機会にしたい」と。受講者、指導員関係なく、沢山意見を出し合ってお互いから学ぼうと言う雰囲気が最初から伝わってきました。

指導員が実際に子ども達に指導している動画も見ましたが、指導員自ら「色々後で指摘してほしい。子ども達だけでなく、私も学びたいんだ。全員で良くなっていこう」と子ども達や受講者である指導者全員に発していたのが印象に残っています。

全員が同じ立場で、共に学んで向上していく。単純に素晴らしい環境だなと。そしてその環境は自チームで実現できているのかなと考える良いきっかけになりました。

皆さんはどうですか?


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