有名英会話講師と結婚してるなんて（※オチあり）

随分会っていないうちに、友人が結婚していた。
彼女とは大学時代の部活の友人で、彼女は主将、私は事務的なことの取りまとめ役だった。

とにかく無害な人、というのが彼女を形容するのに一番適した言葉だと思う。厳しいことも言って来ないし、性格はいつもフラットに穏やかで、好かれすぎることもなくて、勉強はまあまあ、大学も4年で卒業した。

「久しぶりにご飯を食べようよ。」

そう言われて、待ち合わせの場所に行ったらなんと家族連れだったのだ。彼女の夫はSNSを中心にプロモーションを行い、BBQやキャンプ、買い物を通して生きた英会話を教えることで人気を博している英会話講師、3歳ぐらいの女の子もいた。

「僕は子供とプールに行ってくるから、食事を楽しんでね。」

そう言って、彼と少女は席を外した。

どこで出会って結婚したの？
BBQに参加して仲良くなって、なんとなくかな。

いやーびっくりしたよ。子供は何歳？
3歳だよ。めちゃくちゃよくしゃべる。（笑）

それは何語でしゃべるの？
相手によるけど、両方。英語は私よりうまいよ。

あーやっぱり子供は天才だよね。そっかそっか。


ひとしきり会話をしてからプールを見に行ってみた。ものすごく広いプールで、小学校の校庭ぐらいある。広すぎて人を探すことは難しそうだ。

せっかくだし泳ぎますか。我らは運動部だったしな！
おっけー、泳ごう。

なんだか浮力の強いプールじゃない？（笑）よく浮くよ。
ほんと、何か入ってるのかな？


久しぶりの水泳でよく浮いて泳げるなんて、いいじゃないと言いながら食後の運動を楽しんだ。

そろそろ休憩、という時にプールに人だかりができていることに気づいた。

なんだろうね？行ってみよっか。
上から見た方がよくない？水の中だと自由も効かないし、あんなに人がいたら何も見えないかも。


確かに。学生時代から、ホント安全なことを言ってくれるから安心なんだよね。もちろん人柄も好きで、彼女が私をどう思おうと、私の唯一の親友であることに変わりはなかった。

よし、じゃあ上がろう。

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という、夢を見た。
彼女は実在するし、部活も人柄も全部現実と寸分違わない。
違うのは結婚した相手と、子供の性別。

とても長い夢で、実はこれには続きがある。
明日ぐらい、とにかく覚えているうちに続きを書こう。
個人的に面白いから。

一部　完