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夢ととなりあわせ陽のあたる坂道で

タイトルは東京少年の「陽のあたる坂道で」の一節だ。

その昔、東京少年(以下、東少)ガチ勢だった。私の青春は東少とともにあったといっても過言ではない。それほどドハマリしていた。

1991年の解散後は以前ほどの熱はなくなっていたけど、心の片隅には東少がいて、ワタシ的生涯ナンバーワンソング「陽の当たる坂道で」はずっと消えずにあったし、ずっと歌い続けていた。なんなら今もなお、ナンバーワンソングだ。

時が流れ、SNSが生活の一部になったころ、笹野みちるを見つけ図々しくもフォロー。そしたらフォロー返しをしてもらって、こんな簡単に推しとつながるのか!?と驚いたものだ。

先日、みちるちゃんの投稿で、京都でライブがあることを知った。しかも笹野みちるとホッピー神山とコラボだという。

ホッピー神山といえば東少のプロデューサーで、バンドの歴史とともにあるお方。そんなふたりをライブハウスで見られるとは貴重な機会ではないか!

ライブを知ったのは直前だったが、チケットが取れたので参戦した。東京少年時代では考えられない、近い距離で見られることに興奮した。

みちるちゃんは50代半ばになっていて、それなりに老けているが、それでもかわいくて当時とあまり変わらない気さえした。

東少の時も魅力があったが、今の方がうまくてパワーがあって、うわっと驚くほどだった。成熟されたというのか、味も深みもあって一気に引き込まれた。

東少の名曲があれもこれもプレイされる。今の方が楽器は少なくハコは小さいが、刺さるし響く。東少の曲は久しく聴いていなかったが、ソラで歌える自分に驚いた。それだけ聞きこんで心に深く残っているのだろう。無意識に、心の奥底の引き出しにしまってあったのか。

ラス前で、ムーミン→ハイスクールデイズ→陽のあたる坂道で、と畳み掛けられ涙腺崩壊。どれも80年代の曲だけど、今聞いても色あせてないし、名曲だとしみじみ。

あの時東少に出会えてよかった。30年たった今、ライブで生歌を聞けてよかった。東少やみちるちゃんを忘れずにいてよかった。みちるちゃんとつながれてよかった。
いろんな「よかった」が重なった奇跡に感謝したい。

若い頃好きだった推しに30年後に会えて、あの時と同じ曲が聴ける世界線!長く生きていればこんなこともあるんだな。50年生きていてよかったと思った瞬間だった。

生きていればいろいろあるし、自分が信じられなかったり不満に感じること、これでよかったのかと迷うことが往々にしてある。

でもみちるちゃんと再会できて、自分の選択は間違ってなくて、いい人生歩んできたんじゃない?と思えたし、これから先がんばっていけそうだ。

人生捨てたもんじゃない…!ライブでそんな感想を持つと思ってなかったのでびっくりだが、大きな収穫だしありがたい。

直前で気が向いてって感じで参戦したが、呼ばれたのかもしれないな。行くことができて本当によかった。

東京少年を知ってる人も知らない人も、サブスクが解禁されたので観て聴いてほしい!


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