初の胃カメラとピロリ菌

突然だが先日、初めて胃カメラ検査を受け、ピロリ菌に感染していることがわかった。

今回は思い出として、そして注意喚起も兼ねて、
この記事をまとめていきたい。

※なるべくありのままを伝えたいので、汚い表現もあるがご了承いただきたい。


0.検査を受ける前の自分について

前提としてまず、自分についてまとめておく。

僕は20代後半の普通のサラリーマンで一人暮らしをしている。
仕事は週に1日だけ出社で、他の日はすべて在宅勤務である。
タバコは吸わない(正確には禁煙をした)が、週末の金・土曜日だけ酒を飲む。酒は大体だが、焼酎ソーダ割を1~2リットルを飲む。
食事は基本的に自炊をしており、無理をしない範囲で野菜も食べている。

会社で受ける健康診断ではBMI以外は特に問題がなかった。
そもそも20代は胃の検査が無いので、胃カメラはもちろん、バリウム検査も受けたことが無い。

ここまでが基本情報で、要するに「酒を飲むデブ」で、一応持病はないということだ。

1: 発端 「黒い便」

早速汚くて申し訳ない。事の発端は7月中旬、月曜日の朝にさかのぼる。
その日は在宅勤務だったので、簡単な朝食(納豆ご飯)を食べ、パソコンに向かった。

しばらくして便意を催したので、そのままトイレに向かう。
モリモリと便をして、紙を巻いて、尻を拭く。何十年も繰り返した無駄のない動作だ。

そして、何気なく便器を覗くと


そこにはイカスミのように黒い便があった。

明らかにおかしい色をしているが、「たまにはそんな日もあるか」と楽観視していた。実は今までも、酒を飲んだ次の日に黒い便が出ることはあった。だが、この日は月曜日。前日に酒は飲んでいない。

この日は「きっと土曜日に飲み過ぎたんだな~~~」で済ませ、仕事に戻った。月曜日なので夜も酒を飲まずに就寝した。

そして、翌日火曜日。

月曜日と同じように在宅勤務のため、同じように朝ご飯を食べ、
仕事をし、便意を催したのでトイレに向かった。

そしてまた驚いた。便が黒いのだ!!

月曜日とまっったく同じような黒い便が出ており、
「さすがにおかしいよな…」と思い始めたが、仕事が立て込んでいることもあり、この日は様子見をすることにした。

2:下血

そして3日目、水曜日。この日は出社だった。
若干寝坊してしまい、急いで支度をし、会社の最寄り駅で便をした。ただ、この時は「立ち上がると流れる」式のトイレだったので、特に便は確認していない。

また、特に調子が悪いということもなかったので、月曜日と火曜日と二日続いた黒い便のことは若干忘れていた。

午前中はほぼ会議やらで終わり、昼食を取り、のんびりと作業を進める。

そして15時前後だったと思う。便意を催したので、トイレに行く。

ブッッという音を立て豪快にトイレをする。そしてウォシュレットをしてから尻に紙を当てた。一応、普段の癖で紙を見ると、

紙に鮮やかな赤いものが付いていた。

慌てて、便器を見るとそこにあったのは便ではなく、真っ赤な血だった。

「これはさすがにやばくないか…?」

と、思いつつも「実は自分は痔で、ウォシュレットが強すぎて血が出たのかも!」と前向きに考えていた。

だが、その数時間後、またも便意を催し、トイレに向かう。
今回は「ウォシュレット強すぎた説」立証のため、一通り便をした後ウォシュレットをする前に便器を覗いた。


そこには同じように血が溜まっていた。

さすがにおかしいと気づき、不安になってきていた。ちなみにこの後も同様に便を催したが、やはり血が出ていた。

3:そして病院へ

木曜日。さすがに黒い便だけでなく、血まで出ているのはマズイと気づいたので、病院に行くことを決意した。ただ、当日休暇を取るのはなんとなく、嫌だったので、金曜日の午前中に病院に行くことにし、午前休を申請した。
木曜日は特に何の異常も無かったがそれでも不安なことに変わりはなかった。

金曜日。家の近所の病院に行く。と言っても大学病院のようなものではなく、街の診療所みたいなところ。

ネットで調べると下血は「内科」、もしくは「肛門科」らしい。今回向かった病院は運のいいことに「外科」・「内科」・「肛門科」がそろっていたので好都合だった。

受付を済ませ、20分ほど待つと自分の番が来たので、診察室へ。
症状を伝えたところ「一番可能性があるのは切れ痔、続いて内臓の出血」とのことだった。なるほどな~~と思っていると、

「では、検査をするのでお尻を出してベッドに横になってください」と言われる。

「こんないきなり!?」とは思いつつも抗えず、すぐに尻を出しベッドに横になると、尻に指を突っ込まれ、直腸の検査をされた。
初めての経験・初めての感覚で思わず涙が出た。

この検査では肛門付近に傷やポリープが無く、痔の可能性は低いとされた。
続いて血液検査を行い、念のため胃カメラを撮ることになった。

ただ、僕も予定があるためすぐにスケジュール空けることができず、胃カメラは2週間後となった。

4:胃カメラ当日

胃カメラの時間は11:30からなので、食事は前日の22時までに済ませるようにとのことだった。簡単な食事を済ませ、普段通りの仕事をして就寝した。

そして、当日。仕事は午前半休を取り、10時くらいにのろのろと起きだす。
洗濯物をしたり、簡単な掃除をして、11時くらいになったので、支度をして病院へ向かう。

受付を済ませ、不安を感じながら待合室のシートで怪談を読む。

3話ほど読み終わったところで、呼ばれ、処置室へ向かう。
名前の確認(本人確認)後、血圧の測定をする。特に問題は無し。

少ししてから、看護師さんから「胃カメラは鼻から入れますか?口から入れますか?」と聞かれたが、確か指定は無く、自分も初めてでわからなかったので、「どちらでも大丈夫です」と伝えたところ、「では、鼻と口、どちらにも麻酔をしますね」と言われる。

鼻の麻酔はドロドロとしたアラビックヤマトの糊のようなものを片穴ずつ入れられ、ズルズルとすする。正直そこまで苦しくもないが、やや不快だな…と言った感覚であった。両穴に入れ終わったら、麻酔が回るまで少し放置となり、ベットに転がる。その間、大体5分から10分行かないくらいだろう。

その後、胃の泡を消す薬を飲んでほしいと言われ、白濁した液体の入った紙コップを渡される。薬っぽい匂いがあり、決して美味くは無いが、一気飲み
をする。一気飲みした後は胃袋全体に行き渡らせるために右→左とゴロゴロと転がる。若干げっぷが出そうになるが我慢するようにとのこと。

そして、最後にノドぬーるスプレーのようなスプレーで口の麻酔をした。
若干、舌に垂れ、舌が変な感覚がした。これでようやく準備が完了した。

5:ついに胃カメラ

奥のレントゲン室のような部屋に通され、簡単な説明を受けた。
どうやら、鼻から入れるらしい。再度、鼻に糊みたいなものを入れられ、ベッドに横になった。

「では行きますねー息吸ってくださーい」と急に声をかけられ、ズルズルズルとカメラが鼻に入っていく!!モニターには自分の気管やら食道やらが映る。

麻酔のおかげか、痛みは無いが苦しく、気持ち悪い!!「う~~…」という唸り声を上げつつ、ゆっくりと深い呼吸をする。そうしないとカメラが入らないらしい。じわじわと自分の体の中に異物が入っていく感覚がわかる。ちなみに、喉から食道に入るときが一番辛かった。

食道を越えると若干楽になったが、ぽろぽろと涙がこぼれた。

体感時間は長く感じられたが、あっという間に胃袋に到達した。当初は特に異常は無さそう…と検査は進んでいたが「糜爛(びらん)がある」と言われ、 鉗子(ワイヤーのようなもの)で部分的に胃の内部を採取される。何やら血が出ているが痛みはまったくない。

そして、胃の内部の写真撮影が終わり、ひとまず胃カメラは終了した。
ただ、採取した部分の検査のため、30分ほどかかるそうでしばらく待機となった。この時点で12時15分前後と記憶している。

ただもう、放心状態であった。


6:そしてピロリ菌、十二指腸潰瘍へ…

なんとか意識を保ち、今回の感想をまとめ始めるが…異変に気付いた。

屁が止まらないのだ。ありえないほど屁が出る。しかも、すかしっぺではなく、「ブブぶぶっっ!」「ボバッ!」というタイプのデカい屁だ。

なんだこれは…と思いながらも、検査中のあることを思いだした。
胃カメラが胃に到達してから「胃を膨らませるので空気を入れます」と言われ、ぷう~~~っと空気を入れられていたのだ。調べると腸を経由し、屁となるらしい。さすがに恥ずかしいので、外で待つことにした。

何度も屁をし、げっぷをしながら待つこと30分。検査が完了したそうで、再び診察室へ。

胃粘膜?を検査したところ、「ピロリ菌」が陽性、「軽度の十二指腸潰瘍」のため、血便が出たものと推測された。

自分はピロリ菌についての知識は全くなく、むしろピロリ菌という軽~い名前から「害のない変な病気」と思っていた。

しかし、ピロリ菌を放置しておくと、潰瘍を誘発させることはもちろん、「10人に1人が胃がんになる」と言われ、僕は真っ青になった。日頃から不摂生で、デブなわけで、ただでさえ健康リスクがあるのに…と…。

ただ、幸いにして、きちんとした投薬治療を行えば、90%の人は治るそうだ。薬については朝・夕の1日2回で、これを7日間欠かさず毎日飲むこと、と言われた。その他にはピロリ菌治療のパンフレットをもらう。

7:治療の始まりとかかった費用について

僕が診断を受けたのはお盆前の金曜日だったのだが、ピロリ菌の薬の副作用がひどい人もいるそうで、投薬は次の週からとなった。ただ、1日2回を厳守しないと治療が失敗するので、絶対に忘れないように!と強めに言われた。

そしてお会計。検査費用と診察費は保険適用で5,500円ほどであった。
ネットで見ると5,000円から8,000円とブレがあったので、思いのほか安く済んだ。

そして、薬はピロリ菌の除菌薬と抗生物質7日分を処方され、こちらも保険適用で1,500円ほど。総額で1万円を切ったのはありがたいが、これはブレもあると思うので、参考程度にしてほしい。

8:まとめ

今回、目に見えて異変があったので、検査をして治療を始めることになったが、放置していたらもっと悪化していたのかもしれないという恐怖感もある。

特に僕の家系はガン家系であり、若くしてガンになる可能性もゼロでは無かっただろう。ガンになったり、あるいは潰瘍が悪化したら、さらに時間と金もかかってしまったと思う。そうなる前に異常を早期発見できたのは非常に運が良かった。

現代人は自分のことを後回しにして、無理をする人も多いと思う。現に自分も医者に行くのは好きではない。(その時間があれば仕事に回したいのだ。)だが、時には今後のために、自分のメンテナンスをすることも大切である。皆様も、もし異常を見つけた場合は、早急に病院で診察して頂きたい。

自分の代わりは一切いないのだ。大切にしてほしい。

現在は投薬を終え、経過観察となっているので、またいずれ除菌結果についてまとめていきたい。

とりあえず、2か月後に再検査らしいので、それまでは転職やら趣味についての記事をまとめていきたい。

長文・乱文を最後まで読んでいただき、誠に感謝いたします。
残暑が厳しい季節でもあるので、皆様もご自愛ください。




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