星影のステラの出だしどうする?

Daisaku Ejiriさんがピーター・バーンスタインのワークショップでのやりとりを和訳されております。
Stella By Starlightの出だしの解釈についてのようです。ここでピーター先生が「ボストンの連中~」とちょっと皮肉っぽく言っております。

恐らくモダンジャズの独習者の殆どは「憂鬱と官能を教えた学校」(菊地成孔/大谷能生)で言うところの「バークリーメソッド」の基本となる機能和声の初歩の部分の洗礼を受け、それを解釈の土台とするのではないかと思います。巷に溢れるジャズ入門系の教則本は殆どそれですし。(ジャズじゃなくたって「作曲入門」とか「ギター入門」とかで「コード」としてのってるのもそれで、もう世界中に広まってるわけです)
で、ジャズ理論わかったぜ!となった後、「Stella By Starlight」のアドリブの出だし、なんかしっくりこないな?となるわけです。
恐らくバークリーの教育だって大分前からそのずっと先を行ってるんだと思いますが、自分のような趣味レベルの独習者ですと、代理和声とかアベイラブルノートスケールで終了なので、なんでもかんでもそれで解釈しがちです。
まあその辺りはアカデミック度ゼロの自分があれこれ言えるもんじゃないので終わりにして、Daisaku Ejiriさんが訳してくれた仕事が素晴らしい。

Julian Lageのワークショップの様子。
ジュリアンの非常に聡明な人柄が伝わってくる動画ですが
ここではギタリストが陥りがちな思考について、「それだってべつにいいじゃない?」という内容で、とても前向きになれます。
ギタリストがギタリスト的思考を排除しなければならないといった考えになりがちなのはどこでもあるのだなと感じました。

そして

Tedでのヴィクター・ウッテンの講演。
ベーシストなら説明不要の世界屈指の超絶技巧の持ち主。歌もうたいます。
でもこれに関してはミュージシャンはもちろん、そうではない人にも向けられた内容です。
みんな最初は自由に好きやってたよね?なんでそれをやめちゃったの?って話。
先にありきは何か?という話。
自分はこれを見て、ジェームス・ブラウンのダンスを思い出したりもしました。

これらを訳してくれたDaisaku Ejiriさんにありがとうといいたい。

Daisaku EjiriさんのYoutubeチャンネルはこちらhttps://www.youtube.com/user/RedHotChichenPeppers
カート・ローゼンウィンケルのワークショップの和訳動画も良いです。


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