オタク旅行をしてきました3(スリー)
前回の関西旅行から一年くらいが経過した。その間、我々オタクは社会人になり、かくいう私も就職で東北から関東へ引越しした。
みんな忙しいからなんとなく会わなくなり、疎遠になっていくのは人生の定番だ。だが、私はそれに抗っていきたい。故に、いつものオタクたちに前回から一年くらい経ったこのタイミングで旅行の誘いを持ちかけた。
こういう話題は誰かが切り出すとどんどん話が進んでいく。伊藤園ホテルズに泊まって温泉を楽しむ選択肢もあったが、最終的には近場の東京周辺で一泊二日の旅行をしようという結論に至った。
旅行メンバー
私…アイドルマスター(シャニマスの大崎甜花ちゃん)が好き、今年東北から関東に引っ越した。
我ら…アイドルマスター(765AS、ミリオンの野々原茜さん)が好き、今年北陸から関東に引っ越した。「我ら」は私が中学のときに名付けたニックネーム。
はるまき…アイドルマスター(シャニマスのノクチル)が好き、東北住み。「はるまき」はボカロPのはるまきごはん由来。
一日目
前日に会社の同期との飲み会に参加していたら寝坊した。寝坊したけど、旅の準備は慣れているので起きて5分くらいで外に出た。駅にダッシュ、時計も見ずに急いだら30分前に集合場所に着いてしまった。
全員合流した後、早速築地へ。
「きつねや」という美味しいもつ丼が食べられるお店が目的だったが、めーちゃくちゃ並んでいた。めーちゃくちゃ並んでいたので、30分くらい社会人初の満額ボーナスの使い道について議論していた。
正直マジで美味かった。並んだ甲斐があった。朝からもつ丼はハードル高いかなぁと思っていたけど、食べやすいしコクがあって美味しかった。
次に向かうのは台場のあるバイキング屋さん。その間、少し散歩した。
もつ丼を食べて元気になったのと、一年ぶりの旅行の高揚が相まってお互いの写真を撮りまくるターンがあった。みんなポーズが独特で楽しい。
学生の頃の旅行はスケジュール詰め詰めにして行動してたけど、社会人になって合間に「東京の街を歩く」が入ってくるとさすがにジジイを感じざるを得ない。
すみません、店の外観撮るのすっかり忘れてました。野菜バイキングの「シズラー」にやってきました。美味しくてバクバク食べたので、画像ほぼないです。
このチーズトーストはめちゃくちゃ美味かったのでこれから行く人は絶対食べてくださいね。焦げたところのチーズが美味すぎ。
移動して、チームラボ!有名だから名前は聞いたことがあるけど、内容は全然分からない施設だ。
写真で面白さを伝えることが困難なほど「体験」型の遊び場だった。
入って即靴下を脱ぐことになるとは思わなかったし、入って即水が流れる坂道を歩かされると思わなかったし、平衡感覚が乱されるプラネタリウムを見ることになるとも思わなかった。予想してた数十倍面白だった。
またお互いに写真を撮り合うターンが来てる。我々3人がチームラボで最も発した言葉は「これ、ゆめにっきじゃん」
世界観と言い、館内に流れる音楽と言い、だいぶフリーホラーゲーム『ゆめにっき』に近いものがある。
豊洲から電車で大移動し、着いたのは池袋のデカいジュンク堂だ。ビルの地下から最上階まで本で埋め尽くされている最高の本屋だ。
ここで今回の旅行の大イベントを行う。題して
1万円で自分の好きな本を買って、買った本を互いに見せ合う
1万円でどんな本を選んでくるかというのはその人の個が見える。互いの内に秘めた個を晒してニヤニヤしようぜ。
本屋に入った瞬間から3人それぞれの個人行動が開始した。「これもいいな」「こっちも本棚に並べたいな」ととりあえずカゴに突っ込んでいく。1万円分も買えるから余裕がすごいある。
驚くことに最後まで2人とほぼ遭遇しなかった。好きなものバラバラ過ぎないか。
小中の頃からの付き合いだが、思えば趣味の共通点が薄い3人である。それこそアイドルマスターくらいかもしれない。
めちゃくちゃ並ぶレジで会計を済ませ、近くのコメダ珈琲で夕食とする。待ち番号が283だった。マジか。
休憩した後、買った本を見せ合う。
この時間楽しすぎたな。
私の1万円分で購入した本は以下
あなたのための短歌集(木下龍也)
オールアラウンドユー(木下龍也)
つむじ風、ここにあります(木下龍也)
荻窪メリーゴーランド(木下龍也、鈴木晴香)
短歌のガチャポン(穂村弘)
こちらの動画で木下龍也さんが七草にちかさんに贈った短歌を見てから短歌が気になっていたが、こういう機会だしついに買ってみた。
軽く『荻窪メリーゴーランド』をパラパラめくって見たけど、ちょっと好きすぎるかも…
『オールアラウンドユー』はカバーの色が複数あって面白かった!私は黄色にしたよー
友人の一人の""我ら""が買っていたpanpanyaさんの本がめちゃくちゃ良さそうで多分今度買う。内容はよく分からないけど文庫本をジャケ買いしていくはるまきのスタイルも良かったな〜
ホテルの夜、私以外の2人は謎解きゲームを遊んでた。私は早々に眠った。
二日目
朝食はコメダのプラントベースのメニューが揃った店舗であるコメダイズでいただく。例えば、お肉の代わりに大豆ミートが使われるとかそういうやつ。
はるまきの希望で東京スカイツリーにやってきた。
予約時間まで時間があったので、すみだ水族館へ
すみだ水族館めちゃくちゃおすすめです。金魚の水槽があったり、クラゲの種類が多かったりと他の水族館のようにショーや大きい水槽がない分、コンセプトがしっかりしている印象を受けた。
今回初めて行ってみて年パスも買っちゃおうかと思ったが、グッズに留めた。
展望回廊に課金してまで選手権に協力してくれる友人たちありがたい。
押上から大移動し、中野へ
中学の修学旅行で私たち3人がやってきた思い出の地中野ブロードウェイだ。あの頃の私はこんなにオタクではなかった。でも、高校の修学旅行で同じ面子で来たときはまんだらけで同人誌大量に買った記憶あるな。
目当てのお店が閉店しちゃっていたので、「チャレンジャー」という喫茶店にふらっと入る。
うますぎ。友人たちが食べていたクレープもおいしそうだった。
決して広くない店内だが、ほっと心を落ち着ける空間になっている。
これにて旅は終了。天気にも恵まれて、スケジュールも大きく崩れず最高の旅になった。
はるまきは翌日も休みだったので、すぐに仙台に帰らずシャニマスの聖地である聖蹟桜ヶ丘を堪能したらしい。
「ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス」で""ずっと""がないことを分かりながらも""ずっと""を願い続けるイルミネが描かれた。私たちもこの先何があるか分からない。いつまでこうやって旅をし続けられるかは分からないけど、ずっと続いたらいいなと私は思う。
読んでくれてありがとう。
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