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バイクを買いに栃木まで行ったらバイク屋のおじさんに股間をめちゃくちゃ触られた話

mixiと前のバンドのブログでも書いたことの再掲。mixiも前のバンドのホームページも、令和の時代においていつ無くなるかわからないから。noteならあと6年はいける。

バイクを買う

18歳の頃、自動二輪の免許合宿に行った。
車の免許だと誰かに足にされたら癪なのと、「あわよくば女、乗せたいな」という邪な気持ちで取得に励んだ。バイクで後ろに女乗せるなんて、男性のとってのロマンでしかないんだぜ。
8日という最短日数で自動車学校を卒業したものの、その後お金が無くて本試験を受験できなかった。半年くらいして友達と受けに行き、無事、2人とも合格した。その時既に19歳の春だった。

夏になって金銭面が落ち着き、「よし、バイクを買うぞ!」と意気込んだ。SRX400というバイクが欲しかった。
Googleで検索したところ、栃木に手頃なそれがあるらしかったので、バイトが休みの日に片道2時間半掛けて、栃木県は西川田、まだ見ぬ辺境の地へ向かった。
駅から徒歩10分ほどで着いたバイク屋はあまり活気は無く、中に入ると女性の店員さんが迎えてくれた。バイクを見せてもらったらボロボロだったが、購入の際きちんと整備してから売ってくれるとの事だったので、決めてしまった。ローンを組もうとしたが、まだ未成年だったので親の承諾が必要だった。なので一旦帰り、親の承諾を得てから購入する手筈になった。
帰り際、そのバイク屋の店長が出てきて「栃木駅まで送ってってあげようか?」と言ってくれたので「ラッキー」と思いながら軽トラに乗り込んだ。これが間違いだった。

ちんこ触ってくるおじさん

栃木駅がどこかよくわからないものの、そう遠くない事はなんとなくわかっていた。なのに店長は高速にIN。僕の頭の中には「?」が浮かぶが、素直なのでとりあえずはその時おじさんを信じた。
しかししばらくしてから学生のノリ(風)で、俺の股間を弄りはじめた。

_人人人人人人人人人人人_
>俺の股間を弄りはじめた<
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そのおじさん、僕が車に乗っている乗ってる間、ずっとチンコを触ってきた。
幸いにもその頃既に非童貞だった。しかし知らんおっさんに股間を触られるのは非常に怖く、なにより気持ち悪かった。
この事が起こる前、高校2年生、17歳くらいだっただろうか。最寄りの路線でガラ空きの電車内、そこでなぜか僕の隣に座り大きめのキャリーケースを壁にし、ガラケーで男性の陰部、もとい性器、もといペニスの画像をひたすらバイト帰りの僕に見せてきた奴がいた。
行動の意図や意味が全くわからず、「やばい奴が隣に座っている」という恐怖と事実にその男の顔を確認することができなかった。全然関係ない駅で降りた。
この時と全く同じ恐怖。しかもなぜか高速に乗っているし、実質密室。いなすこともままならないまま、ズボンの上からずっとまさぐられるぼく。

話を聞いていると(向こうが一方的に話してきた)彼は奥さんや子供もいるのだが男も女もイケるクチなのだと言う。
「自分は宮本武蔵じゃないんですけどね、二刀流なんですよね~!ハッハッハ!」と言ってきた。急にバイのカミングアウト。初対面の未成年男性にそんなことを言うこの男は精神が常軌を逸していると感じた。怖さが増す。
そのまま高速に乗る事1時間、ずっと股間を弄られていた自分はずっと冷や汗を流しており、「やめてくださいよwww」と言い続けてはいるが止める気配がなかった。
僕のチンコを弄りながら「どんどん大きくなるよ~!」とか言っていたが中年のおっさんに触られて大きくなる筈もなく。俺の腕を見て「日焼けがセクシーだね」と褒めてきた。全然嬉しくなかった。挙句僕の手を掴んでおっさんの股間に当てる始末だ。感じたくない感触を手に感じ、セクハラを受ける女の子ってこんな気分なのか、とか思った。怖い以外の感情が無い。

車を止めると、その場所に駅は無かった。なぜかバイクを積む仕事をやらされ、また数十分移動した。SL機関車の見学をさせられた、帰り際「うどんでも食べる?奢るよ」と言われたので、奢ってもらった。帰りたい気持ちしかなかったが、気持ちが疲弊すると正しい選択肢が何かわからなくなるのは人間の心理である。
「会おうよ!」とか「ちんちんパクってしていい?」などと言われながらメールアドレスを交換させられて、車から出るときに礼儀として「うどん、ご馳走様でした!」と言った。するとおっさんが「僕もチンコご馳走様でした!違うか!ハハッ!」と言ってきた。ハハッ!じゃねえよな。

また2時間半かけて家に帰り、バイクの購入手続きを取り消す旨の電話をかけ、おれはおっさんのアドレスを消した。10代最後の夏だった。

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