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CK3プレイレポその1 幼王の挑戦

というわけでCK3のプレイレポを書いてみる。



Crusader Kings 3はステラリス等でおなじみのパラド社が出してる歴史ストラテジーのシリーズ3作目で、戦争と策略、そしてロマンスに溢れた中世を舞台に自分の王朝の繁栄を目指すゲームです。2022年2月に待望のDLC『Royal Court』がリリースされ、更にロイヤルな生活が送れるようになりました。
更に6月にはイスラム支配~レコンキスタという混迷極める中世イベリア半島の歴史を描く『Fate of Iberia』もリリース!今すぐ購入!!




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さて、今回はイギリスはブリテン諸島の"地の果て"にあるコーンウォール地方から0歳児で始めてみた。


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開始時代は一番早い867年。
7つの王国がひしめくイングランドにデーン人(デンマーク)とノース人(北欧)のヴァイキングが殴り込みをかけヨークとアイルズを征服。
当時のヴァイキングのタチの悪いところは、奪った土地に定住すること。そこに住む人々の命や物語を記した貴重な書物、そこで受け継がれ育まれてきた歴史をすべて焼き払ってしまう。
(もちろんそれによって伝播した技術や文化もありますが)


その後も襲撃を重ね、ひとつ、またひとつと斃れていく王国…。


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そして唯一抵抗を続けたウェセックス王国アルフレッド大王とデーン王グスルムが激闘を繰り広げた末、イングランドを半分こにすることで和睦とする究極の取引『ウェドモーアの和議』が締結されるのが878年…。
この開始年代はその直前、まさに激動の時代のど真ん中となっている。


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そんな戦火に包まれたブリテン諸島の最南西にあるコーンウォールはアーサー王伝説ゆかりの地(らしい)。
かつてローマの支配が及ばず部族制かつ土着信仰が根強く残る隣のアイルランドとは違い、カトリックが伝播し封建制で治められているけどもアングロサクソンに取り込まれたわけではない…そんな独自の文化を持つケルト人たちの領土である。

歴史のターニングポイントにいる王でもなければ時代を拓くヴァイキングの王でもない、大陸端っこの弱小領主は後世に何を残せるのか!?
幼王トッシュの挑戦が始まる。



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爆誕。

0歳スタートのツラいところは、自身のステータスが低く色んな点にペナルティがつくこと、結婚しても子供が作れないので素早く同盟先を増やせないこと、ガキなので大人にナメられまくることなどなど。こんなにかわいらしいのに家臣たちからの評価はすこぶる低い。


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そんな0歳児がまず最初にやる事といったら、隣国の請求権を捏造し攻め込む口実を得ることである。
まずは攻め込む国の状況を確認していこう。



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隣のウェセックス領はブリテン諸島内では2番目の強さ。単純な兵力数では5倍近く差が付いている。


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率いるは大王アルフレッド。
恵まれた血統に高水準のステータス、『アサシンクリード:ヴァルハラ』
にも出演しwikipediaのページも厚い、ノリにノリまくった18歳。まさに時代に選ばれた英傑。
今はお兄ちゃんのエゼルレド王が治めてるけど史実通りすぐ死ぬので実質この人が支配者と言っていいだろう。このままウェセックスを放っておくとどんどん強くなっちゃうので早めに取り込んでいきたいが現状だととしくんが5人集まっても敵わない。ヴァイキングとバチバチやり合ってる今がチャンスなので少しでも削り取っておきたいが…。



軍事面を詳しく確認していく。

このゲームの戦闘ユニットは徴募兵と常備兵のカテゴリにわかれている。


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徴募兵…戦争になった時に主君に徴収される、つまるところ貧乏くさい農民の集まり。Civなどの戦闘ユニットと違い、招集しない限り維持費がかからないのがポイント。


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対する常備兵は各所領で訓練を受けた正規軍。槍兵や弓兵といった専門の兵科にわかれており、非戦争時でも維持費がかかるし実際に運用すると更にお金がかかるがそのぶん強い。
重歩兵は弓兵に強く、弓兵は軽歩兵に強く、軽歩兵は重歩兵に強い…など、兵科同士で得手不得手があり、相手に合わせたり自国の強みを活かした部隊編成を作る面白さもある。


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徴募兵は領土とその土地の建造物によって決まるためゲーム開始時はほぼ固定だけど常備軍の編成はランダム。今回は弓兵が2部隊。うーん、可もなく不可もなく。

たとえば槍持ったパイク兵なんかは騎兵に強いけどこの時代のイングランドの諸侯はほとんど騎兵もってないのであんまり活きなかったりする。そういう意味では大外れではない。


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主にヴァイキングが率いる北欧最大の脅威ハスカールに特攻がある(あるとは言っていない)軽歩兵が欲しかったところ。ハスカールはどんなゲームでも強い。敵対すると本当に困る。早いとこ増強したいが常備兵に金をかけられるのはしばらく先かな…。




続いて内政面。コーンウォールの中枢を担うイカれた評議会メンバーを紹介していく。


司教チェオルノス

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宗教関係を取りまとめてるひと。77歳とかなりのご高齢。
主君であるとしくんへの好感度が‐45で税も兵も提供せずに私腹を肥やし続ける生臭司教。
0歳児なので懐柔や贈り物といった友好度を上げる行動がとれないので、この状況を脱するには新人司教に交代する以外ない。
(若い司教なら年月を重ねれば仲良くなれるので)
というわけで明日にでも心臓が止まることを熱心に神に祈っておく。


宰相ケ

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国内外における様々な問題に対処する外交の専門家。
担当するはケさん。ケ…って変わった名前だけどケルトには多いのか?
ってかこの人、外交力の3倍くらい策略が高いからどう考えても密偵頭向きなんだけど、この人以上に外交できる人がウチにはいないってこと…?
身体的特徴の『小人』も相まってなかなか強烈なキャラをしている。
人事異動候補。


家令ルマン男爵

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国費のアレコレを担当する金庫番。
何をするにもお金は必要なので重要ポジではあるが、担当のルマンさんはたいして特徴のないケチな出納係。0歳児がこんなこと言うのもなんだがもうちょい秀でたところが欲しかった。
あといっちょ前に男爵領なんか持ってたので取り上げた。


元帥ウィロー

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その名の通り軍事担当。徴募兵の確保や騎士連中の訓練、領土内の治安維持など仕事は盛りだくさん。
担当するはウィローさん。なかなか優秀。家令としての能力も高く、角度とか計算して陣形組みそうな理系将軍。ただ本人の武勇は小人のケ氏より低いから実際に身体動かすのは不得意そう…軍師様かな?
ショボ家令と交代させるのもありだけど元帥も重要ポジだし最強将軍を置いておきたいなぁ。


密偵頭クレダー

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嘘と謀略飛び交う宮廷内。影と共に生き、影と共に死ぬシノビたちを取りまとめるスパイマスター。
他国に忍び込んで秘密を探ったり、主君や臣下を狙うハカリゴトを察知し未然に防いだりする裏の軍事担当と言える超重要な役職。
評議員の中では悪くない数値だけど、クレダーさんには家令やってもらおうかな?


以上、ちょっとしたファミレスよりも従業員の数が少なく、とりたてて質が良いわけでもないまさしく弱小国家。
密偵頭と仲良くないと悪事働き放題・暗殺見逃され放題なので評価マイナスの現状はややヤバいが、主君の座を奪おうとするやつすらいないショボい国なのでセーフ。


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そんな小粒揃いの家臣の中でそこそこのステータスを持つ元帥のウィロー将軍を後見人に指定。トッシュくんは無から生まれた0歳児なので両親がおらず、宮廷内から教育者を選ぶ必要がある。密偵頭と仲良くしたいのはヤマヤマだが、僕はカッタッパみたいな武芸者に面倒見てもらって将来的には肩を並べて戦いたいんじゃ。


次、結婚と同盟。

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上記の評議会メンバーに加え、領内にいる騎士や廷臣たちに外国の婿さん嫁さんを割り当てていく。これによって新しい人材を領内に招けるし、子供が生まれれば未来の廷臣となる。子供のお友達が欲しい。
当然なるべくステータスが高い人を招きたい。男ならそのまま騎士として雇用する。


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騎士…国や文化によって呼び名は違うけどウチではナイトと呼ばれる、徴募兵や常備軍とはまた違う第三の戦闘ユニット。
キャラグラ有りのヒーローユニットみたいな感じで、ステータスの『武勇』がそのまま強さとなり、性格や特性などでもボーナスが乗る。
ひとりで数十人の敵を蹴散らす戦闘力、そしてお金がかからないのが貧乏領主的に大助かり。序盤の小競り合いなんかだとナイトの質で勝負が決まる。
上述した元帥のウィロー将軍なんかは武勇が低く前線には出したくないし、万が一戦死して評議会に穴が空くような事態は避けたいのでナイトの層は厚くしていきたい。


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女は医学持ってる人なら大当たり。
ケガや病気のリスクを軽減してくれる『侍医』に任命することができる。
カトリックなので女性は領主になったりナイトになったりできないので子供に遺伝する強い特性なんかがあると嬉しいが、とりあえず今は医学持ちだけ探していく。


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マッチングアプリを駆使してテキパキと結婚させていく0歳児。
腕っぷしが自慢そうな男連中を領内に招くことができた。ナイト募集のお触れを出すとお金がかかってしまうがこの方法なら金もかからず即採用、結婚相手も見つかり一石三鳥くらいある。
都会から若者を誘致する過疎村みたいなムーヴだが、評議会メンバーも整理できてなかなか良い仲人だった。



自分の結婚はどうしようかと思い再び敵情視察。

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ハスカール300人を含めた総勢2500人弱のウェセックス軍に対してこちらの戦力は500人ちょっと。スパルタでもない限りこの戦力差はひっくり返せない。

こんな時どうするか?ここでも出てくるのが『結婚』だ。

自分や自分の子供を他国の貴族と婚約させることで『同盟』を結ぶことが出来る。


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いま僕が婚約できる中で最大の兵力を持ってるのが北にあるグウィネズ公爵領を治めるアベルフラウ家の長女と次女。兵力は1700弱。我が軍と合わせて2200。うーん、無理!しかも内訳見ると前述した役立たずの槍兵とか採用されてる。絶対勝てない!


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というわけで方針転換。ウェセックス方面は後回しにし、ブリストル海峡を挟んだ向こう側の領土に侵略していく。

ダヴェド地方、ケレディギオン地方、モンガンウッグ地方はそれぞれ単独の領主が治めており、領土も狭く兵力差もあまり無い。これなら十分勝機がある。
まずは一番弱いダヴェドから狙おう。

隣接してない国だと捏造に時間が掛かってしまうがどうせ金も無い。おむつが取れるようになった頃には攻め込めるだろう。

今できることは全部やったかな?では時間を進めよう。




適当にオギャって過ごしているとあっという間に2年経過。
時は869年1月、ここで大事件が発生する。


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ウェセックス「コーンウォールは我が領土!!」
宰相「うーん、そうかも!w」

アルフレッド大王が主張するコーンウォール領地の請求権を、あろうことか我が能無し宰相ディートヴィンが正式に認めてしまったというのだ。
そんなもの当然捏造された請求権に違いないのだが、恥知らずのアルフレッドはそれを用いて侵略を企てているに違いない。厚顔無恥にも程がある。
戦争の口実を与えた宰相が99%悪いのだが、その辺歩いてたおっさんを宰相に任命した僕にも1%ほどの責任が無いわけでも無い。

侵略者に怯えながら1ヶ月後…。


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えっ…アルフレッドくん死んだの…?
どうやらヴァイキング連中とやり合った際に浅くない傷を負い、それが治らないままこの世を去ったようだ。
史実では英雄となった大王もこの歴史の中では他王国同様、デーン人の侵略に抗えなかった敗北者となってしまった。

これにより先代エゼルウルフ王の息子3人は全員死亡。男系が途絶し、長女エゼルスウィスが領土を継ぐこととなった。

アルフレッドの死と同時にコーンウォールへの請求権は消滅。新女王が新しく捏造しない限り侵略されることはない。なんとか絶滅は免れた。



更に1年が経過。

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『悪童』の特性を獲得。怒られるまでイタズラし続け、怒られてもへこたれない根性を備えた悪ガキになった。
これは将来的に軍事か策略方面に開花する幼少期特有の個性。最終的にどうなるかわからないけど序盤は戦争不可避なので軍事面に強くなってくれると嬉しい。


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同時期にダヴォン領請求権の捏造が完了。今年80歳になる司教に金を渡し、『曖昧な請求権』を獲得。
この袖の下がまたべらぼうに高い。年収3年分くらい持っていかれる。
3年経て徴募兵も増え戦力は850人越え。しかしながらダヴォンの兵力も740人弱となっておりその差はわずか。
しかしながら早いとこ領土を拡大していかないと他の国に食われる危険がある。覚悟は決まった。宣戦布告!


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3歳児による侵略戦争のはじまり。ダヴォン領は城一つなのでここを落とせば勝ちだが当然向こうも攻撃に備え軍を展開してくる。
自軍860人vs敵軍736人の全面衝突。兵力数では勝っているが、相手の防御ボーナスもあり勝敗は五分五分。相手のラッキーパンチで優秀なナイトが致命傷負ったりもするので油断はできない。
結果は…。


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大勝利!
戦闘は兵力差を維持したまま終始有利に運び、記念すべき初陣を勝利で飾ることができた。


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特に、過疎村にやってきた都会の若者3名が鬼神の如き戦果を叩き出している。素晴らしい戦果だ。前述の通り、ナイトの質が勝敗を分けたと言える。
無能宰相ディートヴィンは名誉挽回とばかりに奮戦してくれた。
やはりお主には戦場こそが相応しい。

運動音痴の元帥ウィローは…おっきな怪我しなくてよかったね…。



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先の戦闘によって敵の評議員メンバーを捕らえることに成功。
身代金はせびれそうにないので、解放を条件に我が国の騎士となって巨悪に立ち向かうことに同意させる。"光堕ち"ってやつね。



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と、ここでコーンウォールに400人弱のヴァイキングが襲撃。
部族制の野蛮人どもは請求権が無くとも誘拐・略奪目的で襲撃することが可能で、フラッと現れては領地を荒らして帰るという天災のような存在。史実のようにそのまま住み着かないだけマシかもしれんが…。

迎撃に戻る時間もなく、襲撃者たちになすすべもなく蹂躙される我が領土。
不幸にも騎士の奥さんたちが殺されてしまった。まだ新婚だったのに…。


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襲撃者は伝説的なヴァイキングの王ラグナル・ロズブロークの息子の一人、"白シャツ"の異名を持つハールヴダン。
平和を愛し、穏やかで慎ましい日々を送るコーンウォールに突如降りかかった理不尽な暴力…。
許さんぞヴァイキング…許さんぞ"白シャツ"!
いつかこの借りは返してやる。



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とりあえずダヴォン領を焼き払って制圧。敵の全面降伏を受け入れたことで終戦。ダヴォン領は我が領地となった。
お城の中からは人間が収穫できた。戦闘で勝ったり城を制圧して捕らえた捕虜は、主君の後継者とか大事な人だったりすると結構な額の身代金と交換できたり、拷問して秘密を吐かせたりできる。


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今回捕らえた人たちはたまたま城を訪れてただけの客人っぽい。かわいそう。アイルランドの領地の請求権もってたので領土争いに敗れたか何かで土地なしになって海を渡ってきた元貴族のようだ。
とはいえ金をせびれるわけでもないのでこの人も騎士として採用することにする。ぐぬぬじゃないよ。



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三歳児の管理能力では首都周辺を見るので手一杯なので、手に入れたダヴォン領の運営は臣下に任せることにする。
広大な領地を自由に運営する代わりに、得られる収入と兵力のごく一部を主君に収めることで庇護を得る…これぞ封建制度。中世貴族の主従関係だ。
ダヴォン領男爵の称号は、頼れる我が密偵頭、ケ氏に授けることにした。これからもよく仕えよ。本音を言うと密偵頭のご機嫌とっておかないと怖くて夜も眠れない。


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ついでに元帥であり教育係でもあるウィローにも男爵領を。
次はちゃんと伯爵領あげるからね。



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そんな感じで請求権を捏造しては宣戦布告し領土を広げ年月を重ねていく。



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時には賊を返り討ちにし逆にオタカラをせしめたりして月日は流れ…。




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とうとう老衰で逝った司教の代わりにやってきた新司教パスクーテンさん。
実に優秀な男で、伯爵領だけでなく公爵領もまとめて簒奪する手筈を整えてくれた。
埼玉県で例えると、さいたま市長を名乗れる書類作ってたら思いのほか筆が乗ったので埼玉県知事を名乗れる書類にも出来そうって感じ。
そのぶんいつもより金はかかるがこれはデカい。数か月借金生活となるが公国の請求権をゲット。



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借金返済中に子犬を見つけたので飼うことに。
モナナワンと名付ける。なんて良い名前だ!





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愛犬との楽しい日々が続く。





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少女に淡い恋心を抱いたり



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小石と葉っぱでお店屋さんごっこをしたり





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デハイバースを燃やし尽くし公爵領を簒奪したりしていると…






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遂に16歳。成人!
これにより様々な行動がアンロックされ、政治、軍事、更にはロマンスと出来る事が大幅に増えた。
元帥ウィローの教育結果はというと、努力むなしく軍事の才は凡人レベルでフィニッシュ。残念。


ブリテン諸島は未だ戦火に包まれたまま。
立ち塞がるアングロサクソン人、四方から迫りくるヴァイキングたち、そして宮廷に潜む悪意…。
小王トッシュの戦いは始まったばかりだ!



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