ゲームの話🔴誰もが平等な国「ゲーセン」
■本記事のまとめ
・ビデオゲームが盛況だった90年代までの話かもしれない。
・客同士がつながる特異な場「ゲームセンター」。
・つながりの中心には「ゲーム」がある。
・「ゲーム」の前には年収も役職も関係ない。様々な立場の人間が同じ遊びをする。
■ゲームセンターは社交場だった
ビデオゲームが全盛だった00年代に入るまでの話かも知れない。00年代以降は、金の掛かるゲーム、カードを集めるゲームなどの「資金」が必要になったため、ちょっと話が変わってくるかな。
かつてゲームセンターは特殊な遊び場で、1人で黙々とゲームに勤しむ客もいれば、客同士でコミュニケーションが発生することもあり、店は客同士をつなげるために、ゲーム大会を開いたりし、「ゲームを遊ぶ」だけでなく、「ゲームを使って皆で遊ぶ」ものへと発展させていった。
このゲームはどうこうすれば先にすすめる、だの、
アイツはこのゲームがうまいから見てスキルを盗もう、だの、
対戦相手として最適だから何時にここで待ち合わせしよう、だの。
■ゲームの前では皆、同じ立場
古くから居着いた長老だとか、ゲームのやたらうまい達人だの、は居たかも知れないが、ゲームセンターにおいては皆が平等だった。
彼らをつなぐものはまずゲームだ。
もしかしたら、
会社の役員かも知れないし、
学校に行かなくなった学生かも知れないし、
金持ちのボンボンかも知れないし、
親とうまくやれず家に居るのが苦痛な少年かも知れない。
でもそんなことは関係ない。
中学生と40代のオッサンがチーム組んで大会に出たりするんだ。
100円1個入れることさえできれば、ゲームの前では互いの立場に関係なく、ゲームの話で盛り上がれる。むしろ立場の話なんて無粋では? プレイヤーネームは知っていてもよく考えたら本名知らないなんて笑い話もある。
ゲームの前では誰もが別け隔てなく遊ぶことができる。そんな素敵な場所「ゲームセンター」。
■終わりに
いや、実際は、あいつ態度が悪いとか、いつも学校サボりやがってとか、金返さねえとか、あるかも知れないけど、ひとまずそれは置いといてください。
学生時代にずっと対戦してた相手のあの人。友達の友達だったが、ついぞ会話をすることは無かった。だが、ただ申し合わせたように、相手が居れば対戦が始まっていた。それは場末の喧嘩屋ーストリートファイターーのようでもあり。ゲームで会話していたのだ。そういった関係も良いだろう。■おわり
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