ゲームの話🔴CAPCOM VS. SNK
■はじめに
・カプコン格闘ゲームが一度、終わりかけていたその末期に出たタイトル「CAPCOM VS.SNK」ついて。
・岡本吉起がyoutubeで語っていたので触発されて書いてみました。
「全てをお話します『CAPCOM vs SNK』ゲーム開発裏話」
■カプコンとSNKが対決する意味
90年代後半、2D対戦格闘メーカーといえばカプコンとSNK。
それぞれのカラーやプレイフィールによって、2D対戦格闘プレイヤーの大勢は、カプコン派、SNK派みたいになんとなく分かれていた。(勿論、両方プレイする人もいた)
お互いに対しての憧憬もあったりして、カプコン派であった自分も、SNKタイトルの派手に繰り出される技、スタイリッシュな演出にあこがれがあった。スト2もストイックでいいけど、背後で友人がプレイしている餓狼伝説1がカラフルでキャラも魅力的だった。SNKタイトルはCPUが強いし、操作感も違うので、深くハマることはなかったが。
↑餓狼伝説(SNK/1991) スト2に比べるとゲームの雰囲気に陽キャ感がある。
そんな格闘ゲームのブームもかなり落ち着きを見せてきた90年代後半。
カプコンの主要格闘タイトルも、ストリートファイターゼロ3、ストリートファイター3 3rd、ヴァンパイアセイヴァーと、軒並み3作目のリリースを終えシリーズも終わりかなという雰囲気。
そして2000年。ぼんやりと考えていたカプコンとSNK、その対決が具現化することになる。
■本作のコンセプトらしきもの
本作はまさに「ストリートファイター2 VS キングオブファイターズ」。
お互いの共通点をベースとしつつ、KOFのダッシュと前転を加えて、
カプコンのストゼロシリーズとも差別化。ストゼロのレベルゲージシステムとKOFのパワーゲージシステムを選択させる、というお互いのつながりを中心にすえた比較的シンプルな仕上がり。
対して、次作は、互いの他の格闘タイトルのシステムをふんだんに盛り込み、好きなものを選んで殴り合え、のカオスなスタイル。
まずは誰でも抵抗なくこの場に集まれ、というのが本作。
それぞれが持っているものをぶつけろという異種格闘技が次作。
セールスとしてはどちらも成功していたようですね。
↑次作、CAPCOM VS. SNK 2。KOF94風、KOF98風、サムライスピリッツ風、スト3風、ストゼロのオリジナルコンボなど、それぞれのタイトルの猛者が集まった。
■感想
カプコンに比べて自由でエグい技が多いとか(それでもカプコン流にアレンジされているが)、それまで交わることのなかった互いのプレイヤーたちとの対戦(「お約束」のない、容赦してくれないSNKプレイヤー)など、発見はあったものの、レシオシステムのイケてなさと、同時期に流行っていたスト3 3rdばかりやっていたので、遊んではいたものの、メインには据えていなかったかな、といった感じ。一番の印象は、庵と対戦するのが面倒くさかったこと。
とはいうものの、次作は次作でシステムも洗練され、キャラもシステムもてんこ盛りだったが、本作は本作で、演出や調整面での細やかなこだわりが見えており、本作だけの雰囲気があるのも確かであった。
↑親の顔より見たフスマ。
↑結末が予想されすぎる高層ビルの窓辺。
■おまけ
家庭用はドリームキャスト版と本作のバージョンアップ「~PRO」のPS1版がある。今回の記事はドリームキャスト版をやりながらだが、ステージ音楽を原作BGMに変更できたり(ファイナルファイトもある)、KOF94ライクなダッシュ(ステップ)の代わりにKOF96ライクなランに変更できたり、課題の多かったレシオシステムへの代案となるタッグシステムでアーケードモードが出来たりと、家庭用もなかなか楽しめます。
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