本当に大切なことは時短できない (2022/8/24)
記事の長さはおよそ1,300文字。2〜3分程度で読めます。
記事のポイント
アマゾン・ドット・コムが、ロボット掃除機「ルンバ」のアイロボットを買収するほか、日本では化粧品口コミサイト「@コスメ」運営会社の筆頭株主になる。
共通するのは、消費者の生活時間の短縮につなげる投資という点だ。
今の消費者が強く求める利便性とは、タイムパフォーマンス(タイパ)と効率化。
人々はデジタル技術によって便利さと同時に、様々な情報や行動を取り入れることで忙しさも増した。そして新型コロナウイルス禍がタイパ志向を加速させる。
今や7割近い世帯が夫婦共働きで、以前のように手の込んだ家事に戻ることは難しい。
家電の売れ筋にもその傾向が表れている。
若いZ世代を中心に食のファスト志向が広がる。
情報学者の落合陽一氏がストローでレトルトカレーを吸うスタイルは話題となったが、飲むだけで1日に必要な栄養分を摂取できる「完全食」を自作する消費者も出てきた。
タイパ志向を強める消費スタイルの定着で、物議を醸し出しているのが、映画やドラマを早送りで見る、いわゆる倍速視聴。
今や20代の半数近くが倍速を経験している。
旬の作品という情報共有によって人間関係を維持し、長い時間を費やして内容が面白くなかったときの無駄を回避する。倍速視聴とは、過剰情報社会という環境の変化だと考えた。
社会学者、マックス・ウェーバーの至言。
「精神のない専門人、心情のない享楽人。この無のものは、人間性のかつて達したことのない段階にまですでに登りつめた、とうぬぼれるだろう」 (プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 大塚久雄訳)
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こんなふうに考えた
消費者の「タイパ」と「効率化」志向が強まっていることが紹介されていました。
私は仕事でもプライベートでも「効率化」には関心が高いので、
いつも効率的になるように意識して行動しています。
でも、さすがにカレーをストローで吸ったことはないですね。
ストローも使わずに「手で食べた」ことならありますが(笑)
「手食」投稿のリンク:
一方、動画の倍速視聴は、やってます。
スピードを25%増しにするぐらいなら、
動画内で話されている内容が普通に理解できるので、
不都合を感じたことはないですね。
でも本当に興味・関心がある部分になると
無意識に速度を標準に戻しているので、
倍速にしている時点で、
なんとなく面白そうなので、ちょっとみておくか程度で、
心からみたいと思っているわけではないんでしょうね。
「タイパ」や「効率化」を追求していくのはいいと思いますが、
大切なのは「効率化して生まれた時間を何に使うのか?」
自分自身にとって、本当に大切なことは時短できません。
せっかく生まれた貴重な時間を、
観たくもない動画やSNSを倍速でみることに使うより、
私は「考えること」や「体のケア」「心から見たいものをみる」
ことに使いたいです。
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川
美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。