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「大胆な仮説」? ー 私はこんなふうに考えた(2022/5/13)

本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
記事の長さはおよそ1,200〜1,500文字ですので、2〜3分程度で読めます。

みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
よろしければ、お付き合いください。

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ディアログ 小川



【Inside/Out いまを解き明かす】
デジタル人材「230万人」の虚実
田園都市構想で「大胆な仮説」、いつか来た道か

2022/5/10(火)日経新聞朝刊

記事のポイント

  • 岸田政権が掲げる「デジタル田園都市国家構想」の人材育成に疑問の声が上がっている。

  • デジタル人材230万人の育成について、政府は日本の労働人口6800万人から「バックキャストによるマクロ目標の考え方」で導き出したという。

  • 日本の津々浦々で働く6800万人にデジタルスキルを波及させる目標をバックキャストすると、330万人のデジタル人材がいる。現在は100万人しかおらず、足りない230万人を2026年度までに育成する。

  • この「大胆な仮説」に研究者らは「分析の軸がぶれている」と疑問を投げかける。

  • 経済協力開発機構の教育統計で、加盟38カ国のうち日本とコスタリカだけ大学でICT (情報通信技術)を学んで卒業した人数のデータが空欄になっている。文部科学省の「学校基本調査」が十分に機能していないためだ。

  • 経済産業省も過去には「ソフトウェア人材が足りない」と危機を叫んで動かした政策が空回りしてきた。それらの失敗は十分に検証されていない

  • PwCジャパングループの調査によると、日本はテクノロジーの進展に対して「絶えず新しいスキルを学んでいる」と回答した人の割合が7%と最下位

  • デジタル人材をめぐる省庁縦割りの政策を寄せ集めても、国民の意識変革は望みにくい。地に足のついた人材育成ビジョンがなければ、デジタル田園都市国家構想そのものが「大胆な仮説」のままで消えてしまいかねない。

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岸田政権の目玉政策のひとつ「デジタル田園都市構想」についての記事です。

『デジタル田園都市国家 が目指す将来像について』
 デジタル庁作成

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai2/siryou2-1.pdf

GAFAM(Google、Apple、Facebook(現:Meta)、Amazon、Microsoft)が市場で大きな影響力をもち注目されてから、「デジタル化」の時代なので「プログラミング」を学ばなきゃ!、データ・サイエンスが重要!という話をよく耳に・目にするようになりました。

もちろんどんなことでも、知らないよりは知っているほうがよいと考えていますが、そもそも「デジタル化」を実現するのに、誰もかれもがITスキルを学ぶ必要があるのでしょうか?

私は人間社会は、これまでもいくつかの「化」を経て発展してきたと理解しています。
狩猟採集 → 農業化 → 工業化 → サービス化 → ・・・。

これらの発展は、決してその都度誰かが音頭をとって新たな「化」にふさわしい人材を育成したから実現したわけではなく、個々の人が新しい「化」のほうが「より幸せになれる」と思ったから、結果として社会全体が新たな「化」に向かって動いたと感じています。

「プログラミング」も「データサイエンス」も単なるスキルです。そしてどんなものにも「向き・不向き」「好き・嫌い」があります。
自身の特性も考えず「プログラミング」を学ぶよりも、各自が「自分の強み」を活かせる分野を伸ばしていくことを考えて日々実践するほうが、結果的に社会全体の「化」の進展は早まる気がします。「大胆な仮説」かもしれませんが(笑)。

追伸
「国際化」「グローバル化」の進展により、低学年から英語教育が必要!』と叫ばれていますが、英語を使う必要がある方(使えるようになった方)は、どれくらいいるんでしょうね?


美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。