見出し画像

人生100年時代には「受験」「体育会」禁止  (2022/8/22)

記事の長さはおよそ1,700文字。2〜3分程度で読めます。

【教育 Future of education】
新時代の大学教育
生涯学ぶ仕組みをオンラインで
日本は遅れ/技術革新へ対応急務

2022/8/16(火)日本経済新聞朝刊


記事のポイント

  • 世界経済フォーラムで、今の子どもが将来仕事に就くとき、その65%は現時点では存在しない職に就くと予測が示された。

  • ここで重要なのは、新たに誕生する仕事には従来とは全く異なるスキルが求められること。

  • では、そのスキルはどのように習得すれば良いのか。

  • それを可能とするのが新しい学び方。それを教える教育機関側も従来の型通りの大学教育を提供するだけでは十分ではなくなる

  • 世界経済フォーラムによれば、これからの労働者がイノベーションについてゆくには、年間100日以上を新しい知識の習得に費やす必要がある。

  • それに呼応する動きは既に始まっている。

  • OECDによると、加盟国の大学卒業率は増加傾向にある。増加の3分の1を占めるのは25歳から34歳までの成人。つまり仕事をしながら大学で学ぶ人たち。

  • 多くがオンラインコースで履修しており、オーストラリアや韓国などオンライン教育が手軽に受けられる国ほど増えている。

  • 10年前に登場した大規模公開オンライン講座「MOOC(ムーク)」。

  • 今では、ムークの修了書に特別の認定(マイクロクレデンシャル)も提供されるので、学習者はそれをビジネスで使うSNSの自分のアカウントに載せることができる。

  • 社会では膨大なイノベーションが現在進行形で登場し続けているのに対し、伝統的な大学には過去30年にイノベーションと呼べるものがほとんどないのではないか。

  • 生涯教育の出発点でもあるべき大学教育が、良質なオンライン教材を取り込んだハイブリット教育や、そこから得られるビッグデータをAIで解析して学習の向上を促すイノベーションを起こさなければ、変化がより加速する時代に追いついていけない。

  • 米国ですらそうした厳しい状況認識が広がっている。日本の大学により危機感が求められるのは言うまでもない。

**********************

こんなふうに考えた


マサチューセッツ工科大学教授で、
成蹊大学Society5.0研究所特別顧問でもある
宮川繁教授の新時代の大学教育に関する提言が掲載されていました。

私は5/27の投稿「『卒業証書』がなくなる日」で、
一人ひとりの生涯を通じた「学び」を
総合的にログ(記録)しスコアリング(点数化)することで、
今現在のその人の学びのレベルが的確にわかる仕組みが一般化し、
現在の卒業証書に代わりになる時代が来るのではないかと予想しました。

5/27投稿へのリンク:


既存の職業の多くが新しい職業に置き換わる時代には、
学生時代に一生懸命勉強していい大学にさえ入れば、
「一生安泰」という時代ではなくなりました。

生涯を通じて「学び」続けることが大切ですね。


「生涯を通じて」という意味では「運動」も同じです。

人生100年時代に「健康寿命」を伸ばしていくためには、
生涯を通じた運動が大切です。


人間が何かを「やる」には2つの理由があります。

・やると楽しい
・(お尻に火がついて)やらざるを得ない

逆にいうと、いずれにも当てはまらないと「やらない」んですよね。


「運動」の場合には、
中年になると体力の衰えを感じることが多くなるので、
学生時代の体育会や部活での楽しくない記憶はあるものの、
「お尻に火がついて」やり始める人は多いです。

ところが「学び」は、
受験に向けて好きでもない勉強を頑張って”イヤ”になった。

そして年功序列の会社組織では、誰からも衰えを指摘されず
給料も下がらないので「お尻に火がつく」こともありません。

だから、大人になってまで「学ぼう」とは思わないのです。


人生は長いです。

「学び」も「運動」も
学生時代に”イヤイヤ”やらされて悪い記憶を残すぐらいなら、
将来のためにやらずに残しておくのも「あり」なのではないか、
と最近思うようになりました。

みんなが「決まったとき」に「決まったこと」をやるのではなく、
「やりたくなった人」が
「やりたいこと」を
「やりたいとき」に
いつでもできるようにするほうが、
一生涯でみるとメリットが大きそうじゃないですか。



本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。

みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。


「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川




美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。