「好きだったものから大好きなものへ」

三島へ元気?
外出自粛要請中(本当にこの言葉違和感ある)の今、暇だろう君に
『家庭教師ヒットマンREBORN!』を勧めたい。
読んだことなくても、名前は知ってるよね。
私達の学生時代は贔屓なしにかなり人気だったし。

「腐女子が盛り上がってたアレね…」って言いたい君の気持ちはわかる!
私も腐女子だし!キャーキャー言ってたし!
でもね!語る相手がいないから語らせて!

まあリボーンの魅力はいろんなところで紹介されてるだろうから割愛するんだけど。
聞いてほしいのは私のリボーンへの思いなのよ。

私はアニメで放送されてた頃からずっとリボーンが好きで、前からアニメを見る方だったけど、オタクを自覚したのはその頃だった。
大げさに言うと、リボーンは私のオタク街道の始祖なんですよ。

塾の帰りにコンビニで少年ジャンプを立ち読みして、センターカラーや表紙の時を買ってスクラップしたり。(連載3周年~6周年まで保存してあってびっくりした)お小遣いためて、年末にあるジャンプフェスタでグッズを買ったり。
子どもながらにお金がない中工夫して、好きな気持ちを発散してたなあって思う。

でも、連載が長い漫画ってよく途中で中だるみすることってあるじゃん。
ワンピースだと空島編とか、ハンターハンターはG.I編とか。
コミックスでまとめて読むと面白いんだけど、週1で追いかけるには面白さに欠ける。そんな展開。

リボーンだと未来編がね、それだったんですよ…。
今読み直すと全部カット出来ない、大事な話だなって分かるんだけど。
その時の私にはただ「あれ、つまんなくなったかも」って思った。その判断が悪かったという後悔はないし、素直な意見だと思う。
でもそこから何となく手が伸びなくなったんだよね。

「もしもこの後の話が面白くなくて、リボーンを嫌いになったらどうしよう」って思った。

あの頃はSNSで交流なんてしてなかったから、自分で読まなくなったら一切情報はいらなかった。
たまに他の連載が気になってジャンプ読んだり、天野先生の絵が好きだったから表紙のときに買ったりはしたけどちゃんと読まなかった。

それからはオタクとして覚醒した後だったから、他のジャンプ作品やアニメに夢中になってリボーンへの熱が落ち着いていった。
もちろん嫌いじゃない。けど私の中で「人に勧められる作品」ではなくなったんだよね。
だって私自身最終回までちゃんと読んでないんだから勧められるわけがない。

年1か2回くらいリボーン熱が沸き上がってファンアートとか同人誌読んで「ああ、こんな展開だったんだ」って知った。
これファンとして最悪だなーって思う。
「あの漫画面白いですよね!」って言いながら二次創作で補填してるって、私なら怒ってる。
まあ、語り合う人もいないからいいかって思ってた。

これが一昨日までの私。
つい先日から恒例のリボーン熱病にかかりまして。
しかし今回、珍しく長いこと拗らせたので、これはいい機会と思って部屋の掃除を兼ねてリボーンの同人誌とかグッズを整理したんですよ。7,8年ぶりくらいに結構しっかりと。
そうしたら出てくる出てくる2010年代のジャンプやらリボーンだけじゃないスクラップの数々。
(トリコ初回連載時と少年疾駆のセンターカラーを見つけた時は悲鳴上げた)

正直「私こんなにジャンプ、ていうかリボーン好きだったっけ……」と驚いた。
当時の私は表紙だけじゃなくて、本編も切り取ってて(切り方雑で笑っちゃった)。可笑しいのが切り取った本編が記憶にないの。
表紙とセンターカラー目当てで買って、本編見ずに切り取って保管してるって馬鹿でしょ。
初めましての気分で読んでみたらさ。飛ばし飛ばしに収集されたそれでも、「リボーン面白いな」って思えたの。

いやーすごい安心しちゃった。
オタクになった理由みたいな作品だったから、思い出補正かかってるのかなとか。キャラ立ちしてるから二次創作は盛んだけど本編は残念だったかもとか。
内心で抱えてたもの全てキレイサッパリなくなった!!
ファンと言うためには最後まで読まなきゃ…っていう責任感じゃなく、
純粋に、それこそファンとして続きが気になるから読みたい!って思えたの。
変な言い方かもしれないけど、「リボーンを見捨てないでよかったよ~」って心底嬉しかった。

たかが漫画なんだけど、リボーンは私にとって大きな存在だったから嫌いになりたくなかったのよね。
「こんな漫画好きだったなんて若気の至りね」とかちょ―――いやじゃん!!
誰が何と言おうと好きなものは好き!他人の評価なんて知らない!それがたとえ自分自身だとしても譲っちゃいけない!

過去の自分と固い握手をしたいと思った、ていう話です。
リボーン以外にも、『人に勧められないけど、個人的に大好きな作品』っていうのがいくつもあるんだけど。まあ別に勧めなくてもいいかなって。
作者たちには申し訳ないけど、私が好きだから許してって感じ。

好きなものとの付き合い方は人それぞれ、十人十色でいいよね~とか思いつつ、2008年のジャンプ見て「おもしれ―!これ続き読みて―!」って騒いじゃった。

三島も実家に帰ったら大掃除してみれば?
過去の自分の忘れ物が掘り出せるかもよ。

リボーン読んだら教えて!
ちゃおちゃお

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