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駅でタバコを吸っている人がいた話〔ダイアリー【間隙の閑話】8〕

東京駅のようなターミナル駅の喫煙所でってことじゃないです(それならなんの問題もない)。

関東某県の各駅停車しか止まらない小駅。

そこで電車を待っていて

「あー、電車きたー」

と思っていたら、

横から火のついたタバコを左手に持ちながら通り過ぎた一人の人間がいた。全面禁煙の駅のホームにて

年齢は大体50代くらい。性別は伏せる。

何か世の中に不満があるのか、怒った顔で何やら独り言をつぶやきながらホームを闊歩していった。

それでなくても近寄りがたい雰囲気の人なのに、それにモロルール違反の歩きタバコとくれば尚のこと。

「おいおい、まさかそのまま電車に乗る気か?」

と思っていたら、反対側ホームに続くエスカレーターへと向かっていたので、ちょっとホッとした。

今来た電車には俺も乗る。万一同乗することになるなら、大きく車両移動をしなければならないところだった。

その光景には、周りの人も大分呆れていた様子。

エスカレーターに向かったその人を見ていた一人の男性が、こっちに向き直した際に僕と目があった。

そのとき僕を見て「理解不能」といった感じで首をかしげ、

僕も、「同感」と思いながら肩をすくめた。

知らない人だったし、言葉も交わさなかったけれど想いが合った瞬間だった。

うーん、まぁ半径5メートル以内にいないなら、実害はないし(入ってきたとき副流煙をくらったので、二度とごめん被りたいのだが)、こうやって僕のnoteのネタになれはするんだけど…。

やっぱりそれよりは、みんなルールを守って、みんな気持ちいいという利益の方が上。

ルールって、自由を制限してなお、得られるモノの方が大きいから守るべき、なんだよね。

「駅のホームでタバコを吸ってはいけないよ」なんて大の大人に言うことではないと思うけど…。

まぁ、もうこれ以上はなにも言うまい。

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