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心象風景~記憶の記録~

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心に描かれている風景を綴ります。
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2024年7月の記事一覧

記憶の砂時計

ガラスの隙間から ひと粒 また ひと粒 零れ落ちる刹那の時 砂と共に流れゆく出来事 いったいどれだけのものを 記憶に残すことができるのでしょう 忘れてゆくもの 忘れられないもの 忘れたくないもの 忘れてはいけないもの 何が残り  何が消えるのか・・・・・・ 無意識の領域で選択され 書き換えられる記憶の意味 意識の及ばぬところで繰り返されるなら せめて今この瞬間 幸せを強く感じていたい 過去でも未来でもなく 永遠の現在にしか生きられないのだか

約束の翼

「空を飛びに行こうぜ  パラグライダーでさ」 「いいね・・・・・・  ちょっと怖いけど・・・」 あの頃のあなたは 空に憧れ  大空を自由に羽ばたくことを夢見ていた でも・・・・・・ ふたりで空を飛ぶ約束を果たさないまま ある日 あなたは 空の人になってしまった 遠く 遠く  高く 高く たったひとりで  飛んで行ってしまった この星に私を残して あなたのいる場所はどんな所ですか? 蒼い薔薇は咲いていますか? 風は何色ですか・・・・・・ 夢のよ

忘れられない手紙

ホテルのフロントにあるものが届いていました リーディングを受けてくださったお客様が 翌日チェックアウトの際に フロントに残してくださったメッセージ 森の妖精から手紙をもらったようで 心がときめきました こんなことがさりげなくできる人って 素敵だなぁ・・・・・・ 決して大袈裟ではなく ささやかだけれど 確かな幸せを 心にもたらしてくれました そんな時に想うのでした 救われているのは私の方だと

宇宙人

山で暮らすようになってから 星空の勉強をし 星空ナビゲーターの資格を取りました 標高が高く空気が澄んでいるので 東京の200倍の星を見ることが出来ます 満月の時は月明かりで本が読めるくらい ある満月の星空観察会の時 お母さんが 「月明かりが邪魔をして星が見えないなんて贅沢ね」と言うと 少年が 「月じゃないよ!! 邪魔なのは太陽だよ!!」と叫びました お母さん 「太陽は沈んでいるから関係ないよ  太陽見えなかったじゃない」 少年 「月は太陽の光を反射してる