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厄年(タイミングや意味)について

 厄年の方は会社や家族でお祓いをしてもらう方も多いと思います。
また、周りから聞いて「自分は今年厄年だったのか!」と思う人も多いかと思います。
お正月に初詣に来た時に「今年厄年だ!」と思う人もいるかもしれません。
仕事でうまくいかないとき、調べてみると「自分は今年厄年だった…」と思う人もいるかと思います。
では、厄年のタイミングとはいつなのでしょう。男性と女性では違うのでしょうか。また、本当に厄年の時は良くないことが起こりやすい年なのでしょうか。
そういった厄年の疑問に答えていきたいと思います。

厄年のタイミング

厄年のタイミングは男性と女性で異なります。
また、地域によっても多少の違いがありますのでご注意ください。
基本的には下記のようになります。
これらの年齢は「本厄」の年齢だと思ってください。

男性
25歳(数え年)=満24歳の年
42歳(数え年)※大厄=満41歳の年

女性
19歳(数え年)=満18歳の年
33歳(数え年)※大厄=満32歳の年
37歳(数え年)※小厄=満36歳の年

※「数え年」については後の章で解説します。

それぞれの厄年は転機となりやすい時期でありますが、19歳は「重苦」、33歳は「散々」、42歳は「死に」といった語呂合わせといった意味合いもあります。
また、男性42歳、女性33歳の厄年を特に大厄と呼びます。女性37歳の厄年を小厄と呼びます。

お祓いのタイミング

 お祓いのタイミングは地域によって異なりますのでご注意ください。また、一年のどの時期に行くかも地域によって異なります。
ただし、地域によって違うとしても「その時期が多い」というわけであり、「その時期に来ないといけない」というわけではありません

では、お祓いのタイミングですが前章で書いた歳を本厄とすると、本厄の前の年が「前厄」本厄の次の年が「後厄」となります。
下記記載の年齢は全て「数え年」(数え年については次章で説明)です。

男性
前厄:24歳、41歳
本厄:25歳、42歳
後厄:26歳、43歳
女性
前厄:18歳、32歳、36歳
本厄:19歳、33歳、37歳
後厄:20歳、34歳、38歳
※いずれも数え年

上記のように前厄・本厄・後厄と三回お祓いをする地域は全国的にも多いです。関東、関西、九州でも福岡等ではこのタイミングでお祓いを行います。

また、九州でも長崎・佐賀・熊本では異なるタイミングで厄年となります。
これら三県は「厄入・厄払(厄明)」といって厄年のタイミングで二回お祓いをする方が多い地域であります。また、女性37歳の厄年はその年だけお祓いをする方が多いです。

男性
厄入:25歳、41歳
厄払(厄明):26歳、42歳
女性
厄入:19歳、33歳
厄払(厄明):20歳、34歳
小厄:37歳
※いずれも数え年

基本的に三回厄年がある地域の本厄の年に厄入、後厄の年に厄払(厄明)を行います。
ただし男性42歳の厄年のときだけは前厄の年に厄入、本厄の年に厄払(厄明)を行います。

数え年とは

 神社のお祓いでは「数え年」という年齢の数え方でお祓いをします。では、その「数え年」とはどういった考え方でしょうか。

数え年の場合、生まれたその時を「1歳」と数えます(0の概念がありませんでした)。
そして次のお正月を迎えるとみんな等しく一歳年をとります。
ですので12月生まれの赤ちゃんは生まれた瞬間1歳で、一か月足らずで2歳となります。
満年齢でのカウント方法と一歳ずれが生じます。お誕生日前ですと二歳ずれが生じるのが数え年となります。
例:
昭和63(西暦1988)年6月生まれの方ですと
・満年齢で今年(令和2年・西暦2020年)32歳
・満年齢で現在31歳(令和2年3月5日時点)
・数え年で現在33歳(今年のお正月で33歳となる)
となります。

厄年の考え方

 では厄年とは一体なんでしょう。
単なる語呂合わせなのでしょうか。
厄年とはすなわち
・人生の転機となりやすい時期
・変化が多い時期
・心身ともに充実し一番バランスが良い時期
等であります。
「厄」という漢字のイメージからも「良くないこと」「災い事」といったことが起こりやすいと考える方も多いです。
しかし、「厄年=転機となりやすい、変化が多い」ということでありますので社会的にも、家庭内におかれても今までと違ったことが起こりやすい、責任のある役目・役割を任せられてくる年ということであります。

厄=役

という考え方で前向きに考えるとよろしいです。
昔、人生50年と言われていた村社会での時代ではちょうど男性が40歳に入るときにその村での大きな役割を任せらていたそうです。
そういった意味でも、古来より転機となるような年が「厄年」なのではないでしょうか。
しかし、慣れないことがあるとどうしても無理してしまうものです。どっしりと腰を据えて物事に取り組む、それが厄年の上手な乗り切り方かです。

まとめ

 いかがでしたでしょうか。
厄年の疑問など少しは解決できたでしょうか。
今回、このブログでは
・厄年のタイミング
・お祓いのタイミング
・付随して数え年の考え方
・厄年の意味
について記載しました。
ぜひ今後の参考にしていただきたいと思います。

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