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Deaglet コラム VTuber関連

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Deagletworksが執筆したVTuber関連のコラム記事をまとめています。
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#youtuber

同接数にライブ配信の人気は指標化できるのか

 インターネット上でのライブ動画配信においては、視聴ユーザーの同時接続数(以下、同接数と称す)を実質の基準として、個々の配信を評価する傾向がある。外部から容易に観測できるため、人気や注目の度合いを見るものとしてはわかりやすく伝えやすい数字である。  一方で、この同接数を根拠に配信者の人気を語ったり、他の配信者が行った類似内容の配信と比較して良し悪しを決めようとする者も少なからず存在している。 「同接数の多い配信者は面白く、逆に少ない配信者はつまらない」 というのが彼らの言い分

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甲斐田晴の『失敗』とグループ配信者の立ち位置問題

 6月22日、にじさんじ所属のバーチャルYouTuberである甲斐田晴から以下の声明が出された。  この自粛声明は、彼の活動内で発生したとある失言と炎上に起因するものだ。  彼がゲーム配信中、トランプの大富豪という遊びを知らない人を指して『土人』(先住民族や発展途上地域の住民に対する蔑視的な表現である)と称したことが、まず方々から問題視された。当該発言について彼は「意味を十分に理解していなかった」などと釈明し、その上で配信アーカイブから該当箇所を削除する等の対処を一旦は行っ

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任天堂の著作物利用の包括許諾がもたらす効果

新しい権利利用の形 6月1日、任天堂から新しい著作物利用ガイドラインが公開された。最大の注目点は、公に企業でのコンテンツ利用が許諾された点である。  これまで任天堂のゲームを使った投稿は個人利用の範囲でのみガイドラインで許諾されており、タレント事務所やマスメディア、イベント運営会社などが動画を投稿する際は、利用許諾を得るため手続きを行う必要があった。しかし、今回の改定で、列挙された4つの企業との包括契約が明記され、今後個別の手続きなしに活動の正当性がガイドライン上で保証され

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楽しく実るコラボ配信をつくるには

 他のユーザーとのコラボレーションは、インターネット上の動画配信において注目される企画の一つである。それぞれの配信者を追いかけるファンにとっては、新鮮さと交流関係から生じる魅力や楽しさを得られるイベントであり、良くも悪くも注目されるコンテンツと言えるだろう。  かつては現実でユーザー同士が交流を行い、肩を並べて映るという動画が主流だった。こうしたスタイルは、当時の配信者のコンテンツ内容に大きく起因するものである。科学実験やいたずら、ドッキリといったジャンルで活動していた配信

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配信者の『転生』はどこまで許容されるか

動画配信の戦国時代 インターネットで動画共有・配信を主とするサービスが展開されてから、既に20年近くの月日が経過している。  黎明期には、一つの動画を見るだけでも多くの苦労と時間を要するものだった。ダウンロードの完了を待ち、エンコードの仕掛けに泣かされ、読み込みエラーに腹を立てることも頻繁にあった。しかし、技術の発達と通信速度の強化が進んだことで、コンテンツの提供能力は格段に上昇。今や投稿済みの動画だけでなく、リアルタイムで撮影した個人の映像が、世界中に配信され共有されている

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『切り抜き』の利点と危険性

魅力の周知に貢献する『切り抜き』 YouTubeなど、動画共有サービスでは長時間のライブ配信が主流となっている。こうした長尺のコンテンツは、アーカイブなどの形で共有される一方で、後追い視聴をするユーザーからは楽しみづらいものとなっていることが多い。  ライブ中の視聴を行っているユーザーの場合、コメントチャット等の形で即時の交流ができることや、また配信サービス内でのやり取りが行えない場合でも、同時視聴という形でファンコミュニティ内の歓談ができることで、間延び感を覚えることはさほ

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『つまらない配信者』になる3つの要因

 動画共有サービスやSNSの登場によって、メディアはウェブ発信の時代に入った。現在ではTwitter・Instagram・Facebook・YouTubeなど、インターネット上にある複数のサービスが発信したい人々の活動拠点となっている。  この次世代のメディアは、これまでのように限られた人間が特定の組織から発するものと異なり、柔軟かつ直接の収益性をもった存在である。ニュースキャスターやレポーターでなくてもニュースを発信でき、ひとたび根強いファンを獲得すれば生業とするに十分なだ

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