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Deaglet コラム VTuber関連

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Deagletworksが執筆したVTuber関連のコラム記事をまとめています。
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2020年7月の記事一覧

再燃ホロライブ 打開の道筋はあるのか

止まらなかったその結末 6月の騒動から約2ヵ月、文書で通知し改善を約束した筈のホロライブは現在、とても残念な事態に見舞われている。  今回の騒動は、ホロライブプロダクション所属のバーチャルライバー『大神ミオ』の配信アーカイブ動画2件が、プレイしたゲームタイトルの版権を有するCAPCOM(カプコン)から権利者削除されたことに端を発する。  彼女はCAPCOMのタイトルである『ゴーストトリック』の耐久プレイ配信を行い、その様子をアーカイブ動画として残していた。2枠分に渡り行われ

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VTuberとシナリオ性

 昨今のVTuberを見ていて、特に気になっている点がひとつある。それは、VTuber自身の持つシナリオ性である。  シナリオと言っても、ドラマの台本や小説の筋書きのように厳密で順守を望まれるようなものではない。どちらかと言えば、配信者として『何者であるか』『何を目的として活動しているか』といった情報を形作るための背景である。時として演者からも忘れられがちなキャラクター設定もその一つと言える。  伸び悩みや低迷から引退を余儀なくされるVTuberにおいては、シナリオ性での乏し

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同接数にライブ配信の人気は指標化できるのか

 インターネット上でのライブ動画配信においては、視聴ユーザーの同時接続数(以下、同接数と称す)を実質の基準として、個々の配信を評価する傾向がある。外部から容易に観測できるため、人気や注目の度合いを見るものとしてはわかりやすく伝えやすい数字である。  一方で、この同接数を根拠に配信者の人気を語ったり、他の配信者が行った類似内容の配信と比較して良し悪しを決めようとする者も少なからず存在している。 「同接数の多い配信者は面白く、逆に少ない配信者はつまらない」 というのが彼らの言い分

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『未知を拓く女の子』をプロデュースすること

『きらめろ』の大まかな印象 7月11日。およそ2週間前に発表された2人の新人にじさんじライバーが、この日初めての動画配信を迎えた。  Twitterアカウントの開設当初から賑やかな雰囲気の空星きらめと、マイペースながら明確に自分の成果物を提示していく金魚坂めいろ。新しい環境に慣れない彼女達は、時折拙さを見せながらどんよりとした梅雨模様の日々を明るく楽しいものに彩ってくれていた。そんな2人の初配信を見ての印象をまずは語っておきたい。 空星きらめ  Twitter上でも既に

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にじさんじの小グループ戦略 ~統合後の『推し』構造~

統合後のにじさんじが採った『小グループ化』 2020年に入ってから早くも半年が過ぎた。二年目を迎えた初期デビュー組はもちろんのこと、昨年にデビューを果たしたにじさんじ所属のライバー達も、次々と一周年記念を迎え企画配信や新衣装の披露を行っている。  昨年度、にじさんじプロジェクトには大きな変革があった。開始当初に構想されていた無印組、ゲーマーズ、SEEDsという三本のブランドを意識した体制。これを解体し、全グループを統合した一括運営の組織に切り替えたのである。  路線変更の背

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