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Deaglet コラム VTuber関連

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Deagletworksが執筆したVTuber関連のコラム記事をまとめています。
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2020年6月の記事一覧

VTuberと衣装コスト問題 ~アバター配信の『おしゃれ』が難しい~

宣伝衣装が着られない問題 画面に姿を出す際の服装。YouTubeやTwitchなどの配信サービスで、日常的にゲーム実況や雑談を行っている配信者にとっては重要な問題の一つである。配信者自身の美意識に関わるだけに留まらず、スポンサーとの関わり方や宣伝という意味でも、決しておざなりにはできない。企業ロゴの入ったTシャツやジャケットを着たり、マークを象ったアクセサリーを身に着けたりと、『おしゃれ』を決めたユーザーの姿を、皆も一度は見たことがあるのではないだろうか。  リアルの配信者

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甲斐田晴の『失敗』とグループ配信者の立ち位置問題

 6月22日、にじさんじ所属のバーチャルYouTuberである甲斐田晴から以下の声明が出された。  この自粛声明は、彼の活動内で発生したとある失言と炎上に起因するものだ。  彼がゲーム配信中、トランプの大富豪という遊びを知らない人を指して『土人』(先住民族や発展途上地域の住民に対する蔑視的な表現である)と称したことが、まず方々から問題視された。当該発言について彼は「意味を十分に理解していなかった」などと釈明し、その上で配信アーカイブから該当箇所を削除する等の対処を一旦は行っ

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権利許諾問題は利用する側だけの問題か

止まれなかったホロライブ 6月に入って以降、『ホロライブ』とその運営を行っているカバー株式会社の周辺で大きな騒動が起こっている。  きっかけは、任天堂のゲーム実況配信に関するガイドラインが改定されたことだ。バーチャルYouTuberを多く擁する事務所である『にじさんじ』の運営元である株式会社いちからが、このガイドラインの中で包括契約の法人として明記され話題を呼んだ。一方、同様の形態でバーチャルYouTuber事務所を運営し、なおかつゲーム実況配信による集客力の高かったカバー

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任天堂の著作物利用の包括許諾がもたらす効果

新しい権利利用の形 6月1日、任天堂から新しい著作物利用ガイドラインが公開された。最大の注目点は、公に企業でのコンテンツ利用が許諾された点である。  これまで任天堂のゲームを使った投稿は個人利用の範囲でのみガイドラインで許諾されており、タレント事務所やマスメディア、イベント運営会社などが動画を投稿する際は、利用許諾を得るため手続きを行う必要があった。しかし、今回の改定で、列挙された4つの企業との包括契約が明記され、今後個別の手続きなしに活動の正当性がガイドライン上で保証され

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