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失礼の捉え方って人によりけり

ロングコートダディが出るからと、軽い気持ちで観に行ったら想像以上のボリュームだった。

2024/4/28(日)19:30〜 @ ルミネtheよしもと
「山添展」

出演
相席スタート
ロバート 秋山
椿鬼奴
おいでやす小田
サルゴリラ
ロングコートダディ
紅しょうが
にゃんぞぬデシ(シンガーソングライター)

受付前ポスター

出演者×山添さんのコントが続いていくという構成。合間ににゃんぞぬデシさんが歌を歌っている間に、転換する。

そういう構成ははじめてだし、『月刊コント』のようにそれぞれのコントが最後ひとつの物語になるのかと思ったらそういうわけでもなかった。少し、エンディングで今までのコントの引用みたいなのは山添さん役が話してはいたけど。

ロングコートダディは失礼めな後輩役で、厄介な先輩役の山添さんと居酒屋を舞台にコント。兎さんのキャラクターを活かした失礼ボケ、もっと見たかったな〜。ロングコートダディの出番自体も終盤で、まだかなーと待っていたらほんとにあっという間に終わってしまった。

兎さんは憑依力がすごいし、とぼけた失礼めな人役をやらせたら右に出る者はいないと思う。ぱっちりと大きな目を見開くのもいいんだよな。

それと反対に飄々として悪気はないのに絶妙にやなところをつくタイプのやなやつを演じるの、堂前さんが適任すぎた。2人ともやっぱりコントの人たちだ。ロコディワールドができあがる。

サルゴリラのコントは初めて生でみたのだけど、さすが王者と感じた。コントってほんとに上手い下手が漫才よりわかりやすい気がする。コントはできないっていう漫才師の人もいるくらいだしなあ。

憑依力というか、キャラクターというか、なんだろう。わざとらしさや、やらされてる感なく、本当にその役になりきってしまう感じ。みていて引き込まれるんだよなあ。あと、華がある。

秋山さんもすごかった。言わずもがなだけど。出てきただけで会場が沸いていたし、ひとつひとつの仕草やボケで爆笑をかっさらっていた。大袈裟すぎるとしらけたりもするんだけど、秋山さんのキャラクター作り込み力って素晴らしい。

映像ではいろいろ観ていたけど、やっぱり生の空気を感じられるのは特別だ。存在感がすごかった。他の組の出番は6分くらいだったのに、秋山さんだけ11分くらいだったらしい。

あとは小田さんがすきだった。小田さんのキレ大声ツッコミだいすき。また小田さんのYouTubeチャンネルに堂前さん出てほしい。次は兎さんも一緒に。ロコディと小田さんの絡み好きなんだよね。ちょっとなめた態度の2人と、優しい小田さん。

なんだか不思議な感覚のライブだった。バリューパックみたいな。ちょっとかゆくなってしまうような場面も結構あったな。初々しさとか、露骨な下ネタとか。

推しが出るライブを追いかけていたら、自発的には見に行かないようなものにも出会える。それがお笑いライブのよさでもあるな。ロングコートダディみっちりの、つまり単独がさらに観たくなる時間でもあった。

コントっていい。

会場までのエレベーター横ポスター

まさかそんな高尚なことが行われるわけがないと思い込ませていただきながら活動をしています。