見出し画像

DJ一門会からの招集(2回目)


7月8日

先輩からの連絡

 夕方になって、いつも仕事で忙しい先輩(私自らが出る系社長)から、突然の連絡。10日(2日後)19時ごろから DJ一門会で練習会やるけど、どうよ?と。
 少しでも経験を積みたい & 初めての一門会練習会で触れたあの DJ機材についてもっと詳しく知りたいと思った僕は、即答で「行きます!」と返信した。

持っていく曲を用意する

 ここ数日は VGM方面の CD取り込み作業に集中していたため、一門会に持っていくネタが乏しい。
 師匠が「ハードテクノを軸に、何でもできる人」な上に、先輩も昔は「Houseしか聴かん」と言い放っていたこだわり派のオシャレ系。他の一門のメンバーも懐メロ・歌謡曲・落語(!?)・クラブ系でそれぞれ精進されているようで、唐突に VGMを持ち込める雰囲気ではない。
 いや、多分持ち込めば受け入れてもらえるとは思うが、ポカーン顔が並ぶ気がする。というわけで、VGMじゃない系 CDの取り込み作業を急遽開始。

7月9日

ミステリーボックスは避けよう

 例のまとめ買い40枚とか100枚の宝箱はパス。数が多すぎる上に、何が入っているか本当にわからないので迷子になる。手元にある程度正体が割れている VGMじゃない系 CDが13枚ある。こいつを崩そう。

Baile Funk と Avicii を軸に

 どうやらこの13枚を買った頃は、何かのきっかけで「Baile Funk」と呼ばれるジャンルの音楽にプチハマりしていたようで、これが 3枚。同ジャンルから、良いらしいと何かで見かけた「M.I.A.」というアーティストのアルバム 3枚の、合計 6枚。
 また、「今日のCD」を書き始める前に仕入れて聴いた「True: Avicii By Avicii」に触発されて買い集めた Aviciiが4枚。
 あとは、内容不明の同人CDが2枚と、EDMの詰め合わせ2CDsが1つ。
 以上13+1枚を取り込んで一通り聴き、一門会へ持ち込むこととした。これらについては、後日「今日のCD」にまとめるので詳しい内容はそちらで。

7月10日:当日、自宅にて

どうにか一通り聴くも、選曲までは手が回らず

 14CDsをなんとか通して聴くも、19時からスタートの一門会まで残り時間を考えると、満足なセットリストを組めるほどの聴きこみには至れない。
 結局、そこそこ印象に残った CD5枚分を USBメモリにコピーし、自分の PCDJセットのローカルにも同じものを用意した。
 初回の「DJ機材に触れるから、MP3持っておいで。」の時よりは、自分の PCDJセットを持ち込む分なんとかなるだろうとの希望は、現場で儚く散ることになる。

出発が遅れる

 出かける前にシャワーを浴び、自分の PCDJセットを抱えて家を出たのが 18時半。ぼちぼち準備を開始すると言われていた時間だった。
 先輩らは「今日は肉体労働で疲れたから。」と、現場近くの店で打ち上げという名の飲酒業務を終えている。
 僕も現場入りの前に何か軽く腹に入れ、解散後に「どどん」さんでこっそり美味しいごはん~、と浮かれていた。

タクシーが遅れる

 出発時間が押したため Goアプリでタクシーを呼んだが、時間帯の問題かなかなか配車されない。さらに行先の指定を失敗してモロに現場裏の繁華街の中を通ってしまい、15分はかからない距離に30分近くかかってしまった。
 軽く何か腹に入れて~の思惑が完全に外れ、現場近くのコンビニでおにぎりを 1つ腹にねじ込んで現場入り。すでに先輩がオシャレHouseをいい感じに演っていた。

7月10日:当日、現場にて(遅刻)

一門のアジト①:Sound Bar Storage

 ちなみに練習メインの一門会は、「サウンドバー ストレージ」さんで行われる。少なくとも今回を含め、僕が参加した2回はここだ。
 前回は知識がなく「よくわからない DJ機材」としか認識していなかったが、Pioneer DJのロゴがついた立派な DJシステムに、天井吊りの大きなスピーカーが複数ある。
 奥には一段上がったステージに、キーボード・アンプ・ドラムセットが揃っていて、壁にはギターやベースがかかっていた。

 あとは「おけや」さんでの親睦会に2回参加した。 例の「サウンドバーガーの会」だ。

前座のお話

 僕が到着した時点では、師匠と先輩の他に兄弟子が 2人おられた。ここでも話についていくのがやっとというか、コミュ障なんとかしたいなあ。
 当然ながら自分の PCDJセットを披露する余裕もなく、自分のターンが回ってくる。非常用に用意しておいた USBメモリ1本を武器に、Pioneer DJと対峙する時間だ。

自分のターン

 持ち時間は 25分。
 ジョグダイヤルでファイルを選んで左右のデッキに読み込むところまでは覚えていた。CUEボタンで片方もしくは両方のデッキで再生されている音をヘッドホンで聴くところも OKだ。
 いきなり爆音を炸裂させないためにレベルメーターを調整したいが、どのノブを操作すればよいのかわからず、師匠に聞く。つい最近読んだ記事から、下手に触るとマズいケースがあると知ったからだ。

曲の解析がされていない!

 USBメモリで MP3ファイルを持って行った状態では、DJ機材のディスプレイでブラウズできる情報が少ない。具体的にはファイル名と曲の長さくらいだ。
 実際にデッキにロードして、ヘッドホン・フロアどちらかでもしばらく流していると、ようやく BPM情報を拾ってくる。全体の波形情報もジワっと読み込まれる感じで、当然事前のCUE打ちもできないため盛り上がりどころや切り替えどころも遅れてくる波形情報を見ていくしかない。

SYNCボタン押したい

 明確に禁止されているわけではないが、タイミング合わせを自力でジョグホイールを使ってやるコツを、師匠が付きっ切りで説明してくれる。おそらくSYNCボタンが使えない状況(アナログレコードでDJする)を想定していると思われる。
 確かに懇親会「サウンドバーガーの会」では、アナログレコードオンリーだった。やはり DJの基本はアナログレコード、という事なのだろうか。

DJ機材の中身はrekordboxだった

 ジョグホイールをよく観察してみると、ディスプレイになっていて rekordboxと表示されている。この DJ機材の中身は rekordboxということか。DJ機材が Pioneer DJなのだから当然と言えば当然かもしれないが、そんなことすらも知らない程度に、僕はまだまだ素人だ。
 ということは、rekordboxを使えば解析情報を含めた USBメモリやプレイリストを作れるのか?
 ちょっと rekordboxにかかるコストを調べてみよう。

 Free版でも解析データが USBメモリに出力できれば、次の曲の準備で精いっぱいという状況が打破できるかもしれない。つまり、一門会での学べる範囲が広がる。
 「こういうこともできるよ。DJっぽいでしょ?」とにこやかに次のステップを指導してくれる師匠に対して、正直今は次の曲を準備するので手一杯だ。

rekordbox Free版

 iTunesで作ったライブラリも使えるようだし、とりあえず後で Free版をインストールして触ってみよう。ただし、これはあくまでも一門会での勉強のためであって、rekordboxに乗り換えるつもりは今のところ無い。
 2024年7月11日現在で最新の rekordbox7を HardwareUnlockできる PCDJコントローラーは、一番安い DDJ-200でもプレミア価格がついているか、納期要確認だ。オフィシャルサイトでは在庫なしになっている。
 いいんだ、僕は僕が成長して装備のスペック不足を感じるようになるまで、Numark Party Mix LIVEと共に生き、djay PROでがんばるもん。

相変わらず汗だく

 緊張から、今回も汗だくだ。ちゃんと出かける前にはシャワーを浴び、乾いてからデオドラントペーパーで全身を拭いた上で、汗染みが気になりにくい服装を選び、首からタオルをかけてやっているが、それでも額から汗が滴りそうになる。
 さすがに前回のようにコントロールパネルに汗を垂らすほどではなくなったものの、問題はやはりヘッドホンだ。イヤーパッドの保護用として、 mimimamoのヘッドホンカバーをつけている。

 つけているが、カバーが薄く吸水性は皆無に等しいので、すぐにビシャビシャになってしまう。これは……DJした日の翌日は少なくとも、1日陰干しが必要だ。可能なら毎回カバーの洗濯もしたい。

準備不足

 1回聴いた程度の曲をいくら持ち込んでも、情報が不足していてはどうしようもない。USBメモリ内をあちこちブラウジングしてまわるが、曲のタイトルと演奏時間しかわからないのでは選曲のしようがない。
 さらにコントロールパネルの細かな違いから、何をするにも手間取る。ヘッドホンで聴いている曲の頭出し操作すらままならず、必死にジョグホイールを回すし、テンパって両デッキから音が出ている状態であちこち触っては、フロアにノイズをまき散らす。

最低限の準備

 今回やっておけばよかったと後悔したポイントが、以下の 3つだ。

  1. もっと深く曲を聴き込む(ブックレットやライナーノーツも読む)

  2. ちゃんとセットリストを作る

  3. 曲のファイル名の頭に BPMと OpenKey情報を追記しておく

 1.と 2.は時間の都合で難しい部分もあったが、絶対にやっておくべきだった。初心者がファイル名と演奏時間だけの情報でアドリブで選曲するなど、無謀にも程がある。
 また 3.は、先のマスターボリュームに関する記事を書かれたDJ「もこもこあざらし」さんが note記事で公開されていた、ファイル分類手法の一部だ。確かにこれをやっておけば解析情報がすぐに出なくても選曲の助けには確実になる。

音楽摂取方針の変更と持ち時間の完走

 「薄く数だけ聴いても意味がない」ということを痛感させられた。
 今回の DJ練習において「もう今の曲が終わってしまう!次の曲を探している時間が無い!」という瞬間に僕を救ってくれたのは、ある時期なぜかドはまりして何日もそればかり聞いていた、Avicii The Nightsだった。
 今後は「今日のCD」の更新頻度を落としてでも、取り込んだ音楽をじっくり聴き、楽しむように心がけることにする。
 ともあれ、持ち時間 25分を前にギブアップしそうになりながらも、師匠や先輩、兄弟子に助けられ、無事に完走することができた。

DJ機材の名称が分かった

 本体にPioneer DJのロゴが見えたが、詳しい機種名まではわからない。ひょっとするとコントロールパネルのどこかに記載されていたのかもしれないが、少し薄暗い DJブースの中では見つけられなかった。
 長い長い 25分をどうにか乗り切り、ヘロヘロになってフロアの隅のシートに腰を下ろすと、視界に気になる箱がある。

XDJ-RX3/ Pioneer DJと書かれた箱がステージの片隅に
2chオールインワンDJシステム XDJ-RX3

 名も知らなかった凄いDJ機材は、2chオールインワンDJシステム XDJ-RX3というらしい。定価で27万5千円もする、猛者感満載の DJ機材だ。

今後の予定

 直近の予定としては、8月頭に VGMDJ初心者会デビュー戦がある。今回の反省を元に、しっかり準備と練習をしていくしかない。
 また 9月には師匠の誕生日があるということで、一門会初の DJイベント(練習会やパーティーではなく、イベント)の開催が、かなり具体的になってきた。
 この一門会初の DJイベントで、僕は師匠と先輩に正式に「デッドビーフパイ」として動いていることを伝えようと思う。

解散後

 一門会練習会が解散になった後も、先輩や兄弟子たちとダラダラ飲んでいた。楽しい時間ではあったが、さすがに腹も減ったので、23時、雨が降り始めた頃、ストレージを後にした。
 先輩らは自転車移動とのことで、雨が強まらないうちに帰途へ。僕は当初の予定通り夜ごはんを食べにウッキウキでどどんさんに伺ったのだが……さすがに時間が遅すぎたらしい。ご飯が売り切れだった。無念。
 しかたなく近くのスーパーのお惣菜コーナーで適当に見繕い、そのままタクシーに乗って帰宅。帰りは深夜で割増料金にも関わらず、タクシー代が行きの半額くらいだったので、次からあの辺りにタクシー乗り付けする際は降車場所の指定に気を付けようと思う。
 最初の計画では、行きは頑張って徒歩とメトロで、帰りは雨だろうからタクシーでと思っていたのだが、出発時間の遅れと同時に PCDJセットがあまりにも重く、これを担いでメトロ移動は厳しいと判断してタクシーを呼んだ。
 厳密には測っていないが、ノートPCが 2.5㎏、DJコントローラーが 1.2㎏、ノートPCスタンドが 1.6㎏と、バッテリーや ACアダプタ、ヘッドホンやケーブル類などすべて含めると、総重量にして 6㎏以上はありそうだ。
 今回は XREAL福袋が入っていた、厚手のキャンパス地の肩掛けバッグにまとめて担いだが、帰宅後に着替える僕を見た妻から、「右肩だけで担いだでしょ?軽く内出血してる。」と指摘された。
 そんなにヤワだったかな、僕……と思いつつ、写真で見せられて確かにわりとしっかり赤く内出血していたので、次からはキャスター付きの小さ目なスーツケースにまとめて移動しよう。



そんな感じの昨晩でした。
気が付けば 5,000文字超えてますね。
長文お付き合いありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?