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仮想通貨トークンの種類 version 1.0

仮想通貨ってどんな種類があるの?
価格が上がるものってどれ?
トークンがありすぎて分からない!

という人はたくさんいると思います。

大体の人は”価格が上がるものはどれ” という視点です。

今後、急速に新規参入者が介入していきます。新しく入ってくる投資家、規制局、政治家、ビジネス決定を行う人たちは、真剣に仮想通貨について判断してきます。多くの人は、今市場に流れているものを「仮想通貨」と勘違いしていますが、よく調べてみると「仮想通貨」の役割をしないものがほとんどです。

その特徴を知った上で「価格が上がるもの」を探すことが適切です。トークンの特徴を理解し、実用的で社会に役に立つトークンこそが「需要がある=価格が上がるトークン」と結びついていきます。


Untitled INCというブロックチェーンの専門組織が、ホワイトペーパーを何十枚も読み、分析に分析を重ねて5つの特徴に分類しています。
一時的なAirDropやICOは含まないものとします。


トークンの特徴5分類


1. 目的

a 仮想通貨トークン(BTC/ZEC/KIN)
b ネットワーク系トークン(GNO/STX)
c 投資系トークン(Neufund/DGX)

主な目的は何?何をするために設計されたもの?
実はトークンには種類があって、ただ単に「仮想通貨」を意味するもの、あるネットワーク内で利用され る「ネットワーク系トークン」、資産形成に使われる「投資系トークン」があります。


2. ユーティリティ

a 消費的トークン(BTC/STX)
b 機能的トークン(REP/MKR)
c ハイブリッドトークン(ETH/DASH)


ユーティリティ(実用的な)トークンも種類がたくさんあります。大きくわけて2つです。ネットワークや サービスを利用できる「消費的トークン」と、トークン保有者がシステムに参加できる「機能トークン」です。また、両方の特徴を持つものや、そもそも実用性のないユーティリティトークンもあります。

3. 法律上の扱い

a ユーティリティトークン(GNO/STEEM)
b 有価証券トークン(SPiCE/Bitwara)
c 仮想通貨トークン(BTC/ZEC/LTC)

状況の変化が早いので、法律も変化していき、規定なども国によって違います。多くの国の政府の監視官は、ユーティリティトークンや仮想通貨トークンを有価証券として分類しがちです。ドイツなどでは、仮想通貨の定義を定めています。法律がまだ追いついていない状況です。

4. 潜在的価値

a 資産担保トークン(USDT/GOLD/Ripple IOUs)
b 資産シェアトークン(DGD/LKK)
c ネットワーク価値トークン(ETH/STEEM)

ほとんどのトークンは金銭的価値があります。トークンによって期待できる価値は全然違います。いくつかは現実社会で借用書のような働きをします「資産担保トークン」。企業の成功に結びつく 株式のような特性のある「共有資産トークン」もあります。管轄にもよりますが、有価証券としてみなされることがおおいです。そのネットワーク自体が価値に繋がる「ネットワークトークン」もあります。

5. 技術的側面

a ネイティブブロックチェーントークン(BTC/ETH/STEEM)
b 非ネイティブプロトコルトークン(REP)
C (d)Appトークン(WIZ/SAFE)

ブロックチェーンのシステムによって種類が異なります。ブロックチェーン上の本来のチェーンを使った「ネイティブブロックチェーントークン」や、ブロックチェーン上の仮想空間のプロトコルで働く「非ネイティブプロトコルトークン」や、アプリケーション上で動く「(d)Appトークン」などがあります。


以上、特徴を5分類に分けましたが、トークンの中には色んな特徴を兼ね備えているトークンもあります。下では、設計別に分けています。違う特徴でもいくつかの相関がみられるトークンがあるのが分かります。


トークンの設計別分類

1 仮想通貨トークン
(保存価値のある、決済手段、発行者がいない、マイニング可能)


2 アセット系トークン
(資産価値のある、発行者のいる、カウンターパーティリスクのある)


3 プラットフォーム系トークン
(ネットワーク系プラットホーム、1つの団体による運営、ルールがある、ネットワーク内での金銭的・実用性のある価値の流動がある)


4 資産シェア系トークン
(企業へ投資できるICOのような、プログラム変更が容易な、分類不明なもの)

いくつかのトークンは、2つのフレームワークに当てはめて分類分けをしています。(表の中にアイコンを記載しています)


特徴が違うトークンの中に相関のあるトークンがあることが分かります。
ネットワーク系トークン(目的)は、ネットワーク価値トークン(潜在的価値)へ分類しています。トークンの目的がネットワークで働くことなので、潜在的価値もネットワークの中にあるということです。

似たように、投資系トークンは資産担保トークンか資産シェアトークンに分けられています。


システム全体をみることの大切さ

トークンを特徴別、設計別で分類しましたが、トークンはブロックチェーン技術の台帳システムの1つの要素にすぎません。システム層は3つあり、トークン層はその内の1つです。その他2つは、管理層とテクノロジー層です。

管理層とシステム層はトークン層によって繋がっています。こちらは掘り下げませんが、投資をしていく上で「トークン層」のみを見るのではなく、システム全体を常にみていくことが将来的にとても重要です。


ブロックチェーン技術が普及していく中で、そのテクノロジーが持つ優位性や正確性を知ることはとても大切になってきています。投資したいトークンを見つけたら、このフレームワークに当てはめてみて投資の1つの判断基準にするといいと思います。

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引用元
The Token Classification Framework by Untitled INC