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#方法序説

「方法序説」を自己解釈も交えてご紹介③ ~第3部と第4部~

最後の記事では、第3部と第4部の内容を紹介していきます。 判断を保留しておけないとき前回の記事では、自分の理性を正しく導くための方法として、デカルトが考え出した「4つの規則」を紹介しました。 その内容を簡単にまとめてみます。 ① 注意深く、速断と偏見を避けること ② 問題を小部分に分割すること ③ 簡単なものから複雑なものへと、順序に従うこと ④ 完全な枚挙をして、全体の見直しをすること つまり速断(はやまった判断)を避けて、じっくり考えることが大事というものでした。

「方法序説」を自己解釈も交えてご紹介② ~4つの規則~

今回の記事では、「方法序説」の第1部・第2部の内容を紹介していきたいと思います。 世界という書物のなかで学ぶ「方法序説」というタイトルについて、前回も紹介しましたが、解説にはこう書かれています。 (本の)正確なタイトルは「理性を正しく導き、学問において真理を探究するための方法の話(序説)。・・・ すべての人が理性(良識)を働かせて、真理を見出すための方法を紹介するのが、この本の主なテーマです。 デカルトは様々な学問を学ぶなかで、文字(書物)による学問だけではいけないと

「方法序説」を自己解釈も交えてご紹介① ~その背景から~

この記事では、デカルトが書いた「方法序説」の内容の一部を紹介していきます。私なりの解釈になりますが、よかったら読んでみてください。 はじめにこの一年ほど様々な出来事について、冷静に落ち着いて物事を判断できているだろうか、と感じることが多くなりました。 そんな折に、昔読んだが内容をほとんど覚えていない「方法序説」を、久しぶりに読み直しました。本には「理性」を正しく働かせる方法などが書かれていて、「こういう内容の本だったのか」と驚いた次第です。そして昔よりも、内容がスッと頭に