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座間味診療所の先生にお話し聞いてきました 5月18日

前夜から暴風と雨が続いてて、朝も曇り空なお天気でした🌪
せっかく来たなら先生に話を聞きたいと思い、座間味村役場の人に確認してから座間味診療所の先生からお話し聞くという貴重な機会をいただきました。
突然の訪問にも関わらず、丁寧に接してくださり本当にありがたい限りでした。

沖縄の離島には20個の診療所があり、そのうちの16個が県立の附属の診療所だそうです。
確かにこないだ行った島の多良間診療所も、宮古病院附属多良間診療所って書いてあったなぁ。

離島の診療所にくる先生は概ね4パターンあるみたいです。

①自治医科大学からくる先生

自治医科大学の先生たちは、入学金や授業料が不要の代わりに卒業したら9年間は地元のために働く必要があるみたいです。 

卒業して2年間→研修医
卒業してから3〜5年目→僻地等で勤務
卒業してから6〜7年目→後期研修と呼ばれ、病院で研修
卒業してから8〜9年目→再び僻地での研修
といった流れだそうです。
少し自信ないので、自治医科大学のリンク載せときます。

こういった流れがあり、年に2人は離島の医療のために先生が来てくれるみたいです

②総合診療科からくる先生

③他県から移住してきた先生

ここ座間味島の先生は福岡県からお一人で
渡嘉敷島の先生は女性の方で、お子様と共に
久高島の先生は茨城県から来られたそうです。

④与那国、竹富、黒島等

これらの島はそれぞれの自治体で独自に先生を雇用されているらしいです

看護師は県立南部医療センターから派遣されることも多く、人員が比較的確保しやすいみたいです。
けど、お医者さんは上記の4パターンみたいで、長期的な勤務の離島のお医者さんの確保は難しいみたいです。

小さな島になると、島全体には1人の医者と1人の看護師しかいないみたいです。
24時間365日医者と看護師がいるようにしないといけないから、お話し聞いていた先生が出かける時は代わりの先生を呼ばないといけないみたいで、島から出られるのは1ヶ月半に1回とのこと、、。

もちろん島には救急車はなくて、溺れたりとかの急変時にはドクターヘリがやってきます!
①日中:ドクターヘリを持っている本島の病院が救急時の担当をそれぞれ毎日振り分けられていて、担当の病院から大体30分以内で来る
②夜間:自衛隊のヘリ 到着までに2時間ほどかかるみたい

緊急時の電話は先生に直接繋がるようになっているのではなくて、119番にかけて司令本部を通して先生にかかってくるみたいです。
滋賀では、往診している先生がいれば私たち訪問看護師はその先生に直接連絡していたので、その仕組みに関しては先生のプライベートが守られているなと思いました。

座間味診療所で働いておられる看護師さんは救急で経験を積んでこられた看護師さんで、ダイビングの方が多いここ座間味の島では急変時の対応ができる人がいて本当に心強いよ。
と先生はおっしゃっていました。
島で働くとなると幅広いスキルが求められてくるなと感じました。

島で寝たきりになった人やお看取りはどうされているか聞きました。
消化器内科出身のベテランの先生ですが、やはり介護力の不足等もあり今までこの島でお看取りされた人数は2人とのことです。
「ほとんどの人が本島のツテを辿って、施設にいくよ。島で生まれた人たちはその覚悟を持って生きていると思う。」と。
その現実を知って少し胸が苦しくなりました。

もちろん、私たちの働いている滋賀でもご家族様には仕事や病状の度合いなど様々な理由があり施設等で亡くなられる方も多いです。
けど、いろんな選択肢から家族とも相談しながら最期について選んでいかれる方が多いと思います。
島では使えるサービスの量も少ないだろうし、家か施設の2択に絞られ、家で過ごすとなれば多良間島でのお看取りの話を聞く限り、ご家族様の多大なる協力が必要になってくると思います。
島は特に文化も深くて住む人たちにとっては、とても思い入れの深い場所だろうし
家で最後を迎える方が良いなんていうのは私のエゴに過ぎないけど、それでも思い入れのある家で最期を迎えることもできるんだっていう選択肢が少しでも増える環境に整えていくために、いつの日か何かしらできることがあればいいなと感じました。

島の先生にお話を聞いた後に、島の保健師さんや先生、看護師、ケアマネージャーが集まって島の人達の状態についての情報共有の会議が予定されていました。
個人情報のこともあり、参加は難しかったんですが島の人みんなと顔見知りな環境は素敵だなと思いました☺︎

この日記を書いているんが26日なんですけど、お話を聞いてから感じたことを自分の中になるべく落とし込んで言葉にするのに、1週間以上かかっちゃいました(^^;;

実際に働いている先生から直接お話を聞けるなんて、とてもとても貴重な時間をいただくことができてありがたい限りです。
今日もよき日でした!

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