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フランチャイズシステム・・・フランチャイズの本部と加盟店は対等な契約で結ばれた事業共同体

POINT・・・フランチャイズとはどういう意味か。フランチャイズで契約された本部と加盟店は同じ店ではない。独立した二つの事業。

キーワード・・・フランチャイズ、フランチャイザー、フランチャイジー、ロイヤリティ

コンビニエンスストアやファストフード店は、日本全国に多くの店舗が展開されていますね。例えばセブンイレブンの国内店舗数は2018年7月末現在で20000店を超えています。これだけ多数の店舗を1つの企業が全て直営店で展開するには、土地・建物の手配から従業員の雇用、教育、資金調達なども含めて膨大な経営資源が必要なため、ほぼ不可能でしょう。

そこでアメリカで開発されたフランチャイズシステムが採用されています。(フランチャイズ・システム・・・ 本部が加盟者に対して、 特定の商標, 商号等を使用する 権利を与えるとともに, 加盟者の事業・経営について, 統一的な方法で統制, 指導, 援助を行い, これらの対価 として加盟者が本部に金銭を支払う事業形態)
フランチャイズとは「権利を与える」という意味です。フランチャイズ本部は権利を与える側なのでフランチャイザー、加盟店側は権利を与えられる側なのでフランチャイジーと呼ばれます。本部と加盟店はあくまでも別個の独立した事業者であり、対等な立場で契約を締結した事業共同体です。

★フランチャイズビジネスの流れ
フランチャイザーは商品やサービスを開発し、そのノウハウをパッケージ化します。商標、ブランド、商品、システム、ノウハウなどのほか、オープン時の従業員採用や研修、スーパーバイザー(・・・「管理者」「監督者」「監修者」などの意味を持つ役職の一つ)などの定期巡回、支援等、様々な支援パッケージがあります。
加盟を希望する者は、対価として加盟金を本部に支払うことで、フランチャイズパッケージの提供を受け、フランチャイジーとなります。営業が始まると毎月、加盟店は本部にロイヤリティ(・・・「royalty」のことで、特許や著作権、商標などを利用する際に、権利所有者に、使用する側が支払う対価である)を支払いますが、売り上げ連動型や、売上総利益連動型、定額制など企業によって様々な算出方法があります。フランチャイズパッケージのお陰で、未経験でもすぐに事業が実施できるメリットがありますが、毎月のロイヤリティの支払いや事業の契約条件ルールなどに縛られて独自の工夫がしにくい等のデメリットもあります。


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