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舞台「恋と呼ぶには気持ち悪い」

GW後半の初日。最推し千葉さんが出演されている舞台の観劇に行って参りました。
原作は存じ上げなかったので、「今回こそは観劇前に読了するんだ…!」と意気込んでおりましたが、かないませんでした…。ですので、ゼロ知識(一花と亮の出会いシーンのみの知識)での観劇でした。

この日を楽しみに仕事をしてきたので、「観劇前にどこに寄ろう」とか「最近千葉さんの配信で話題のクニャーネ食べてみたい」とか、そんなことを考えながら自宅を出発したものの…この日に限って電車遅延!
間に合うか間に合わないかの瀬戸際ギリギリ、着席とほぼ同時に開演という状態でした。本当にやばかった…。
そんな状態なので、気持ちを観劇モードにシフトできないまま物語がスタートしてしまいましたが…始まってすぐ、オープニングで引き込まれました。

王道ラブコメ、とても面白かったです!

アラサー成人男性(外ヅラ完璧)が純情な女子高生にストーカーまがいのアプローチをかましていくというわかりやすい構図のこの作品。
一花ちゃんは可愛くて、正ヒロインらしいヒロインです。しっかりしているし言いたいことをちゃんと言ってくれるから、見ていて好感度の高い子でした。「ヒロインがぐずぐずしていて応援できない…!」という感覚がなく、この子の恋を素直に応援したくなるのだからすごい。演じているのが現役のアイドルさんだそうで、動くたびにキラキラしていて眩しかった…!めっちゃ可愛い。

それに対し、亮さん…。パーフェクトに気持ち悪い!!
もの凄くビジュが良いのにちゃんとめちゃくちゃ気持ち悪くて、役者様の笑いのセンスが高すぎる。すごい。
正直、あのノリはマンガ媒体だからできるのであって、3次元に持ち込んだらシラけてしまうのでは…?と思っていましたが、違いました。彼が動くたびに面白かったです。何度も言うけどビジュが良いのが悔しい。きっとこの世界の登場人物たちも、みんな同じ事を思っているんでしょうね…。一花ちゃんとの年の差に悩んだり、好きな人の好きなモノを追ってみたり、やっていることは本当に1人の恋する男(ピュア)で、微笑ましくもありました。猛アタックの甲斐あって恋が実ったのも良かった。やはりストレートな「好き」は強い。私も好きな物、人には好きと伝え続けていきたいです。(オタクの誓い)

で、私が声を大にして「好きです!!!」と伝えたい相手が、最推し千葉さんの演じる益田さん。好きです、めっちゃ大好き!!
もうね、ビジュアルが最高に良かったです。ちょっとヤンチャなイヤリングとクロップド丈のボトム、眩しいオレンジも含めて最高にお似合いでした。
亮の話を聞いて、時には諭してくれるフリーカメラマン。カメラを仕事にしているだけあって、きっと感性が瑞々しい人なんだと思います。友人思いだけれど湿っぽくなくて、男友達の軽やかさが素敵な、お茶目な好青年でした。格好良かった…。
千葉さんのこういう役、大好きなんです。誠実でまっすぐな、そして爽やかなお芝居を拝見できて眼福でした。
更に更に、今回は日替わりもご担当されていたとのことで…!千葉さんらしい、知的でクスッとくる日替わりもとっても楽しかったです。毎公演考えるのは本当に大変だっただろうな…と思います。改めて、お疲れ様でした!

さて、話を本編に戻して…。メインの2人の恋も良かったのですが、個人的には2人を取り巻く恋、もっと言えば多丸くんと千明さんの恋愛がとっても素敵でした…!

まずは多丸。あまりにも良い子。生き様が格好良い。
実は当方、高校教員なので…今回の舞台は「ラブコメはファンタジー!」とわかっていても色々とヒヤヒヤしました笑
このぐらいの年齢の子をみると「庇護しなきゃ!」と思ってしまうのはごめんなさい、もう職業病なんです…。
そんなだから…正直、一花と亮の恋愛はどうしたって…ねぇ?一花、ちゃんと周りの大人に相談しなさい!の気持ち。(職業病)
それに比べて、多丸のなんと健全なことか…。高校生の割に硬派な男前。一花を大事にしてくれそうだし、高校生の一花と恋愛させるなら断然多丸推しです。(ぶっちゃけ、多丸と一花の2人は教員にも応援されるタイプだと思います。「あの子たちならお互いに良い影響与えてくれそうだね」って職員室で応援されるタイプのカップル)
一花にちゃんと自分の気持ちを打ち明けて、断られても「まだ好きでいていい?」っていえるあたり、そしてちゃんと一花の希望通り、友人としての関係を続けてくれるあたり、多丸はめちゃめちゃ誠実で良い奴ですよね…。年上相手に物怖じせず挑み、苦しい恋をした彼が、いつかしかるべき人と結ばれますように。

もう1人、苦しい恋をした千明さん。劇中で一花に「大人可愛い人」って言われてましたが、まさにその言葉が似合う人。好きな物に対してまっすぐで、表情の変化が可愛い人でした。その彼女が自分の気持ちにまっすぐ向き合って、憧れの人に近づく努力をして、破れてなお相手の幸せを願えるの、彼女もまた人間ができているな…と感心しました。断られた際の気丈な彼女の姿に胸が痛くなりました。そして帰り道の号泣シーンも本当に苦しかった…。悩み苦しい恋をした彼女の気持ちもまた、ちゃんと救われますように。

さて、またまとまりのない感想になってしまいました。
私は普段、実生活は勿論のことマンガアニメ映画鑑賞、勿論演劇鑑賞も含めて恋愛とは無縁の生活をしています。無縁どころかむしろ枯れてる疑惑すらある。そんなだから、この王道ラブコメ作品もとても新鮮な気持ちで観劇していました。キャストの皆様が仰ってた通り、とっても甘酸っぱい作品でした!
あまりにもキュンキュンしたので、数年分若返ったかもしれません笑
それも含めて楽しい観劇体験となりました。
『恋と呼ぶには気持ち悪い』とタイトルこそショッキングではありますが、観劇後に爽やかな気持ちになる、GWにふさわしい作品に出会うことができました。素敵な時間をありがとうございました。


舞台「恋と呼ぶには気持ち悪い」
2024.5.3(金)昼
ヒューリックホール東京

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