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コンフェスコ 6/n 四角い塔と白い美味しいもの

  四角い塔を登るのは大変でした。四角い塔と壁の間に少しだけ隙間がありました。四角い塔と壁のところどころにある凸凹に手足を掛けながら、すこしずつすこしずつ上に登ります。

 美味しい匂いのするところはもう少しです。

 頂上に登りきると、丸くて薄い白い台の上に、美味しい匂いのものがありました。
 小麦の種の美味しい匂いがたくさんたくさん集まったような幸せな香りを放っています。
 四角くて分厚くて、茶色い縁で囲まれた真っ白なものはコンフェスコよりも大きくてコンフェスコ一人では食べきれないくらいありました。
 コンフェスコは美味しい匂いに誘われるままに一口食べてみました。
 コンフェスコは今までに食べたことのない、小麦の種より甘くて、口の中がふわふわして、胡桃のような香りのするこの食べ物が大好きになりました。
 コンフェスコはお腹が満たされるまで食べると、その日は一度寝蔵まで戻りました。
 寝蔵で兄妹に会いましたが、フォルテツァに行ってはいけないと言われていたので、兄妹にはフォルテツァへ行ったことは隠していました。
  次の日、大きな葉っぱの木に遊びに行ったとき、とっても美味しいものを食べたことを自慢したくなって、ルカにはフォルテツァへ行ったことを話しました。


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