メガ珍道中

大阪に行ってきた
大阪に向かう日の二日前から水疱瘡のようなものが発生し、受診すると「中毒疹」との診断を受けた
これは、原因不明のウイルスによる感染症で「ここのところ遊んでないですか？」との質問がドクターからあった
遊んだ事で感染するようなものであるという事であるが、自身の見解ではたまにしか消毒していなかったスマホを触った手で体の皮膚の薄いところを触ったことで何らかの感染が起こったのではないかと思っている
「１週間酒は飲まないで、横になって休養し心臓を休めて下さい」との指示を受けた
前日も２時頃まで呑んでいて、当日も呑みに行く予定があったのでギリギリまで休んでコップ酒少しとゆず酒のお湯割り１杯にとどめた
それでも水疱瘡は収まってきたが、痒い感じはあった
大阪へは飛行機で移動した
【peach】という会社の便を使えば仙台空港から関西空港まで、もろもろ１万５千円程の料金で行ける
関西空港は１９９４年９月４日に開港し、大阪湾内泉州沖5kmの埋立地にある世界で初めての完全人工島からなる海上空港である
そこから電車にて中崎町に向かった
はじめて就職したときの研修で大阪に行った時、打ち上げにて下北沢に住んでいるという話をしその流れで中崎町を大阪の上司に教えて頂いた
べろべろに吞んでいた私は「いせさき町」と記憶し、それによって「いせさき町」を探して横浜に流れ着いて首をかしげていた
中崎町で古着のリメイクをされている青山メリヤスさんの店で連絡をかねてからしていた古着の素材をお渡しし、服を購入させて頂いた
青山さんは金額のついたリメイクの商品と０円の商品を販売しておられた
物の価値を各々で判断しないと大きな資本主義の便利で安価なものに覆いつくされてしまう現代で、場所をもって洋服販売でお店をする事の金銭的な大変さと意思表示としての店の在り方の面白さを感じていた私は、青山さんのお店に直接足を運びたいと思っていた
自身の分とお土産用とで大量に購入し、ぱんぱんになったビニール袋はセカストのぱんぱんのそれとは異なる（レジの方のマニュアル通りの素早い流れ作業にへこむし）
笑い方が素直にキュートで、ご自身の雰囲気と町と店が心地よいバランスで成り立っており店がうまくいってほしいなと思わせてくれた
国立国際美術館に向かった
当初の予定では中之島美術館に行く予定であったが、青山さんより「中之島美術館の隣で開催しているピカソ展の方がおもろいで」との情報を経て、予定を変更した
ピカソの絵画等を見てから、神戸の知人と合流しお好み焼きをしばいた
ビールが飲みたかったが、ぎりぎりに抑え込んだ
神戸の知人は、車で旅をした際に知り合った方だ
メガデスのライブのチケットを２枚購入し一緒に行く人を探しておられ、私が立候補し当日を迎えた形だった
グランキューブ大阪に行き、メガデスのライブを見た
メガデスについての詳細は割愛させて頂くが、物販のＴシャツに昔から継続して使っているフォントに加えてカタカナ表記でもバンド名をプリントしていた
これがとんでもなくかっこ悪いのだが、今回のTシャツはイギリスから直輸入であるようでイギリスのデザイナーが「日本なんぞこれで十分だべや」とやっつけ仕事をしているように思えてならない
日本のメタルファンがカタカナ表記を嗜好するなどという事があるのかと思い「メタル バンド カタカナ流行」で検索してみたが、スウェーデンのメロディックデスメタルバンド「dark tranquillity]の読み方を説明するサイトしか出てこなかった
ライブの内容は言わずもがなだが、アンコールで【holy wars…the punishment due】いわゆる【ホーリーワー】をしてくれたものだから椅子席を飛び出し、歩道で青山さんの制作された帽子をかぶり振り乱しながら踊り散らかした
当日は動画撮影可だったので（私はボイスメモで録音し一人楽しんでいる）私の踊り狂った様子が撮られていないか、事後snsをチェックしたが全く上がっていなかった
メガデスとただ踊ってる人どちらを撮るか、という事を考える私の思考が働いていなかったようだ
汗だくになって夜の街に足を踏み入れ餃子と麻婆豆腐、ノンアルコールビールを胃に入れた
知人と別れてから北新地を冷やかした
北新地は歓楽街で、東京の銀座と並ぶ高級飲食店街だ
また織田作之助著の【夫婦善哉】の舞台だ（町田康氏がおすすめしていて読んだが、あんまりだった）
ラウンジ、高級クラブ、料亭、バーなどを中心とした料飲店が集中しており、風俗店やパチンコ店は皆無である
有山じゅんじと上田正樹があこがれちゃうような所なのに私は歩くだけだけ、アホやなぁ
梅田を通ってアジアの方々に１万円で練習台になるという独特なマッサージをして頂いてから、天神橋の方に北上していった
駅のすぐそばに神スペース「快活クラブ」があったので、宿泊した
寒さと３個隣の方の猛烈ないびきで２時ころまで寝れなかったのでannのネプチューンと土田さんの回のアーカイブを聞いて、夜をやり過ごした
ヤンキーの特徴を描くネタコーナーであるにも関わらず、一時期本当に見たヤンキーを報告する「隣のヤンキー情報」が溢れコーナー存続の危機に見舞われたことがあるという逸話のある【万国ヤンキー列伝】のコーナーのネタ職人「みみみみかん」さんの【「お前のチ〇ポ、アナコンダにしたろかい」と言葉攻めしてくる美少女ヤンキーが夢の中に出てきました】というネタを名倉さんと一緒に笑えた自身を嬉しく思った
翌朝、シャワーを猛烈に浴びたかった
シャワー室が在室かどうかを示すサインを確認すると真っ赤だ
トイレに行ったり、パンを無理矢理食べたり、濃ゆいココアを飲んだり、素早く着替えたりして時間をずらしてその都度確認してみても一向に同様の状態で、シャワーを浴びずに退室した
空に飛んでけbecky gといったところだ
阪急電鉄おおさか東線に乗って淡路駅で降り、タラウラマに向かった
タラウラマには店主の土井さんがいらっしゃった
ごつい体格のイメージだったが、スリムであられた
タラウラマは友人に紹介してもらい、一度来店している
自転車とレコードや本等、魂がこもっている物を販売をされる店舗だ
私はこの店舗の資本主義とは異なる存在のあり方に、自転車以外を求めて来る客の人間としての美しさと発することの意味を考えることを考えさせられていた
土井さんはとても親切で気さくだった
お互いに青春時代に熱を上げていた坂本、畑山戦を中心とした２０００年代初期の国内外のボクシング戦線についての話に花が咲いた
私は、ガッティーが好きだと明言しているがモズリーも好きだ
誕生日が長渕と私とも一緒だし
私の作った本の話になり、尊重して下さっているのを土井さんから感じた
メガデスのアンコールの次に、心底うれしかった
本とレコードを買い込んだ
現場で私が好きなものをたくさん買って喜ぶのが、私の好きな店へしたいことだ
小ぶりだが安くてしっかり味のするホワイトチョココロネ等のパン３つと、屋台の山椒のかかったモダン焼きを淡路の商店街で買って歩きながら食べた
吹田にある国立民俗学博物館に行こうと思ったが休館日だったので、近隣の日帰り温泉施設である【源気温泉 おゆば】にお邪魔した
泉質はナトリウム塩化物温泉（中性低張性低温泉）の茶色の濁り湯で、塩気がしっかり感じられた
露天風呂の浴槽が５段階の深さがあり、余計な事すんなと思った
寝湯でチルアウトしておられる方々を見ると、東北の方々とは肌の白さが違うと思った
東北人は畑仕事をするので日焼けして黒いし背中が曲がっている方が多いが、関西の方々は比較的姿勢がよくとても色白な方が多く見受けられた
屋内で商いをする方が多いからだろうか
温泉での人間観察で地域性が垣間見れた
あかすりをして下さった【男闘呼組】推しの小綺麗な女性の方の色白なおみ足が、極端に短いあかすり用制服からもニョキっと見受けられた
あかすりをしてもらった際に、推しの大阪スパイスカレーを聞いたが無いとの返答はあった
関西空港への帰りしなの乗り換えで天下茶屋をふらつき、ものすごく暗い暗い路地裏の角の惣菜屋でラップに包まれた焼きそばパンを買い歩きながら食べ、カウンターだけの喫茶店でコーヒーをしばいた
大きい瓶と小さい瓶に白い粒子が入っておらるるのが目の前にあり、砂糖を使いたかったので店員さんにどちらが砂糖か聞いたら鼻で笑われた後、大きい瓶であることを店員さんは教えて下さった
小さい瓶に黒いものが入っていたのでなんとなくこっちが塩っぽいなとは思っていたが、コーヒーに塩は混入させたくはなかった
今思うとコーヒーに塩を入れて味わった方が、脳にとっていい記憶の残り方をさせることが出来そうな気はした
関西空港に到着し、お土産に【柚子すぐき】【さくら八つ橋】【自由軒のレトルト牛スジカレー】を買った
あっという間に仙台空港に到着し、帰りの道中に一軒も飲食店がやっていなかったので山形に着いて有頂天でゲソ味噌ラーメンを食べた
醤油の方がいいと思ったが、当有頂天に行くつもりはない
足がずっと痒かった