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ジョンリエル・カシメロvs赤穂亮戦について

普段あまり怒ったりしないのだが、怒りが起きている
それは、プロボクシングの元WBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロが12月3日、韓国の仁川パラダイスシティホテルで赤穂亮と対戦したスーパーバンタム級10回戦に起因する
この試合はカシメロ選手のラビットパンチと呼ばれる後頭部への打撃で無効試合となった
赤穂選手は敗北はしているが2度の世界戦を経験し、円熟味をおびつつ野生味のあるワイルドなスタイルで多くのファンから支持を得ている
また、私の大学時代の同級生である戸部君にko勝ちしている
戸部君は男気があり酒と女とギャンブルが好きな色男のスピードスターだった
そんな彼を打ち負かした赤穂選手には勝ち続けていってもらうことが戸部君にとっても私にとっても励みになる
陰ながら応援していた
彼は「赤穂亮のルーtube」というYouTubeのチャンネルを開設しており「ボクシング人生も長くないし強い相手とやりたい」と言い続けておられた
そして、元3階級制覇の世界チャンピオンカシメロ選手との試合が決定したことで、人生をかけて妻と子供の為にも絶対に勝つと意気込んでいた
所属しておられる横浜光ジム出身の元世界チャンピオンの伊藤雅雪選手が引退してからプロモーターになられ今回が初興行であった
カシメロ選手サイドに多額のファイトマネーを提示し、今回の試合が決まったわけだがカシメロ選手は幼女暴行やイギリスで禁止されているサウナでの減量のことを知ってか知らぬサウナでの減量風景をsnsにアップし試合が行えなかった、というような度重なるトラブルで祖国であるフィリピンに入国禁止になっていた
そういったことから伊藤雅雪氏と横浜光ジムサイドはタイにカシメロ選手のホテルや練習環境を提供し、試合に向けて対戦相手に対しても万全な環境を整えさせて、いい試合になるように動いておられた
同ジムの運営しているYouTubeチャンネル「a-sign.boxing.com」でも赤穂選手は「絶対に気持ちだけは負けないし、勝ってみせる」とこの試合の為に自身を鼓舞し、皆にアピールしていた
こういったグラデーションにより私のこの試合への興味は日に日に増していき、とても試合を楽しみにしていた
動画にて試合を観戦した
1ラウンド目は赤穂選手は様子を見ながらバックステップを踏んでカシメロのパンチをいなし、様子を見ていた
人生を懸けた戦いと言っていた割には覇気が感じられなかった
それはリング入場の際から見られていた
2ラウンドには完全にカシメロの剛腕に恐怖を感じパンチを被弾した
2ラウンド後半赤穂選手は、レフェリーがカシメロ選手に後頭部を打たないように注意した際にそのレフェリーのジェスチャーを見てコーナーに歩き出し、グローブで後頭部をおさえだした
そのままコーナーで座り込み無効試合となってしまった
体力を回復するための違反ギリギリの行為は高等技術である
プロの世界は勝ってなんぼであり、負けたら終わりだ
ギリギリで勝ちにいくほどボクサーは皆必死で戦うのであり、それを見る為に客はお金を払っている
今回の会場にもたくさんの客が入り、スポンサーや後援会やファンがはるばる時間とお金を割いて韓国に来ていたりする
負けてしまえば、スポンサーやガウンやトランクスを製作してくれた方の顔に泥を塗ることにもなる
今回の赤穂選手への期待は皆高く、たくさんの苦労と負担があった
それに応えるには魂が燃えるような良い試合をすることが必要であり、もし負けてしまってもハートが伝われば客もバックに着いた側も納得する
しかし、赤穂選手は皆の期待を大きく裏切った
負けてしまうにしても、絶対に心をおられずに立ち向かい一太刀は喰らわせるくらいの見せ場は欲しかった
非常によくないと思った場面がある
2ラウンド半ば、カシメロ選手がバッティングをし赤穂選手が嫌がった
レフェリーが間に入り、カシメロ選手に注意した
赤穂選手はそれを受けて首を回してから、再開時にカシメロ選手にグローブを合わせにいった
それを振り払い、カシメロ選手は右を振り赤穂選手の顔面にヒットした
これは、よくない
どこがよくないかと言えば、過去に赤穂選手がタイで世界タイトルマッチを行った際に相手のプルアン・ソーシンユーのバッティングを気にしてそこをつけこまれて倒されている経験があるからである
同様の失敗を人生を懸けたリングで犯してしまったのである
黒人のイキりきったボクサーは、相手が自分より格上だとわかると一気に弱気になり試合を放棄したりする
ボブサップがよい例である
元不良である赤穂選手も同様の心理があり、それが働いてしまったのかもしれない
本日「赤穂亮のルーtube」にて、試合に対するコメントが赤穂選手からあがっていた
2ラウンドにもらったパンチが効いて記憶がなく、「~だったのかもしれない」と心ここにあらずといった感じで言葉を濁して話していた
普段は撮影者である石井六大氏にため口で話しているが、今回は敬語が聞かれた
これは多大な苦労をしてきた六大氏やファンや関係者への申し訳なさなのか、何なのかはわからないが六大氏や六大氏の兄であり横浜光ジムの会長である石井一太郎氏も動画にて静かな怒りを発していた
赤穂選手に悪口を言いたいわけではないのだが、この態度はファンや関係者に対し誠実であるとは言えないと思う
赤穂選手の人生を懸けた戦いを楽しみにし応援していた私は、その動画を見て本当に怒りがこみあげてしまった
過去に日本武道館で行われた中村一義氏のライブの際の中村氏の声の出なさやグダグダ感に、非常に楽しみにしていただけに猛烈にイラついたのを思い出した
ライブのゲストの岸田茂氏も「ひどいな」と中村氏にステージで話していた

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