40代でチェロを初めた
はじめに
はじめまして、dddxddd と申します。自分は、40代で初めてチェロをはじめました。
この投稿では、自分がチェロを始めるまでの体験記を書いていこうかと思っています。チェロを実際に初めた記事はインターネット上に無いことは無いけども、そんなに多くも無いので、一つ増やしてみようかと思いました。
このドキュメントは、単に自分がチェロを初めるまでの体験記であり、こうするべきだと言うマニュアルではありません。
どんな人ですか?
普段は会社員をやっている普通の40代です。数年前からコントラバスをやってみたいと思っていた、低音が好きな人間です。自分は35歳位まで音楽に触れることが一切ない生活を送っていました。音楽を聞くことすらなく、どちらかと言うと、リズムに乗って流れてくる音楽は集中力を奪うので好きではありませんでした。(小学校の時の音楽の先生がとてもヒステリーな方だったので、音楽にはすごいアレルギー反応を持っていました。)
とあるキッカケがあり、コントラバスの音が好きになり、音楽を聞き始めました。年に1回位程度オーケストラを聞いたり、Youtube で音楽?コントラバス?を聞く事が増えました。コントラバスをやってみたいとは思いつつ、教室や先生探し等初め方がよくわからない。また、あんなに大きな楽器は家には邪魔すぎるし、どこで練習するのか?問題もあり、なかなか踏み出せずにいました。ただ、ずっとやってみたかったので、音符くらいは読めないとと、2年ほど前から8000円くらいの鳴れば良いだろう的な電子ピアノを購入して遊んでおりました。
ひょんなことから、複数のプロの演奏家に相手しもらえる機会が出来て、いろいろな話を聞き、アドバイスをもらったことで、半年くらい経ったあたりで、チェロを始める事にしました。コントラバスって書いてたのに、チェロ?はい。チェロをはじめました。チェロにした理由ですが、
Youtube や他のオンラインコンテンツを聞いていて、チェロの響きも好きな感じだった
コントラバスと比べ比較的現実的な大きさなので、練習場所も確保しやすそう。ある人が、コントラバスは家具と言ってましたが、本当に狭い家では保管すら厳しそうと思っていました。楽器を初めるなら、ちゃんと基礎を先生に習いたいと思っていました。先生に習うなら、ちゃんと練習してから行かないと、先生にも悪いと思っているので、現実的な話もふくめてチェロにしました
プロから貰ったアドバイス
数カ月間、二人のコントラバス弾きと、3人のチェリストに色々と話しを聞いてもらい、アドバイスを貰いました。そこで、印象的なものを上げていきます。
先ずは体験教室で触ってみる
先生を探す
実際に始めるのはその後(色々先走るなよ)
先ずは体験教室
音楽には本当に関わったことがない人間です。急に初めると言っても何もわかりません。右も左も分からないと言いますが、その前に自分がいてる場所や、自分の名前すらわからない人くらい、音楽の世界がわかりません。楽器を初めるとなると初期費用も高いです。なので、先ずは、体験してきたら?と、アドバイスを貰うことが多かったです。楽器店や教室、個人の先生など色んな所で、習うことができ、それぞれに良い点良くない点も有ったりするので、経験してみようとのことでした。
先生を探す
体験をしてみたら、楽器を買うのはぐっと我慢して、先に先生を探す。素人では楽器の良し悪しも全くわからないし、聞いても違いがわかりません。また、せっかく準備した楽器も、選んだものが役に立たなかったり、先生に酔っては買い直しになることもあると聞きました。入門書を読んでいると、楽器を買ってから先生や教室を選ぶなんて書いてあるのもあります。たぶん、そんなルートもあるのでしょうが、アドバイスからも自分の体験的にもおすすめしません。
初めるまでに不安に思っていたこと
最も不安に思っていたのは、音問題でした。集合住宅に住んでおり、部屋の契約時の資料では楽器禁止と書かれておりました。これに関しては、下記でも記述しますが、今のところは、何とかなっております。が、買うまではすごく心配でした。そもそも、楽器の練習が出来ないと、持っているだけになります。お金を払っているとは言え、先生に教えてもらっているので、丸腰で行くわけにもいかないので、ちゃんと練習できる何か光を見つけてからと考えておりました。
先ずは、どんなことをした?
ここでは、実際に習うまでに検討したこと、やってみたことを書きます。
練習場所の検討
楽器を演奏するにあたり、上記でも記述しましたが、音問題が一番不安でした。そもそも練習できるのか?色々と検討した結果、いくつかの方法があることがわかりました。
一個目は、カラオケを使う方法。結構よくある方法みたいです。先生が言うには、カラオケの椅子は若干低いようですが、それもいい方法と言ってました。難点は、ドリンク量を考えると、結果的に少し値段がしてしまう事です。次は、レンタルスペースを借りる。これに関しては値段は地域差があるようです。自分が使える地域では、おおよそカラオケにかかるコストと同じくらいでした。ただ、他の音が入らないことが多いので、自分の練習を録画するとかの時には便利です。(実際にやってみましたが、ある場所では、カラオケよりも遥かに安い最安値の時間帯で使っていると、基本料金を上げられて結局カラオケより気持ち安いくらいになりました。最安値だけを当てにするのはよろしくなさそうです。「あくまでも私の体験談です」)最後は、そもそもチェロの音を抑える。これは最終的に有効でした。ただ、最初は、音がどれくらい出るかとか心身恐々とする日々でした。騒音計を使いながらの練習をすることで気休め程度の安心が得られます
体験レッスンに行ってみる
練習場の確保の目処が立ったら、次はどう習うかを考えます。実は、ほぼ全員のプロがおすすめしたのが、体験レッスンを先に受けてみる事でした。体験レッスンを受ける理由は主に二点です。1点目は、そもそも、自分がチェロを試してみ本当に継続できそうか?2点目はチェロの習い方をどうするか?誰に習うのか?って事でした。
そもそもチェロが継続できそうか?
これ、最初ちょっと不安に思ってました。初期投資が数十万かかるものの、本当に自分がチェロを続けていけそうか?聞いてるのと、実際に趣味にするのは別問題ですが、続けられるのか?体験レッスンを受けてみて、すごく楽しかったです。続けてみたいと思いました。
どこでどうやって習うか?
選択肢は主に3パターンです。大手の楽器店等がやっている教室で習う。レッスンを専門にやっている教室を探して習う。個人で教えている先生を探す。また、自分の生活圏とは、居住圏と学校や職場の通学・通勤経路上の2点のどちらにするか問題があります。
自分は、先ずは最初の楽器店のやっている教室の体験をやってみました。音楽を全くやったことがなく、そもそも楽器を習うという概念がピンときませんでした。また、最初に習いに行ったところでいきなり「これだ!」って思うものを引き当てるとも思えない。習うイメージが付くまでに、いきなり無料体験レッスンを受けるのはちょっと引けるので、有料の体験レッスンを試してみる。場所は、通勤経路上にある場所で楽器店がやっている教室の体験レッスンを受けました。大手の教室の場合、入会で楽器を無料や優勝でもらえる教室や、購入時に系列の楽器店で購入するなら先生がついてきて選んでくれるなどがあるので、このあたりはかなりのメリットかと思います。
最初の体験レッスンを受けてみて思ったこと。とても楽しかったです。ただ、体験レッスンの先生から習った弓の持ち方が、自分の体にとても合わず辛かった。ただし、Youtube とかで予習した持ち方とは異なっていたので、おそらく、他の持ち方もあるであろうという希望は残ってました。自分はタバコを吸わないので、タバコを吸う方と狭い部屋で1時間とか一緒にいるのは辛いなと思いました。さらに、通勤時間がラッシュアワーと合う場合、電車にチェロを持ち込むのは大変と感じました。自分の場合は高頻度で出社する訳ではありませんが、行く際には大変だと感じました。また、大手の教室でレッスンを受ける際には、レッスンの日にどうしても用事ができた際にそのままキャンセルの扱いになる。だいたいの場合、レッスンの日は曜日や時間帯はある程度指定できるものの、いつになるのかは先生の集う次第の事が音楽の世界では多いようです。ですので、その日に仕事の予定を完全にコントロールできるなら問題ないですが、実際にはそうはいかないと思っています。なので、予定的な意味でも大手の教室よりは個人の先生の方が良いかな〜って思いました。
個人の先生の選び方は、いくつかあります。先ずは、教室の検索サイトがいくつかありましたので、それを利用する方法。コントラバスの教室は探すのが大変でしたが、チェロの教室はそこそこ見つかりました。が、先生がどんな人かわかりにくく、体験を上から順番にこなしていくことも現実的では無いと思いました。オンライン露出をしている人から選ぶ。インターネットがある今の世の中、いろんなコンテンツでオンライン露出をしている方々がいます。チェロを弾く、教える方ももちろん、その中のひとりとなります。先生の人柄も、体験レッスンに行く前からわかるので、体験レッスンを受ける数を減らすことができる現実的な方法の一つかと思います。自分は、そのようなプロチェリストの中で、偶然コンサートに行ったことがある人にメールを送ってみて、習い始めることになりました。
準備まで
先ずは、前述の通り、音楽経験も全くなド素人が連絡しても、返事が返ってこない可能性も大いにあると、ダメ元で先生にメールしてみました。結果は、案外簡単にOK をもらい、拍子抜けしました。
先生が決まったら、チェロの準備を初めます。自分はもちろん楽器のことも何もわかりません。何が良いのかも何もわかりません。なので、先生にどんな楽器を用意するべきか問い合わせてみました。自分の場合は、先生からこのモデルであれば間違いないと連絡をもらいました。売っている場所も教えてもらったので楽器を見に行くことにしました。ここで、先生からのアドバイですが、楽器店でも目的の楽器が在庫としてあるとも限らないので、連絡してから行ったほうが良いと教えてもらいました。とは言え、自分は楽器屋さんに行った経験も無いので、楽器店の雰囲気を感じるために直接楽器屋さんに行ってみました。感想は、すごい湿度が多いと思ったことです。また、初の楽器店経験はとても楽しかったです。が、先生の話の通り、楽器は店頭にありませんでした。取り寄せしてもらうことになりました。ただ、最初に店員さんと色々話せたので、実際に店舗に行ってみてよかったと思いました。自分の場合、いくつかの偶然が重なって、ひと月くらいで入手することができましたが、長い方では数ヶ月から半年くらいかかる場合もある様です。また、複数の楽器が入荷されたので、試奏して購入させてもらえるとの連絡も受けました。(ここで、問題です。試奏するも何も・・・チェロがまだ弾けません・・・全く・・・)楽器の弾き方をわからない旨、連絡を楽器店に返した結果、チェロを弾けるスタッフの方を予約して代奏していただくことになりました。この代奏していただくことも、とても重要かと思いました。2本のチェロから選べたのですが、片方のチェロはそもそも問題が有ったようで、代奏の方が向上に修理送りにしてくださいました。結果的に、唯一の選択肢のチェロを買ってくることになりました。
この時に用意したものです。
チェロのセット(本体、弓、ケース)
松ヤニ
チェロを拭く用の布
チューナー
ブラックホール
サイレンサー(消音器)
先生指定のテキスト(スズキのです)
入門書を数冊(これは結構良かったと思います。レッスンのテキスト以外も弾けるのは楽しいです)
譜面台(オンラインで買いました)
最後に
今回は、自分が体験した、チェロを初めるまで道のりに関して書いてみました。オンラインでチェロの初め方と言う先生目線のドキュメントはよくありますが、実際の体験記は無いことはないけど少ないです。Youtube 等でもチェロ練習から始まっているコンテンツが多いです。このような事から、ド素人がおとなになってからチェロを初めた時の、準備フェーズに関して書いてみました。
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