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『人工知能と人間』

書評紹介

本記事は書籍『人工知能と人間』と以下記事を読んで書いたものです。



AI

AIについて雑記。
AIについて詳しくない。それでも数年前からAIの成長は目まぐるしいとはよく聞く。AIが成長したら人間社会はどうなってしまうのか、人間にしかできないことってなんだろう、そんな類の議題を目にしたこともある。最近ではChatGBTという奴がかなり高いレベルにまで成長してきたらしい。

この本はそんなAIについてを約30年前に書いた本である。AIはここ最近で急激な成長を遂げたようだが、この本の著者は30年後にChatGBTのようなAIが現れるということを想像していただろうか。著者はChatGBTをどう思うのだろうか。(著者の長尾真先生は2021年5月23日に他界されているようです。)

ゲームのAI

30年前、AIはまだチェス、囲碁、将棋といったゲームで人間を圧倒するレベルではなかった。それどころか囲碁や将棋については人間に勝つことがはできないだろうと言われていた頃だ。
AIが人間に勝ち、AIがそこまで成長したのかと世に衝撃が走った一戦は佐藤名人×Ponanza戦ではなかろうか。

時代を経て、AIに人間が敵わなくなった今では棋士もAIを使って棋力をあげていると言うのだから面白い。30年前はこんなに早く人間に勝つ未来が来るとは想像できなかったのではないか。

ヒューリスティクス

人間は本当に賢い。何万枚とパターンを学習させなくともそれが犬だとわかる。経験によって学ぶのだ。私はトイレに入ってからのステップを言語化する。でないと二つの行動を忘れてしまうから。1パンツ下げる、2拭く、3着る、4流す、5電気消す
本当によく4と5を忘れる。ひどいどきは2も忘れる。なんとかしたい。あれヒューリスティクスと関係ない気がしてきた。まあ読み飛ばしてほしい。

AIのこれからについて思考した経験

中学最後の授業でAIについてグループワークで考える授業があった。私の所属した班では「将来AIに奪われてしまう職業」について考えをまとめて発表したのだが、発表内容はレジ打ちやタクシーの運転手などといった具体的な職業を挙げて、これらがなくなると思います、考えたり、人間の感情を動かす仕事は残ると思います、といった浅い内容だった。当時私は職業がなくなるかどうかは置いておいて、できるできないで言うと考える仕事だって、感情を動かす仕事だって、当然出来るだろうと思っていた。本書にもイライザというロボットと人間の関係を例に、人間が心動かされるメカニズムが書かれている。ただ、私はこの授業をきっかけでAIについて考えるきっかけをもらえた。

これからAIが発達していったらどうなってしまうのか、おそらく考えておく必要があるのだろうが、個人的にはそんなことを考えるのはまだまだもっとあとのことになりそうだ。まずは己と深く向き合いたい。

哲学とAI

哲学が頭で考えたことを紙の上に表現するのに対して、人工知能研究はそれをコンピュータの上に表現する。そういった意味で人工知能と哲学は隣り合わせの存在と言って良いかもしれない。それにしても両者の間にはギャップがありすぎるのではないだろうか。

人工知能と人間

それだからこそ両者の間にはギャップがあるのでしょうよ。

記事を読んで

上記リンク参照、けろたんさん作成の記事を読んで。
当然在るとされている感情について切り込んでおり、小難しいが、内容は面白く、やっぱり小難しい。
人間は感情を人間にしか備わってないものとして美化したがり、自身が何かの代替物だとは思いたくない、そんな生き物。
記事を読んでいただきたい。

最後に

読みやすい本ではなかったが、人工知能について興味がある人にはぜひ読んでいただきたいと思う。今と比べて大きく違うということはなく、そういうことだったのかと勉強になるところも多々あったので、読んでよかっと思う。工学の歴史本としても読むことができると思う。
魂賭けて生きる!命燃やして生きる!

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