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コンセプトの達人 ミンヒジンの今までとこれから

15年間SMエンターテイメントでアートディレクターとして働いた後、現在HYBEのCBOに就任されたミン・ヒジンさんが最近番組に登場してお話をされていました。

なかなか知ることのできないアイドルコンセプトの誕生秘話や、働く女性として素敵な姿が多く見れたので、アイドルコンセプトオタクやお仕事頑張る女性に向けて(需要の有無は謎ですが)字幕をつけてみました。

日本語字幕です。
YouTubeは引っかかるのでビリビリに載せました🥲

noteではいくつかピックアップしてお話ししようと思います。あとは素直にミンヒジンさんの偉業広めたいという気持ちで書きます。

①ミン・ヒジン

「コンセプトの達人」とも呼ばれ、大企業のSMで平社員から大出世をしたとして有名なミンヒジン。HYBE移籍後、新レーベルADORから2022年にガールズグループをデビューさせるとことでも話題。

今回の記事は番組でのお話を中心に書きたいのでプロフィールや作品については別の記事を参考にしてください!リンク載せておきます!

基本プロフィール

作品

②正・反・合

コンセプトを生み出す際に正・反・合という論理に基づいて考えていたとのこと。

分かりそうなようで難しい。弁証法の一つだそう。それをコンセプトに適応させるとは!!!

論理として理解すると難しいけど、動画の中で簡潔に説明されていたのを聞けばなんとなく理解できる。あくまでなんとなく。

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正・反・合をあらゆる方向に適応させてるのも面白かった。動画でお話しされていたものだけでも3つ。

【正】従来のガールズグループ:手の届かない尊い存在
【反】少女時代:親近感のある存在
【正】少女時代:アイドル・ガールズグループの象徴
【反】f(x):アイドル・ガールズグループとはかけ離れた姿
【正】EXOウルロンの衣装:初々しい制服姿
【反】EXOウルロンのダンス:タフで強い感じ

動画のコメントには、正・反・合という論理を聞いて、SM歴代ガールズグループが正・反・合で成り立っていることに気づいたと言っている人も。

【正】少女時代
【反】f(x)
【合】Red Velvet

確かに…論理をちゃんと理解してないからには検証のしようがないけど、なんとなくわかるよ…と納得してしまった。

アートディレクターの仕事は芸術の範疇であるはずだけど、大きな組織の中で「私の好みだから」「これが私の感性だから」では通らないし、周りを説得することも無理に等しい。こういった哲学や論理と絡めて裏付けることも必要不可欠なんだろう。

③ミンヒジンのペルソナはf(x)?

ミンヒジンの作品の精髄と表現されているのがf(x)のピンクテープ。

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後にも先にも現れないf(x)独自のコンセプトが詰まった幻のPink Tapeだが、ミンヒジンにとっても大切で思入れのある作品だそう。

f(x)のメンバー自身もコンセプト理解と消化能力の高い子たちで、ミンヒジンとの息も合っていたと。

今でこそアイドルにコンセプトは付き物だし、ストーリーテリングにも凝る時代になっているけど、10年前のKPOPは今ほど垢抜けたコンセプトを持ったグループっていうのはそう多くなかった気がする。

10年経った今見てもf(x)の作品は洗練されたものを感じるのに、そんなものが10年前のKPOP界に誕生していたわけだから、それはもうf(x)だけが持つ独自の世界観は浮き彫りにならざるを得ない。

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④血と汗が染み込んだコンテンツ

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話を聞きながら辛くなったし、本当にいろんなことを考えさせられた。

アイドル自身の過重労働はよく論じられるけど、アイドルを支えている人たちも過酷な労働環境で働いているということ。

これほどの偉業を成し遂げ、名を残している彼女でさえも幸せとは何なのか分からなくなって、燃え尽き症候群になってしまったそう。それがSM退社の原因だとも。私たち消費者が計り知れないほどの血と汗がアイドルのコンテンツに染み込んでいる。

去年よく話題となっていたSMのMV遅刻事件。MVが仕上がっていないため公開時間を遅らせたことが何度かあった。スケジュールの組み方やクリエイターの働かせ方など、それ大丈夫?って心配になったことも。

日本でもアニメが成長し始めた頃(鉄腕アトムとかその辺)アニメ制作に携わるスタッフの労働環境が悪すぎて、労働組合を組んだりしていたような。こちらの例は低賃金に関するものだけど、共通するのは労働環境が劣悪だということ。コンテンツ産業って過酷労働が付き物なのだろうか。

韓国はクリエイターに支払われる額とクリエイターに要求する能力が見合ってないという話もよく聞いて、これについても少し考えた。低予算で高クオリティのコンテンツが誕生するからこそ、どんどんエンタメ産業が伸びる。KPOPが発展した要因の一つでもあると思う。でもそこには搾取される人間がいることを忘れてはいけない。難しい。

これは本当に大きな課題。

⑤HYBEへの移籍

レーベル設立だけでも大業だなあと思っていたのだが、HYBEブランディングからやっていたという…

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HYBEの新社屋に関しても「社屋のデザインをした」だけでなく、新社屋を設立すること自体ミンヒジンが持ちかけた話だそう。

少し話が逸れるけど、HYBEの直近の説明会に登場する人物が男性しかいないという点に対して韓国国内で少し話題になっていた。韓国を代表する会社が女性出世に対して理解がないだとか。

でもこれだけの大改造をミンヒジンに任せたり、提案されたものも積極的に承諾しているのを見る限り、そこまで最悪ではないのかも。だが、ミンヒジンは超人すぎて例外説は無きにしも非ず。

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パンPDがミンヒジンに掛けてあげた言葉は優しいなあと素直に思った。

⑥2022年ガールズグループ

HYBEに属するミンヒジンが設立したレーベル ADORから2022年内を目標にガールズグループをデビューさせるとのこと。

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ここではミンヒジンの人間的な温かみを感じた。親御さんに直接会いに行ったり、週末に一緒に時間を過ごしたり、デビューするメンバーたちとの関係を大切に考えていた。

ビジネス関係にとどまらず、家族として迎え入れてる温かさ。親元離れて生活する10代の幼い子たちにとっては特に必要な温度だと思う。

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「未熟ですが本当に努力をしているんです」の部分、母〜😭になった。

まとめ:働く女性ってかっこいい

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感想のお時間です。見出しそのまま。バリバリに働く女性に対する憧れは元からあったのだけど、お話聞きながらやっぱりカッコいいなあと思った。仕事に人生を捧げるってそう簡単ではないのに…それも含め彼女の悩みでもあったけど、全てに打ち勝とうとする姿勢が強い。

働き方もリスペクト。大きな組織でたくさんの構成員を動かすために、考えを周りに理解してもらおうと努力している方だなあという印象。上でも述べたように「自分がやりたいから」だけでは人を動かすことは無理だし、それを裏付ける根拠やダメだった時の代替案を提示する。働く上で是非とも見習いたい部分がたくさんあった。

結論、ミンヒジンさんのKPOPに残したものはデッカい。

今後のご活躍をお祈りします。ご自身の納得のいく幸せを手に入れてほしいなと、お節介なことまで思ってしまいました。

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