史上最悪の気持ちになれる後味クソ映画BEST3
マケロルズのサトウです。
山田さんが音楽!きょこさんが絵!
ときたら俺は映画について書くぞ!!!!
YES!!
YES YES!!
さあ書くぞ!!
『後味の悪い映画』について書くぞ!!
YES YES!!
SAY YES!!(YES)
なぜかって!?
後味の悪い映画を見終わったあと『うわあ俺はコイツじゃなくて良かった』って思えるからだよ!!
キッショ友達やめるわ
そんなふうに友達をやめられるのはキツすぎるので、皆さんにもこのキモキモ悪趣味の素晴らしさを知って欲しいと思い、今回は『見てると死にたくなる映画Best3』を発表したいと思います。YES!!
はじめに
一応『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ファニーゲーム』『レクイエム・フォー・ドリーム』『ミッドサマー』『セブン』『パラサイト 半地下の家族』などなど、もう多くの人が見てるような有名っぽい映画はなるべく避けてます。でも、これらもマジで素晴らしい作品なので、見てない人はぜひぜひ見てみてください。あと多少なりネタバレあるので、そちらも予めご勘弁を…😭
第3位 『さざなみ』
これは最悪ですよ。
アマプラでも見れますが、「年をとっても一緒にパフェ食べたいね❤」みたいな人は絶対に見ない方がいいです。
結婚45周年パーティーを1週間後に控えた老夫婦。その旦那のもとに、氷山で行方不明になっていた彼の元恋人の遺体が見つかったよ、という連絡が届きます。
予期せぬ知らせに、失ったはずの恋心を揺さぶられるお爺ちゃん。既に亡くなっている女性に嫉妬心を燃やし始めるお婆ちゃん。そして積み重ねてきた2人の穏やかな生活が、徐々に崩壊し始めて…。
誰も死なないどころか、血の一滴も出ない。それなのにこんなに辛い映画があるのかってほど、見た後はゲボボーボ・ゲーボボが飛びだしそうになります。
特にキツいのは、肉体的ではなく精神的な意味で鬼リアルなベッドシーンです。詳細は省きますが、女性は男性をブッ殺したくなり、男性は「お爺ちゃん、それは殺されちゃうよ…」と息を飲むことでしょう。
ラスト数分の地獄のダンスも、先に挙げた『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のビョークの大トリ絶唱に勝るとも劣らず。やりたくないのにやるしかない。言いたいことがあるのに言えない。僕はお婆ちゃん子なのでお婆ちゃんが辛い目に合うのは本当にキツい…。
全然関係ないんですが『ダンテズ・ピーク』という噴火パニック映画でも、お婆ちゃんが自ら溶岩に足を突っ込みながら「老い先短い自分の分も生きろや…」的に家族を助ける場面があって、幼い僕も一緒に死にました。
あともう一個、クソ後味の帝王ことミヒャエル・ハネケ(『ファニーゲーム』の監督)が作った『愛、アムール』も、どうしようもなくなった老夫婦が真綿で首を絞められていく最悪のお話です。カンヌをとっているからと言って、例えば「なあ、記念日だから映画でもみないか?」「あらいいわね」でコレを選ぼうものなら、どれほど仲が良い2人でも取り敢えず離婚届を取り寄せると思います。愛してるからこそ終わらせなきゃいけないものってあるんよね、しかもその選択にはタイムリミットがあるんよね、じゃあもうさ…ほら…わかるよね、って話です。SFじゃないですが「方程式もの」って感じでしょうか。
僕はこの3作品の監督どもに言いたい。
あなたを殺人罪と傷害罪で訴えます!理由はもちろんお分かりですね?あなたが皆にこんな映画を見せ、お婆ちゃんを破壊したからです!貴方は犯罪者です!刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね!
そんな映画です。熱くなりすぎて『さざなみ』の話からだいぶ逸れてしまいました…。オススメです。
第2位 『キムチを売る女』
(画像:AMAZON)
いやキツいキツい!!なんなんあのラスト!?全シーン怖い!!キツいキツい!!
韓国映画は中々キツいの多いんですが、かなりエンタメ化されてる分、どことなく非現実的な感じで見れるんですよね(『オールドボーイ』とか『メビウス』とか)。でもこれはそういうの皆無です。キタノ映画っぽい冷たい映像で、シングルマザーのガチな破滅を素材の味100%でお届けする『最悪に最悪を重ねたサイコ富士山もりそば1067kcal(紅生姜天なし)』です。
犯罪で旦那がしょっ引かれてしまったために中国のど田舎へ幼い息子と越してきた朝鮮族の女性は、手作りキムチの移動販売を行いながら細々と暮らしています。出会う人々は彼女のことを気にかけ、様々にサポートしようとしてくれますが…ん、これってもしやそういうこと?え、まってキモすぎる。なんでそんなこと言うの?え、アンタまで?やっぱりこうなっていくしかないんか?でも私は頑張るよ、だって…ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
彼女が売ってるキムチは自分の血であり肉であり(比喩的な意味なのでご安心を)、さらには「国籍そのもの」なんかなあ…と重い気持ちになること請け合いです。そしてもっと大っきくわかりやすく一言で言うなら、この映画のテーマは「人間は弱い人間に対してどこまでやれるのか」。しかもそれを「親→子の無償の愛」と「一般人→社会的弱者の残虐性」という、正負のダブルミーニングで詰めてきます。
前者で後味悪い代表作はオシャ鬱の天才ことグザヴィエ・ドランの『Mommy』、後者は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(出てくるの3度目やぞ帰れ!!)の監督である鬱魔王・ラース・フォン・トリアーが撮った『ドッグヴィル』です。
「この2つを混ぜてみましょう、ヒッヒッヒッ…」じゃないんですよ。混ぜたらヤバすぎるんですよ!!最悪マグネッツ1号と最悪マグネッツ2号が融合したら、最悪カルボナーラ戦士が生まれちゃうわけですよ!!
僕はこの3作品の監督どもに言いたい。
やめて!嫌ーの監督の特殊性癖でマジカー・ザ・ソンナニングまで焼き払われたら、闇の映画で主人公と繋がってる城之内の精神まで燃え尽きちゃう!
お願い、死なないで城之内!あんたが今ここで倒れたら、アリ・アスターや白石晃士との約束はどうなっちゃうの? ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、『パンズ・ラビリンス』に勝てるんだから!
次回、「城之内死す」。デュエルスタンバイ!
なんかベスト3どころかベスト10みたくなってきました…。すみません…めっちゃ楽しい…。止めどころがわかんなくなってきた。
第1位 『木屋町DARUMA』
日本人やからね。邦画選ばなあかんでしょ。
というわけで『開始5分くらいに手足のないヤクザの遠藤憲一がウンコを漏らす映画』をえらびました。
一位は絶対邦画にしようと決めてて、『HANA-BI』は有名すぎるし、『ゆれる』も微妙だったし、『ヒーローショー』はジャルジャルが出てるせいでちょっと笑っちゃうし…。
その点『木屋町DARUMA』はギリ笑えない…いや、あれも笑える所はちょっとあるな。というか『開始5分くらいに手足のないヤクザの遠藤憲一がひっくり返って笑いながらウンコを漏らす映画』の話をしたら、バンドに迷惑がかかるかも知れんな。
てか完全に忘れてました。
僕このバンドのボーカルをやってて、その宣伝でなにか書こうと思ったんでした。
ものすごい爽やかな曲を歌っています。
だから『開始5分くらいに手足のないヤクザの遠藤憲一がひっくり返って笑いながらウンコを漏らし、ゴロンゴロンしながら「拭いてくれや」って連呼する映画』の話をするわけにはいかないのです。申し訳ない笑
なので、やっぱり別の映画にしようかな。
ウン。
やっぱり別の映画にします。
ということで次回は、『ノロイ』で丸々一本書こうと思います。
お楽しみに!!\(^o^)/
PS:ネタ的な感じで終わらせましたが、『木屋町DARUMA』も後味が最高に悪くてめっちゃ面白いです。テーマえぐいしエンケン凄いし武田梨奈かわいいし、映画としての完成度も非常に高いのでぜひ!!
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