【検証】欠点豆ってどんな味?ハンドピッキングでどこまで変わるの?

 


こんにちは!今年も残すところ、後わずかとなりましたね。今回は、生豆に混入している欠点豆がフレーバーにどこまで影響するのかについて、検証したいと思います。


欠点豆とは

「欠点豆」とは、コーヒーの世界において、豆の生育、収穫、加工、保存などの段階で生じた欠点や不良な部分を持つ豆のことを指します。

【欠点豆の種類】※一例です

石や異物:
生産者や生豆の加工過程で、混入する。

虫食い豆:
コーヒー豆が保存中に害虫により、穴が開けられたり、食害を受けた状態の豆。

貝殻豆:
精製過程において、コーヒー生豆を乾燥させすぎたり、機械によって物理的に割れてしまった状態の豆。

裂け豆:
乾燥不足や、急激な温度変化、過度な加工圧力などで生豆の一部に亀裂が入った状態の豆。

カビ豆:
適切な乾燥が行われず、湿気のために生豆がカビに侵された状態の豆。

死豆・未熟豆:
豆が完全に発芽せずに、内部の胚が死滅してしまった状態の豆。

過熟豆:
収穫が遅れ、果実が過熟になった状態の豆。

通常、欠点豆が混入していると味や香りに大きく影響を及ぼすといわれております。
では、欠点豆って実際どんな味がするのか、検証してみようと思います!


検証豆について

今回は、弊社で取り扱っている
『フィンカ エル ピナル フティアパ ゲイシャ(Guatemala)』を使用しました。
ゲイシャ種特有のジャスミン、ライム、プラリネなど、とても華やかな印象の生豆で、甘く、滑らかで、柑橘系の香りが特徴です。

こちらの生豆にも、わずかに欠点豆が。。


いざ検証!

ピック後、欠点豆とピッキング済みの(欠点豆が入っていない)豆に分けて、それぞれ焙煎を行い、同じレシピでドリップを行いました。
今回は23gずつ使用、同じ湯量でドリップを行いました。

左が欠点豆のみのコーヒー、右がハンドピック後のコーヒー
画像ではわかりにくいですが、同じくらいの色味の濃さのコーヒーができました。

結果

欠点豆コーヒーの方は、フローラルさよりもナッティさが強く出ており、フレーバーもやや単調に感じられました。少し時間がたつと、舌にざらつきがあり、ややダスティさも出てきました。

ハンドピックコーヒーには、テロワールさながらのジャスミンのような香り、レモングラスやリリーのような上品で繊細なフレーバーがよく感じられました。冷めても、滑らかでクリーンな質感は失われず、さすがグアテマラ・ゲイシャ!というような印象でした。


まとめ

なるほど、ここまで違うのか。。!
新たな発見ができ、よりハンドピックの重要性が感じられました。
欠点豆が少量でも混入していると、フレーバーに大きく影響が出そうですね。。
欠点豆を発生させないためには、生産地から出荷前までの適切な保存と慎重な管理が大変重要ではありますが、生産者の想いが詰まったコーヒー豆を想いのままおいしくいただくために、焙煎前後の欠点豆のハンドピックもかなり大切ですね。


本日はここまで!
今回の検証は、いかがでしたでしょうか。
DCS珈琲チームも、欠点豆を最小限にとどめて、ピッキング&出荷作業に務めております。

是非、ストアのほうもご覧くださいませ ♪

皆様の素敵なコーヒーライフの一助となりますように!
それでは、また!


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