立ち上がれ。

不合格が続く方へ。

これまで不合格が続くたびに、悔しい思いをしてきたことでしょう。

周囲は受かって、自分だけ取り残されてしまったと負い目を感じる。

「結果どうだった?」と悪気の無い管理職や同僚から聞かれるのも、「ほっといてくれ。」と言いたいほど、うんざりだった。

「あの人落ちたんだってね。」と思われていると思うと、今すぐ職場から逃げ出したくなった。

「なんで、あんな能力のない人はさっさと受かるのに、私は受からないのだろう。面接官は、ほんと見る目がないな。」と、腹が立った。

勉強時間を確保したいのに、研究授業をしろだの、大変な学級を持てだの、何をしていいか分からない校務分掌を任されるだの、理不尽だと感じることもたくさんあった。

苛立ちを感じながらも、「講師や臨採のままだと、来年の働き口があるか分からない。また受からなかったらどうしよう・・・」と、不安と恐怖が押し寄せてきた。

そんな想いで、溢れかえっている人も、多いと思います。


そんな負い目、悔しさ、理不尽、不安や恐怖に対して、背中を押せるアドバイスはただただ、一つだけです。

夏の教採で、今度こそ終わらせましょう。


言うのは簡単ですが、実行するのは、難しいものです。

皆さんも、教採初受験、2回目の受験、3回目の受験と、毎回、このように思っていたことでしょう。

でも受からなかった。

それでも、諦めずに、教採を受け続けているのは、やはり、なんだかんだ言っても、教育が好きだから、子供達が好きだから、なのでしょう。

だとすれば、今年こそは、本気で、不合格の要因を徹底的に分析し、スクラップ&ビルドで、0 から戦略を練り直し、抜本的に改善し、再構築していく他ないのです。


一つだけ、厳しいことを申し上げます。

「これでダメなら、もういいや!」と思えるくらいに、あるいは、合否に関わらず、「満足して教採を終えられた!」と、これまで、思ったことがありましたか?

恐らくほとんどの人が、そうは感じていないはずです。

忙しいながらに、対策を講じてきたのかもしれませんが、やはり、結果に繋がっていないということは、何年も何年も中途半端な練習、中途半端な対策しかしてこなかったから、結果を見ても「やっぱりか。」と思うのです。

あるいは、科学的な統計や、自分の本当の不合格の要因に目をつむり、都合のいい感情論や精神論ばかりを信じてきたから、結果に繋がらないのです。


不合格の要因は、あなた自身が、一番よく分かっているはずです。
自分の不合格要因に真摯に向き合うしかないのです。
中途半端だったということも、あなたが一番よく分かっているはずです。
そこに目をつむっている限りは、合格は無理でしょう。


真摯に不合格の要因に向き合うためにも、

這い上がるしかないのです。
立ち上がるしかないのです。

悩んでも、不安になっても、時間は待ってはくれません。

必死に勉強するしかありません。
自分の不勉強を呪っても、悔やんでも、仕方ありません。
ただただ、合格のために、コツコツやるしかないのです。

不合格になったのに、また次の年も、同じような勉強をしていたのでは、到底、受かるはずがありません。

不勉強だった人、中学入試レベルも怪しい人は、本当に、一から学び方を変えないといけません。だからこそ、時間がかなりかかります。だから、いまのうちから対策を講じていかないと、間に合いません。
苦しいでしょう。しんどいでしょう。でも、合格のためには、やるしかないのです。

「不合格は、自分のせいではない。」と、ごまかしや言い訳を、自分に言い聞かせるのは自由ですが、同時に、後ろめたさや、逃げている自分にも気付いているはずです。

そんな状態では、合格が勝ち取れないことくらい、あなた自身がよく分かっているはずです。

つまらないプライドや背伸びも一切不要です。
プライドで、合格は勝ち取れませんからね。

不合格が続く人の要因の一つとして、意固地になって、専門家を頼らない、助けを求めないことが挙げられます。

まるで、ドラマに出てくる頑固おやじのように、病気で一刻も早い手術が必要なのに、「わしゃ、こんなことでは死なん!」と言って、手術を最後まで拒否する・・・そんな人です。

自分を信じるのも、信じたいのも分かります。
でも、それで、これまで受かってこなかったではありませんか。

意地もプライドもこの際、捨てきって、素直に、助けを求めましょう。
頼れる人を頼りましょう。

最後に。

仕事では、

断る勇気、嫌われる勇気を持ちましょう。
同僚に嫌われたからといって、人生に何の変化もデメリットもありません。
所詮、他人は他人です。

他人の顔色を伺ったり、役に立ちたいと思ったりするその心は、時に合格を阻害する、邪魔な要因になります。

もちろん現場の仕事や、授業、生徒指導も大切です。
そこを「疎かにしろ」と言っているのではありません。

現場も大事ですが、まずは、あなたの合格が最優先です。
断れるはずの仕事、やらなくていい仕事を一生懸命やっても、同僚の誰も、代わりに合格させてはくれません。

あなたの合格、あなたの人生です。

レトリカにも、過去には、仕事ばかり優先で、講座を頻繁に欠席する人、遅刻を繰り返す人、中には蒸発する人もいましたが、やはり、そういう人は、自分の貴重な時間を確保できないから、いつまで経っても合格していませんよ。

優先順位、目的、使命を忘れないでください。

あなたの使命は、まずは合格することであって、仕事の奴隷になることではありません。

断る勇気、嫌われる勇気を持ちましょう。
最初は抵抗があるかもしれませんが、何度も断っていれば、同僚も「あの人は、そういう人」だという認識で、いずれは、仕事を振ってもこなくなります。

そうやって、自分の時間を確保しましょう。それもまた、合格への第一歩です。

来年の教採まで、1年を切っています。

今年こそ、本気で取り組みましょう。

中途半端な練習、中途半端な対策ではなく、「やり切った!悔いなし!」と思えるくらいまでに、満足いくまで、自分が納得するまで、自信に繋がるまで、全力で取り組む1年にしましょう。


合格を勝ち取ってくださいね!

ではまた!


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