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【大学受験2024年】 合格する志望理由書の書き方・伝え方 【総合型・学校推薦型選抜入試】

今や受験生の50%以上が推薦入試で大学に入学する全入時代。推薦入試での受験者は、毎年増加傾向にあります。競争率が高まれば、求められる受験者のレベルは高まっていき、合格基準は上がります。昨年合格できたレベルでも、今年は合格するのが難しいという大学は少なくありません。以下では、最新年度における志望理由書の書き方のポイントについて記述していきます。





落とされる志望理由書のポイント

施設・設備

医療系、農業系、工業系の大学の志望理由書に散見される「施設が充実している」「設備が整っている」という文言ですが、書いてはいけません。他の大学と比べて相対的に良いと感じるかもしれせんし、その感覚はたしかに大事です。しかし、志望理由として書いてはいけません。なぜなら、それでは周りと差がつかないからです。

研究に力を注いでいる大学や、学生の学習環境に投資をしている大学であれば、施設が充実している、設備が整っているというのは当然です。容姿が整っている人に「きれいですね」「かっこいいですね」と言っても響かないように、大学側が投資してきたアピールポイントをなぞるように褒めたところで、合格には繋がりません。

施設・設備のどのような点が他大学と比べて良いのか、それはなぜか。書くのであればここまで深く記述しましょう。


<よくある悪い例>

私は貴学の充実した医療設備と、実習環境に魅力を感じました。貴学は施設内に附属病院が併設されていることから、実習環境が整っており、理想の学びの場であると考えます。また、最新の設備が揃っている点にも惹かれました。

<NGポイント>
🙅‍♂医療設備はどの大学も整っている
🙅附属病院併設の大学はいくつもある
🙅‍♂魅力を感じた点が弱い
🙅この大学でなくてはいけない理由ではない




雰囲気・学生

オープンキャンパスに行った際の印象として、「雰囲気が良い」「学生が優しい」「教授の対応が丁寧」「模擬授業が興味深い」といったものが挙げられます。しかし、それらは志望理由にはなりません。ただの「印象」です。

書類選考や面接試験で問われるのは「この人はうちの大学で何を学びたいか」という点です。耳触りの良い言葉を並べても合格には近づきません。ですから、オープンキャンパスや説明会で得た情報をもとに大学のことをさらに深く調べましょう。模擬授業をした教授や、面接をしてくれた教員の名前を控えておくと、あとからその方の専門領域について調べやすくなります。


<よくある悪い例>

貴学のオープンキャンパスに参加した際、三好教授の行動経済学に関する模擬授業に感動しました。また、個別相談会での親切な対応や、積極的な学生の姿をみて、私も気学に身を置き、勉学に励みたいと考えるようになりました。

<NGポイント>
🙅‍♂模擬授業はあくまで「模擬」なので判断基準にしてはいけない。
🙅個別相談会が親切なのは当たり前
🙅‍♂オープンキャンパスにいる学生は公募のアルバイトスタッフかボランティアスタッフのため、熱心な人が多いので偏りがある
🙅ここで学びたいという主体的な意思がない




就職率・資格取得率

まず、全学生を対象にした就職状況の統計がとれていない大学もあるため、就職率◯%の分母を必ず確認するようにしてください。また、資格取得率に関して、その資格の平均合格率を見ておくことをおすすめします。例えば、看護師国家試験に関して、ここ10年の合格率平均は89.8%です。2022年は91.3%、2023年は90.8%となっています。

大きくアピールしてある数字は、大学にとって「売り」になるものです。その数字そのものだけを見て飛びつかず、それそ裏付けるサポート内容や講義内容に目を向けることをおすすめします。

また、「就職率が高い=そこにいけば未来が安泰」ではないということをおさえておきましょう。就職率はあくまで就職「率」です。第一志望の企業や機関に内定できた人もいれば、そうでない人もいます。就職率という言葉は内定者全員を含めるため、そもそも就職率の高さ自体は魅力になり得ません。それよりも、その大学で学びたいことが学べるのか、その学びをその後の将来に繋げられるのか、そういった視点で大学を見ることの方が重要です。


<よくある悪い例>

貴学のオープンキャンパスに参加した際、資格取得率と就職率の高さに魅力を感じました。試験に向けてコツコツ勉強していくことに不安を感じているため、看護師国家資格の合格率が100%、就職率が95%というのを見て、私もここでなら頑張れると感じています。

<NGポイント>
🙅‍♂資格取得率と就職率という表面的な情報のみしか言及していない
🙅具体的なサポート内容について言及していない
🙅‍♂勉強に不安を感じていることは書かなくて良い
🙅大学のサポートを受けたい、という受け身の姿勢が見える書き方はNG




指導実績

これまで以下の大学の推薦入試対策を行ってきました。試験官に刺さるポイントは大学・学部・学科によって異なります。過去の対策記事を随時追加していくので、詳細はそちらをご覧ください(対策内容に関する機密事項を含むため、有料となっています)。

国公立大学

広島大学総合科学部総合学科
埼玉大学教育学部特別支援教育コース
信州大学教育学部理科教育コース
岩手県立大学総合政策学部総合政策学科(3年次編入)

私立大学

<G-MARCH>

明治大学文学部文学科
青山学院大学文学部比較芸術学科
青山学院大学地球社会共生学部地球社会共生学科
立教大学現代心理学部映像身体学科
立教大学文学部文学科日本文学専修
立教大学社会学部社会学科
中央大学商学部貿易学科
法政大学キャリアデザイン学部
法政大学文学部英文学科
学習院大学文学部教育学科
学習院大学経済学部経営学科

<成成明学獨國武>

成蹊大学文学部芸術学科
成蹊大学経済学部
明治学院大学文学部フランス文学
獨協大学法学部国際関係法学科
武蔵大学社会学部社会学科
武蔵大学文学部英語英米文化学科

<日東駒専>

日本大学芸術学部映画学科
日本大学理工学部建築学科
東洋大学国際観光学部国際観光学科
東洋大学国際学部国際地域学科
東洋大学文学部異文化コミュニケーション学科
東洋大学食環境科学部
東洋大学法学部法律学科

<女子大>

日本女子大学家政学部児童学科
東京女子大学現代教養学部心理・コミュニケーション学科
昭和女子大学人間社会学部現代教養学科
昭和女子食健康科学部健康デザイン学科
津田塾大学総合政策学部総合政策学科
実践女子大学人間社会学部
大妻女子大学心理学部心理学科
大妻女子大学家政学部被服学科

<四工大>

東京電機大学理工学部理工学科理学系

<大東亜帝国>

大東文化大学文学部英米文学科
大東文化大学社会学部社会学科
大東文化大学法学部法律学科
東海大学工学部電気電子学科
亜細亜大学経営学部ホスピタリティマネジメント学科(ホスピタリティAO)
亜細亜大学経営学部ホスピタリティマネジメント学科(ホスピタリティ入試)
帝京大学文学部心理学科
帝京大学経済学部経営学科
帝京大学法学部法律学科
帝京大学教育学部教育文化学科
帝京大学外国語学部外国語学科英語コース
帝京大学保健医療学部視能矯正学科
帝京大学文学部社会学科
国士舘大学経営学部経営学科
国士舘大学法学部現代ビジネス学科
国士舘大学文学部教育学科中等教育課程(教育学コース)

<医療・看護系>

杏林大学保健学部リハビリテーション学科作業療法学専攻
帝京大学法学部法律学科
帝京大学保健医療学部看護学科
順天堂大学保健医療学部理学療法学科
埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科
板橋中央看護専門学校

<映像・3DCG系>

東京工科大学メディア学部
デジタルハリウッド大学(特待生入試)
デジタルハリウッド大学(特待生入試)オータムトライアウト
尚美学園大学芸術情報学部情報表現学科

<体育・スポーツ科学系>

日本体育大学体育学部体育学科
日本大学スポーツ科学部競技スポーツ学科
東洋大学健康スポーツ科学部健康スポーツ科学科
帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科健康スポーツコース

<美術大学>

東京造形大学映画映像専攻

<公務員試験>

国家一般職 東京労働局
国家一般職 埼玉労働局
特別区
さいたま市役所
自衛官一般曹候補生
自衛官自衛官候補生

<その他>

文教大学教育学部発達教育課程児童心理教育専修
東京家政大学栄養学部栄養学科
東京農業大学生命科学部バイオサイエンス学科
桜美林大学ビジネスマネジメント学群
東京工科大学工学部電気電子工学科
東京家政大学子ども学部子ども支援学科
東京経済大学現代法学部現代法学科
立正大学心理学部臨床心理学科
立正大学法学部法学科
西武文理大学サービス経営学部サービス経営学科 授業料50%減免奨学生
東京国際大学人間社会学部スポーツ科学科
東京国際大学商学部経営学科
文京学院大学人間学部児童発達学科
武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部国際コミュニケーション学科
目白大学社会学部社会学科
城西大学経営学部経営学科
埼玉学園大学人間学部人間文化学科

<短期大学・専門学校>

戸板女子短期大学被服芸術学科
埼玉女子短期大学商学科経営・マーケティングコース
山手調理専門学校
日本リハビリテーション専門学校
代々木アニメーション学院クリエイター学部イラスト科




個別相談、対策依頼


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①受験年度
②志望大学・学部・学科(併願校があればそちらも)
③希望内容(a~eから複数選択可)
 a, 個別相談会
 b, 書類添削指導
 c, 小論文指導
 d, 面接指導
 e, プレゼン指導

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