『天と地のクラウディア』第8話
四 空を知ること
その目には畏怖のような思いが映っていた。リザミアが少し離れた砂浜の上から、波打ち際で漂うように宙に浮かんでいる俺を見ていた。
大きく見開かれた目は、端正な顔立ちによく似合っていた。驚愕とか、恐怖とか、その他様々な感情が綯い交ぜになった思いが、この距離でもありありと伝わってくる。
俺はこのまま移動できそうな気がしたが、浮遊したまま近づくと、なぜだかリザミアが逃げてしまいそうな気がして、一度砂の上に足を下ろした。ずし、と自分の体重を踏みしめ、それから