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「GODZILLA×KONG 新たなる帝国」を観てきたよ

品川のTジョイで観てきました…


先に言っておくと
GODZILLA(2014)は嫌い
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(KOM)は許さない
ゴジラVSコングは虚無
こんな感じの評価なので全く期待してなかったのですが…


…わりと面白かったです

モンバスで一番良かったまであります。



評価点

・人間ドラマならぬ「猿ドラマ」!?
「KOM」の人間ドラマパートは90年代コンテンツでも見ないような古臭い環境テロリストで話を回す非常に退屈で不快感の強いものだった。しかし「人間ドラマが要らない」なんてふざけた事を言うつもりはない。初代「ゴジラ」「VSビオランテ」最新作「-1.0」などゴジラとは本来人間ドラマが面白いシリーズなのだ。しかしモンスターバースのドラマは出来が悪い上に尺が長いため全く期待していなかったのだが、今回は地下空洞に住むコングの同族の猿たちで話を回す。言葉は喋らないのだがCGのコングは表情豊かなので会話の大体の内容は読み取れるし人間ドラマ…もとい猿ドラマも描かれている。


・ゴジラがオマケ

私はモンスターバースのゴジラが大嫌いだ。ゴジラとは人類の業によって生まれた言わば「生きた人災」である。しかしこのシリーズのゴジラは「人間が生まれるよりも昔からいた放射能を食べる巨大生物」であり水爆実験は「ゴジラを殺すための正義の作戦」として扱われた。ゴジラファンとして、いや日本人として絶対に許すわけにはいかない。
最新作である本作ではそんなゴジラもどきは助っ人でありあくまでも主役はコングである。それだけでストレスが少なく観やすかった。

末期のチャンピオンまつりのノリ
私は元々モンスターバースを低俗な作品だと思っている。「KOM」を手がけたドハティ監督は怪獣を神のように崇めるキチガイ頭のおかしい人で、サノスおばさんことエマ・ラッセルはドハティの思想スピーカーだというのはミニラでもわかるだろう。しかし今作はそういうのはほとんどなくて「ゴジラ対ガイガン」「ゴジラ対メガロ」のようなノリで物語が進む。

コング「俺の弟がピンチなんだ!助けてくれ!」
ゴジラ「うるさいんじゃい!」ボコボコ
コング「た、頼む…」
モスラ「助けたれや!💢」
ゴジラ「チッしょうがねえなあ」
コング「ありがとう!」

字幕や通訳はないが作中で本当にあった「三大怪獣 地球最大の決戦」を思わせるやり取りだ。タイタン(この呼称ほんと臭すぎ)たちの会話に見えないはずの吹き出しが見えた。
レジェンダリーは自分たちが作っているものがガイガンやメガロあたりの末期のチャンピオンまつりと同レベルだとやっと自覚したようだ。



問題点


世界観や設定の問題点は2014年版からずっと据え置きなので本作だけの問題点を挙げる。

・ゴジラが「人類の味方」と明言される。
論外である。もちろん「今のところは」という枕詞こそつくが、そういう問題ではない。まあ、地球の神様気取りよりは全然マシである。

ボス怪獣がつまらない
シーモという新規怪獣は一応シリーズ最強クラスっぽいがスカーキングというボスザルのペットである。必要だから出した、以上の理由はない怪獣である。

そもそも末期チャンピオンまつりは面白くない
身も蓋もない事を言うが、これである。ゴジラ対ガイガンはクソつまらない。

最後に

一線は超えてないし、常識も変わりませんでした。
なぜなら一線なんて「GODZILLA(2014)」「KOM」の時点で、もっと言うとエメゴジの時点で超えてました。
コングも1933年の初代キングコング以外はどうでもいいと思っているので解釈違いとかは起きませんでした。

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