高田ぽる子の「初出し」――「大喜利」が苦手。でも、あえて挑もうと決めた 編
「初出し」とは――
「どこにも話してないココだけの話」をコンセプトに、「初出し1テーマ」×「30分」で、狭く、深く、掘り下げるインタビューシリーズ。
インタビューを受けることで、取材対象者が「印税」を受け取ることができる仕組みへの挑戦。
大喜利をした後に恥ずかしい気持ちになってしまう
――高田ぽる子さん、はじめまして。今日はよろしくお願いいたします!
マセキ芸能社所属の高田ぽる子と申します。よろしくお願いいたします。
――早速ながら、今回の「初出し」テーマを教えていただけますか?
「大喜利が苦手」です。
――「大喜利が苦手」。これは一体どういうことでしょう?
はい、えーと、大喜利が苦手というのは、なんていうんですかね。
見る側の場合は凄く気楽な気持ちで見れるんですけど、やはりライブやいろいろな企画とかで自分が出演していくなかで大喜利をすると、終わってからとか、ライブの帰り道とかに、自分に対して共感性羞恥みたいな気持ちが生まれて来たりして。
その、なんていうんですかね。
自分に対して恥ずかしかった、恥ずかしい、なんか気持ち悪かったなとか、そういう気持ちが凄く芽生えてしまうんです。
――大喜利をすると恥ずかしかった気持ちになると。
はい。
「それがなんでかな?」と思ったときに、昔から、なんていうんですかね、私は人と比べる癖があったり、劣等感を感じるなぁと思う瞬間とかが結構あって。
ネタのほうは自分のフィールド、自分の世界観をつくって、自分の発信することも自分をプロデュースしてやるので慣れているんですけど、大喜利となると同じテーマが全員に平等に与えられて、自分の考えだけでなく、他の考えの人も発信されるわけで。
同じ時間、タイミングで発信されて。
なので、そこでまた人と比較して、「あぁ、あの人のやつ面白いなぁ」「どうしたらそんな頭になるんだろう」と思ってしまい。
「私はやっぱりここにいるべきじゃないなぁ」
と、結構ネガティブな部分がふつふつと湧き出る気持ちになってしまって、大喜利が苦手だなと感じます。
――そうなんですね。Wikipediaを見ると高田さんはもともと舞台女優を目指してメイド喫茶で働いていたとありましたが、この情報は間違ってますか?
あ、合ってます。
――そこから「お笑い芸人になろう」と思われたのは「大喜利がしたい」という気持ちは全くなくて、「ネタをしたい」ということだったんでしょうか?
えーと、芸人になったのは明確な目的があったりとかではなくて、凄くざっくりしていて。
舞台女優で舞台に立って表現するというのが楽しかったから、そういう表現するお仕事に携わっていたいなと思って女優を目指して。
私になりたいもの、近いものが女優だと思ったので女優を目指したんですけど、結局、女優は私にはちょっと苦手だったなと思ったんです。
そのときに通っていた専門学校主催のお笑いオーディションがあったので参加してみたら、そこで出会ったマセキ芸能社のマネージャーさんの嘉山さんが、
「芸人に向いてるんじゃないか」
と言ってくれて。
舞台女優から芸人の道へ。まさか自分が大喜利をやるようになるとは思ってもいなかった
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