これからの出版はますます「自分で取材する」が大事になると思った話
先日、20年来の付き合いの大好きな方に会った。
聞けば、「出したい本があって自分で原稿を書いている」という。
スマホで見せてもらうと、既に数万字が書かれていた。目次もちゃんと構成されていて、サーっと見たら原稿も読みやすく、「おー凄いですね」なんて話になった。
したらば「これ全部、ChatGPTに書かせたやつ」という。
それを聞いて僕は改めて出版に関わって生きる自分はものすごい時代の境目にいると痛感した。
文章を誰もが簡単につくれることはいい。
でも、この原稿がたとえばうちに持ち込まれて、知らずに出版して、「著作権、全無視してるやん」となったら、うちは終わる。
「知らなかった」では済まされようはずがない。それをその気になしに教えてくれたその方に大感謝した。
そして、ますますこれは「自分が取材をすること」、「自分の目で判断すること」が重要になると実感した。
これから人が書いた原稿をどう見ればいいのだろうと、思ってしまう自分がとても嫌だが、それは仕方ない。
僕は普段、AI文字起こしにとても助けられているが、こんなAIのこわい一面もあると学べて、とてもよかった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?