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『コント犬 レッドロープ』日記

これは、男性ブランコのフアンの、ただの日記である。

お久しぶりです。
いやはや、年末の単独は当然の如く外れ、配信を年越しライブと化して拝見したりなどしてました。

小生、冬はもともと苦手だ。
体が縮こまると、心も縮こまってしまう質である。
コント犬当日はなんだか起きた時から楽しみとは違うざわざわした気持ち。
明るい気持ちじゃないまま東京に向かうのがすごく久しぶりな気がした。
冬は小生にとってそうゆうものなのかもしれないが、これはなんとかならないものか。

周りの目が気になってしかたのないときがある。
こんな気持ちの人間が、東京に行っていいのか。
大丈夫、誰も小生のことなんて気にしていない。
それはそれで一抹の寂しさを感じながら新幹線に乗った。

いつも東京に行く時は、あそこに行こう、あの展示を見に行こうとどんどん足が軽くなるのに、なんだか楽しいがわからない。

楽しいことを無理に探さなくてもいい
歩きに行こう。東京を歩きに行った。

12時ごろに渋谷に降り立ち、さすがに14時には間に合うだろうと赤坂の方向へ足を進めた。

渋谷から歩き始めて早々に
気になった変なかたちの建物に寄り道をした。
以前から気になっていた素敵なお店と出会った。
それだけで、ああ、東京に来て良い人間でした。と自分を認められた。単純な人間である。

しかしながら頭は鈍っている。
あれよあれよとお店を出る頃には13時20分を過ぎたころ。こりゃあ、懐に頼ってタクシーしかないですなあ。
と半ばとほほと思いながら冷静な指先はGOしていた。

ほどなくして間に合った日曜14時の千秋楽。
ゆるやかで、自分勝手なコントたち。
とくに最後のyou are mine
最初の語りでなつめがサブカル女子どまんなかであることがわかりすぎる一人語りとビートルズフードトレーナーにシャツワンピのスタイリングの解像度の高さ。

"つまらないほうが、安心する。"

この気持ちで観れて、よかったかもしれない。
これを笑える小生がいること。
これを面白いと心から思える小生であったこと。
なんだか、すごくほっとしたのを覚えている。

アフタートークまでは1時間半ほど。
赤坂からミッドタウンまで、また歩く。
いわゆる"港区"をちょっとほっとした気持ちで散歩する。

散歩の効果は絶大だった。
知らない街は、考えてもどうにもならない思考をやり過ごすには最適な情報で溢れかえっていた。
赤く囲われたスケートリンク。日曜のミュージアムは行列で諦めた。サラダを食べながら、コントたちを振り返る。
そしてまた、赤坂へ向かい来た道を戻る。
歩く。歩く。歩く。

アフタートークというのは小生にとって馴染みのないイベントであった。
千秋楽を終えたご本人たちのほくほくとした裏話。
どなたがどのコントを担当したのか。
つい先ほどまでどっぷり浸った世界の話をすっと引いた目線からフアンも交えて行ってくれるのはとても嬉しい気持ち。

くだらなくて、安心する。
くだらないことが笑える幸せ。

そんなことを噛みしめながら、家路に着いた。

やっと2月も半ばに差し掛かって、ゆっくりと上向きな兆しが見えてきたので、こうして筆を取れている。

前を向けない小生も、まぎれもない小生で。
こんな気持ちで、誰かに何かを発信するなんて、烏滸がましいとどこかで思ってしまうけど。
こんなくだらなく、つまらない気持ちだからこそ誰かに届くことがある。

前を向けない小生が、誰かのこんな気持ちを探し求めている時が度々あるから。
それをコント犬で少し見つけ出せた気もして、ほっとしたのだ。

これは、男性ブランコのフアンの、ただの日記である。


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