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会計 予算・実績管理の仕組み

予算(計画)管理の仕組み
 
予算とは・・・
予算と言えば、私にとっては、JALを再生させた稲盛和夫さんなんですが、みなさん以下のお話きいたことあります?
私はPCに保存して、何度も何度も読み返しています。
 
2013年2月18日 の日本経済新聞の記事の冒頭の一部です
ご興味が沸いたら全部読めると思いますので是非!全文を検索してご一読ください。
一部ですが、多くの方に読んで頂きたいお話で、今までいろいろな人にススメて読んでもらっています。
 
「 2010年春、東京都品川区、天王洲アイルにある日本航空(JAL)本社25階の役員会議室。会議はいつものように淡々と進んでいた。
だが10億円程度の予算執行について説明する執行役員の話を、会長の稲盛和夫(81)が突然、遮った。
「あんたには10億円どころか、一銭もあずけられませんな」
部屋の空気が凍り付く。総勢30人の役員、管財人は息をのんだ。説明中の執行役員が、ささやかな抵抗を試みた。
 
 「しかし会長、この件はすでに予算として承認をいただいております」
 
稲盛氏は会長に就任して半年でJALの社内を掌握した雷が落ちた。
 「予算だから、必ずもらえると思ったら大間違いだ。あなたはこの事業に自分の金で10億円つぎ込めるか。
誰の金だと思っている。会社の金か。違う、この苦境の中で社員が地べたをはって出てきた利益だ。
あなたにそれを使う資格はない。帰りなさい」 この日を境に「消化する」という官僚的な思考が潜む「予算」という言葉がJALから消え、すべて「計画」に置き換わった。
 
予算管理とは・・・
 
事業会社は営利企業であり、利益を残すことを1つの目標として日々活動していますよね?
より多くの利益とキャッシュを残には、 売上最大 コスト最小 在庫最小  である必要があります。
 
中でも 固定的に発生する費用である「管理可能費」・「統制経費」については、売上が増えても減っても固定的にかかる
ものでありますし、何より PL的な利益は 売上―コスト なので コストは最小にすることが利益拡大に繋がります。
期初に立てた、利益計画を達成するために コストを管理することが 予算管理と言えます。
 
とここまでが、うちんく?ぽいところですが・・・
 
過去に何度か、予算システムを構築しましたが、今回Dr.sum/Motionboardで作成した管理の仕組みと
その考え方・仕掛けについてお話いたします。


ちなみに、当社でも基本的には なるべく「予算」という言葉は使わないようにして、「計画」という言葉を使っています。

 
■計画管理のイメージ 
 
1.各部署・各本部の個別の予算管理のイメージ

 
・各部、各担当者はいつでも 自部門の計画と実績の進捗状況が確認できます
・各部・各本部の計画管理者も進捗状況を確認できるようにしている
 
・各部/各本部単位に 計画VS実績で90%になった場合      :黄色
              計画VS実績で100%超の超過した場合 :赤色
 
 でメールで警告メールを配信しています。
 
※メールはメーリングリストのアドレスを作り、メーリングリストの受取先のアドレス変更は各部署で自分でできるように
 しています。こうすることで経理本部の運用の手間を軽減してます。ここも改善したポイントです。
 
 
2.経理本部(計画管理者)での全社の管理イメージ
 
本部(計画管理者)では全社各部の予算のの進捗/超過状況を一覧で見れるようにして、全体の運行管理をしています。
 

■計画は 適切なものでなければダメ
 
稲盛さんに触発されて 以前からはじめたものですが、全管理職の集まる会議で以下を共有しています。
意味は、計画を多く取り過ぎては、それを達成しました!というのもダメ。もちろん、立てた計画を超過するはもっとダメ
という考え方から 毎年、部門毎の計画と実績の差異を集計し以下のように管理しています。

■海外グループ会社編
海外の拠点は 従来よりそれぞれの拠点で計画・実績管理の仕組みを運用しているので
本社では、PLとしての計画・実績対比表を 月次で見れるようにしています。
 

 
全部署科目別の増減管理


以上 予算(計画)管理をDrsum/Motionboardを活用して管理している例でした。

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