「辞める」勇気

1月。比較的仕事が落ち着いている時期にも関わらず長時間労働に苦しむ教員アカウントが多いように感じます。
そこで、定時退勤のために必要な「辞める」勇気をいくつか紹介します。

① ノートへのコメントを辞める

集めたノートに赤字でコメントを書くことを辞めてみませんか?
そもそもノートで授業のふりかえりを書くこと自体のメリットをさほど感じません。私は教科によってですが、書くことを評価としない場合はこのようにしています。
教科ごとのクラスルームを作成→スプレットシートで共同編集する。
共有したふりかえりに対して子ども同士でコメントを書き合う。
これで、教員が全員分のノートに赤字でコメントを入れる必要がなくなりますし、子ども同士でやりとりができることに利点があります。


② 宿題を辞める

宿題を出すのを辞めてみませんか?
実際、宿題の成果などたかが知れています。
私は宿題の代わりに学習記録を記入させています。
やっていない場合は「やらなかった。」と記入する。
紙ベースだと忘れた。が通ってしまうので、クラウドで管理すると「忘れた。」という言い訳は通用しなくなります。「今、書いてください。」で済みます。

とはいえ宿題文化が根強い学校現場では、宿題を出すことがマストになってしまっている場合もあります。かくいう私もそうです。
そういう場合は「漢字の書き取り」などは、登校した瞬間に提出。即確認返却。プリントやドリルの場合は子ども同士で〇つけのできるシステムを構築する。放課後に一切仕事を残さないこと。
これは業者テストの採点も同じです。


③ 所見のまとめ書きを辞める

所見の時期に所見をまとめて書くのを辞めませんか?
私はその子の良いと思う行動が見られた段階でその場で下書きを書きます。体育以外の全ての授業でその瞬間に書きます。体育の教室に戻ってすぐに書きます。気づいたら「あっ、今学期の所見終わった。」って感じです。
道徳や総合的な学習の時間は長期休暇に書いてしまいましょう。


④ 研究授業の過剰な指導案検討を辞める

研究授業の時期は残業が多くなりがちです。それぞれの教員の思いが強いからです。本校の教務主任、研究主任は「研究と修養は教員に定められた義務」という見方をしているようですが、私としてみれば「月残業時間を条件45時間未満に抑える」という努力義務があるので、定時を過ぎて義務を果たす義理はないのです。
教師はどうしても「よく見られたい」という視点から、長い時間検討を重ねたくなるのもわかりますが、一番求められている力は「限られた時間の中でどれだけ研究目標に迫ることができるのか。」が大切です。


⑤ 掲示物を辞める

掲示物なんて子どもたちほとんど見ていません。
各委員会から未だに紙ベースでの掲示物がたくさん来るので仕方なく貼っていますが、誰も見ていません。やってる感だけです。それは児童の制作物でも教員の制作物でも同じです。
私は教室掲示の基準は「1分で作れる」ものに限定しています。
学級目標を工作する時代も終わりかなと思っています。
クラスルームなどのヘッダーにすればいいんじゃないですかね。
その方が子どもたちたくさん見ますよ。


定時退勤の基本は「放課後に仕事を残さない」ことです。
これらのことを「辞める」デメリットが同僚からの文句。以外に見当たらなければ積極的に実施した方が良いです。
定時退勤で子どもも大人もハッピーになりましょう。


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