見出し画像

second SADA of love season3

妄想連載シリーズ第三回

「SADALESS」

2014年頃からTwitterで何故か?さだまさしコラが沢山シェアされる様になりちょっとしたブームに。
これは当時、そこからインスパイアされた筆者が数人の友人に向けて書いた全力オマージュ小説です。
(もちろん全力でフィクションです!)

英国rock史上燦然と輝き続ける名盤
いや全世界のshoegazer及び爆音愛好家
又はalternative rockの歴史に名を刻む名盤
アルバム
my bloody valentineのLOVELESS
あまりの制作費から
creationレーベルを倒産に追い込み
リリースから20年以上経った現在でも
彼等のニューアルバムより
売れ続けるという偉業を成し遂げた
このモンスターアルバムの完成に
日本が世界に誇るミュージシャン
さだまさしがどれだけの影響を与えていたのか?を著した文献はあまり無い

今回はインタビュー嫌いで有名な
my bloody valentine
のkevin shieldsが
さだまさしの母国だからという理由で
オファーを快諾
rockin' onに語った貴重なインタビュー
をお届けする


田中:
まずはアルバム完成
おめでとうございます
今回は貴方達のリリースした
新作に日本人のミュージシャンが
関わっていたという情報を
得たのですが、
その辺りの事を詳しく
話して貰えますか?

kevin:
ありがとう
今回のアルバムの出来には
大変満足しているよ
僕達はずっと長い間
メディアに酷い目に
遭わされて来たから
ニューアルバムの完成で
風向きも
少しはマシになるんじゃないかな?
ただマスタリングがチョット
気になり出したから
近い将来やり直すつもりだよ



田中:
は、はぁ…
(出したばっかりなのに?)

kevin:
チンチラって知ってる?

田中:
い、いえ


kevin:
OK! sadaについてだね
僕達はドニントンにある
レコーディングスタジオで
ギターアンサンブルによる
noiseの実験を日度繰り返していたんだ
そんな時にsadaはフラッと
スタジオに現れたんだよ
最初
彼はこう言って
スタジオに入って来たんだ

「英国で1番うるさいバンドが居ると聞いたんだが、あんたらがそうかい?」
ってね(笑)

僕はびっくりして
いや1番はsex pistolsだ!
僕達は2番だけど

何か?

って言ってやったんだ(笑)

僕達にそれ以上の言葉は必要なかったね

当時の彼は
スマイルt-sh
にチューリップハット
ダボダボのフレアーパンツで
まるでCANの
ダモ鈴木みたいな
出で立ちだったよ


t-shには
何か日本語が書いてあったな
sadaが
zen kyotoって書いてあるとか
教えてくれた

そして彼はチンチラと供に旅をしていた
変わった風貌のヒッピーだったね
けれど
僕はCANの大ファンだったから
やったぞ!
俺達の所にもダモ鈴木みたいな
日本人がやって来たぞ!
って大喜びしたんだよ
それから
彼は日本から持って来た
YAMAHAのSPX900
という機材を買い取って欲しいと
持ちかけてきた
なんでも今からmanchesterに
行かなければならないんだが
資金が足りないと言う…



僕達はその頃
creationからの制作費で
食べていたんだが
もうこれ以上は経費を出せないと
アラン マッギーに言われていた
実際アランと僕の関係は崩れかけていたんだよ

田中:
買い取ったんですか?

kevin:
いや、借りたんだよ
その後sadaはmanchesterに旅立ったから
まだ借りたままなんだよ!
それに
彼はスーツケースに大量の”E”
を忍ばせていたから
それをアランに定期的に渡す条件で
レコーディングを続けさせて貰ってたんだ
sadaは日本のプロ野球選手でdrugをやってないヤツは居ないって言ってたけど本当かい?

田中:
そんなことはないと思いますよ…

kevin:
実は僕のペダルボードに
組み込まれている
エフェクターで日本製のモノは
その時にsadaから
借りたモノが
ほとんどなんだ

(kevinのペダルボードにはかなりの日本製エフェクターが組み込まれている)

田中:
えっ?!そうだったんですか?
借りパク?

kevin:
………(ちょっと不機嫌そうな顔になる)
それだけじゃないんだよ
彼は日本にいる時に
活動を共にしていたという
仲間のバンドのレコードを
聞かせてくれたりもした
政治的な?
活動から
繋がりのあったバンドらしく
”裸のラリーズ”という
サイケバンド
のレコードを
聴かせてくれたんだが


コレに僕達は
かなりの衝撃を受けてね
とてもノイジーで
儚いメロディを奏でていた!
目から鱗が落ちるみたいだったよ
僕がいつも思い描くサウンドは
あのバンドなんだ
ウスバカゲロウみたいな
イメージとしてある
それと
僕の呟く様な歌い方は
間違いなくsadaからの
影響が大きいね
彼が昔
日本でリリースした
曲を聴かせてくれたんだ
*”show no mercy”っていう
acid folk調の曲だったと思う

*筆者註
(コレはkevinの勘違いで恐らく
”精霊流し”だと思われる)

(精霊流し/ グレープ)


sometimesのフォーキーな
サウンドはあの曲から
インスパイアされて作ったモノだよリバーブやノイズ、ストリングスのアイデアもね。

(sometimes / my bloody valentine)

season4へ続く


#嘘
#manchester
#madchester
#secondsummeroflove
#stoneroses
#happymondays
#factorylabel
#creationlabel
#primalscream
#mybloody valentine
#kevinshields
#clubhacienda
#bobbygilespie
#さだまさし
#洋楽が大好き
#rock
#music

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?