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レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで 結婚の理想と現実 その2

あらすじ

1950年代のコネチカット州。元陸軍兵のフランク・ウィーラー(レオナルド・ディカプリオ)はニューヨークの事務機会社ノックスに勤め、女優志願だったエイプリル(ケイト・ウィンスレット)と結婚した。夫妻は2人の子供に恵まれ、“レボリューショナリー・ロード”の閑静な住宅街で理想的な家庭を築いていた。
ある日、エイプリルはアマチュア劇団の舞台に立つ。しかし最悪の出来に終わり、帰りの車中で夫に怒りをぶつける。
フランクは30歳の誕生日に、タイピストのモーリーン(ゾエ・カザン)と食事に出かけ、自分が父と同じような人生を歩んでいることの不満を漏らす。
2人は店を出ると、モーリーンの部屋へ行く。フランクが帰宅すると、彼の誕生日を祝う準備が整っていた。
そしてエイプリルはフランクに、家族一緒にパリで暮らしたいと告げる。
軍人時代、フランクはパリに駐在し、その街に魅了されていた。
その思いを聞いたエイプリルも、パリに憧れを抱いていた。
また彼女は、パリでは自分が働くので、フランクは好きなことをしていいと言う。フランクは移住を決意し、出発を秋と決める。
フランクの同僚や、ウィーラー家の隣人・シェップ(デヴィッド・ハーバー)とミリー(キャスリン・ハーン)のキャンベル夫妻は、2人の計画に冷ややかな視線を送る。
ある日、フランクたちに家を紹介した不動産屋のヘレン(キャシー・ベイツ)と夫ハワードが、精神を病み入院していた息子のジョン(マイケル・シャノン)を連れてくる。
ジョンは、人生の空しさを乗り越えたいというフランクを冷めた目で見る。
パリ行きの準備が進む中、ノックス社の取引先のバート(ジェイ・O・サンダース)がフランクを引き抜こうとする。
フランクは新しいポストに心を動かされるが、移住の決意をバートに伝える。
出発が近づいたある日、エイプリルが妊娠していることを告白する。
それでもエイプリルは移住を強行しようとするが、フランクは決意が揺らぎ始め、フランクとエイプリルの人生観の違いが決定的になり二人の人生の歯車が狂っていく。

感想

父親のように仕事まみれの人生を生きたくないと思いながら仕事人間になってしまったフランクと女優の夢を諦めても自分の可能性を諦めきれないエイプリルが決定的に不和になってしまうまでの展開は、平凡な幸せを求めるのかそれとも自分の可能性を諦めず生きがいを求めるのかに迷う夫婦やカップルなら誰しも直面する葛藤や悩みなので、共感しながらも背筋が寒くなる度合いは「ゴーン・ガール」に匹敵します。
ラストのフランクとエイプリルの幸せな朝食は、オチを考えると切な過ぎます。 

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