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My favorite song スワイプ amazarashi

この歌は、藤井道人監督✖️横浜流星主演の映画「ヴィレッジ」とamazarashiが、コラボレートしたコラボレートソング。

「ヤクザのバイトで密猟、溺れて死んだ上級生」
「自殺者は何万人、多重債務者のゆくさき」
「孤独死は何パーセント」
「景気悪い地方自治体、お婆ちゃんかかる特殊詐欺」「市民なぐる警備隊、不正を手当たり次第」
「砲弾発射の耳鳴り、都市近郊の軍事支配」
終身雇用制が崩壊して、安定した職に就けず、若者たちは派遣先やバイト先を渡り歩く不安定さから闇バイトや借金にハマり、若者たちの不満に付け込んでヤクザは高齢者から特殊詐欺で年金をふんだくり、政府は社会保障費を削ってアメリカから武器を買い貧困対策をせずに「自助」を押し付ける。
映画「ヴィレッジ」の舞台になった「景気悪い地方自治体」は、補助金目当てで原子力発電所や産業廃棄物処理場を誘致し、首都圏のワリを食っている。
などなどの「平穏の舞台裏で、出番を待つ死神」が巣食う現実を風刺する。
そんな現実から抜け出す為に、不正に目を瞑って手を汚しても、「ありつけたのは端金、そんで支払ったのは幸せ」と飼い殺しの現実から抜け出すのは難しい。
そして追い詰められた先で罪に手を汚しても、「いつかの罪悪で、血まみれに落ちる」。
そんなヤツが起こした事件が、ネットニュースに載っても、そこには「泥沼の悲しみもどん底の喜びも強奪された怒り」も載っていない、世間話やTwitterのネタに消費されるだけ。
それでも、他人事として「スワイプ」せず、ニュースの当事者や抱えているものを、「誰もが背負う生き恥」を抱えている人として思いを馳せることが、世の中を変え明るい明日を見る一歩と思える尖りまくった名曲。
映画「ヴィレッジ」の主人公を演じている横浜流星が、出演しているプロモーションビデオも沁みる。

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