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ロスト・ハイウェイ デヴィッド・リンチとO.Jシンプソン事件

あらすじ

妻レネエ(パトリシア・アークエット)と平凡な生活を送る、サックス奏者のフレッド(ビル・プルマン)。
ところがある日、ディック・ロラントは死んだ、と誰かがインターフォンで謎のメッセージを告げた。
やがて一本のビデオ・テープが届く。そこには、妻をバラバラに切り刻む彼の姿が写っていた……。 
テヴィット・リンチ監督による衝撃的なサイコ・スリラー。

解説と感想

町山智浩さんのデヴィッド・リンチへのインタビューでリンチ自身が語ったように、リンチなりに「O.Jシンプソン事件」の真相を考えたことから着想した、乖離性記憶障害と乖離性人格障害を扱ったノワールサイコスリラーだと思います。
ビル・プルマンが演じているサックス奏者のフレッドは、セクシーな妻の浮気を疑っていて、自分の家に妻を隠し撮りしたビデオを送ったり、反応を確かめ、ついに妻の浮気を確信したフレッドは妻を惨殺するが乖離が起き、人格障害が起きてしまうということだと思います。
ノワールタッチのサイコスリラーで、デビッド・リンチ特有の奇妙な悪夢のような世界が楽しめます。
一人二役を演じるパトリシア・アークエットのセクシーでミステリアスな魅力が、楽しめます。
デビッド・ボウイの主題歌などの音楽やロバート・ブレイク演じるミステリーマンの無気味さなど、クセになります。
「起こった通り記憶したくない」

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