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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット

あらすじ

スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)の壮絶な犠牲を、決して無駄にしてはならない。
ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)は、ダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)と手を組み、アトランティスやセミッシラや地上に隠されたマザーボックスを狙って迫りくる破滅的な脅威ステッペンウルフから世界を守るために、超人メタヒューマンたちのチームを作ろうとする。
だが、その困難さはブルースの想像を超えていた。
人間とアトランティス人の間に生まれたアーサー・カーリー(ジェイソン・モモア)、交通事故からマザーボックスの力で再生したビクター・ストーン(レイ・フィッシャー)、驚異的なスピードパワーで人知れず人助けするバリー・アレン(エズラ・ミラー)。
彼が仲間に引き入れようとする一人ひとりが、乗り越えがたい壮絶な過去をもつために、その苦しみからなかなか前に進めないでいたからだ。
超人が団結するには、それぞれの自身の過去と向き合って、迷いを断つことが必要。
しかし、だからこそ彼らは団結することができ、ついに前例のないヒーローたちのチームを結成する。
バットマン、ワンダーウーマン、アクアマン、サイボーグ、そしてフラッシュは、ステッペンウルフ、デサード、ダークサイドと その恐るべき陰謀から地球を守れるのか、それとも時すでに遅しなのか……。
運命は、最強の超人であるあの男に掛かっていた!
ザック・スナイダー監督の当初のコンセプトに沿った真の「ジャスティス・リーグ」が、待望の登場。

解説と感想など

ジョス・ウェドン監督版とストーリーは、ほぼ同じだが、ザック・スナイダー監督版は今までの作品同様に「アメコミ映画を現代の神話の域まで高めるものにする」という信念の元に制作され、スーパーヒーローの葛藤と信念と成長と戦いを、こだわりまくって掘り下げた最高にブチ上がるスーパーヒーロー映画いや現代の叙事詩に仕上がっている。
スーパーマンの死に責任を感じてスーパーヒーローを招集し、クライマックスのバトルでは率先して自らを犠牲にする覚悟でステッペンウルフとのバトルに挑むバットマン・ブルース・ウェインの悲壮な覚悟と信念。
ワンダーウーマン・ダイアナ・プリンセスが、ステッペンウルフに侵略の危機に晒されたセミッシラを救うため、新人ヒーローのフラッシュやサイボーグを導く大黒柱ぶり。
アトランティスに関わらないようにしていたアーサー・カーリーが、アトランティスの危機に、後継者としての責任を背負う覚悟をするまでの葛藤。
人知れず人助けしていたバリー・アレンが、何故ブルース・ウェインの誘いに乗りジャスティス・リーグに加わったか?
交通事故により瀕死だったビクター・ストーンが、マザーボックスの力で半身機械のサイボーグとなって復活したが、マザーボックスの研究者の父親サイラスとビクターの葛藤とスーパーヒーローとしての覚醒、マザーボックスとビクターの因縁が、丁寧に描かれることで、ジョス・ウェドン監督版よりフラッシュとサイボーグのオリジン、ブルース・ウェインたちの葛藤と決意が、しっかり無理なくストーリーの中に織り込まれている。
復活したスーパーマンが、ロイスと過ごしたり、南極基地で自らの使命を再確認して、再びヒーロー復活するくだりは、これが見たかったという最高のシーンの流れ。
全体的に、ザック・スナイダー監督お得意のキメたいシーンではスローモーションをメリハリ良く入れるキメキメのアクションシーンが、パワーアップしていて、特にクライマックスのバトルではフラッシュとサイボーグの役割がジョス・ウェドン監督版より増えて大活躍し、スーパーマンの死に責任を感じているバットマンが自ら犠牲にしてステッペンウルフのアジトのバリアを壊しパラデーモンを引きつけ危機一髪のところでワンダーウーマンたちが助太刀に入る展開が、スーパーヒーローチームものならではのチームの団結が、ヒーロー同士のコンビ技やチームプレイなどで描かれた最高のバトル。
エピローグでは、ジャスティス・リーグや悪役連合など、スナイダー・バースが続くなら、この続きが見たい最高のクリフハンガーになっていた。
ザック・スナイダー監督、ありがとう。

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